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これはいい人生考え直した展覧会 Parallel Lives 平行人生ー新宮晋+レンゾ・ピアノ展@大阪中之島美術館

こんにちは、大阪の魔法使いアートマインドコーチギータです。
今日はアート配信。

さて今回は大満足の展覧会、『Parallel Lives 平行人生 新宮晋+レンゾ・ピアノ展』
大阪中之島美術館開催です。

新宮晋さんは動く作品「風のアーティスト」で知っていましたが、レンゾ・ピアノさんは名前だけ。
展覧会タイトルの並行人生に惹かれて観に行きました。
建築家のピアノさんと芸術家新宮さん、関西空港でコラボしているんですね。
国際線出発フロアの『はてしない空』
美しい空気の流れをみえるようにしてしたいというのがピアノさんの新宮さんへの依頼だったそうです。
何度も利用しているのに知らなかったですが、今度じっくり見てみます。
そしてお二人の共同作業もここが出発だそうです。

全体を通じて、「軽やか」 
建築の写真、設計図も難しくなくふんわり見られます。
何より、展示場で流れる軽やかな音楽が作品に合っていて時間を忘れられます。
暑い外界を忘れました。

関西空港は関西人としてはなじみだけど、他にみんなが知っていそうなのは、銀座エルメス。
ここも手掛けていたんですね。展示は模型とビデオ画像。
美しいエルメスのビルができていくのが映し出され最後は馬がフェイドアウトするセンス溢れる演出。
映し出されるのを粘って観ました。

お二人は同じ年で新宮さんがイタリア語を話せるのも合ってか仲良しで何度も仕事しているんですね。
対談ビデオも流れています。
これは絶対見てほしい。人生長く生き、したいこと、好きなことをしてきた2人の生き方は誰にでも気付きになることがありそう。
ピアノさんの「何をしたかではなく、何をするか」
伊勢神宮でピアノさんの財団は生まれたと話されていました。
習い伝えること、20年できちんと学び、40年で作れるようになり、60年で作り方を教える。若者に還元するために財団を作ったそう。
それだけでなく、年を取ったら若者が近くにいるといいと。それはなぜかといえば、若者は未来を向いているからだと。
お互いに教え合うことがあるように聞こえました。

私たちはすぐできないと言うけれど、ピアノさんの創作の話で、
イメージを具現化する時に、できないことを考えたい。
そしてアイデアは出すと決意すること、本気になる、飛び込む、馬鹿なことを言う、小さなことを作ることだそう。
子どもの頃、手は脳より先に動き、そうすると驚きがあったはず。すごいものができたと。
少し勇気は必要で、闇を見る勇気がある時にアイデアは生まれる。
見えない時も忍耐と勇気があれば見えるものだと話されていました。
80を過ぎてもなお創作意欲は消えないってすごいですね。
私たちは、成功している人を見た時、あの人は才能があるから、とか、運がいいからとか簡単に言ってしまうこともありますが、そうではない、どれだけの決意と馬鹿げていることを真剣にできるかにもかかっていることもあるなと考えさせられました。それだけ真剣に突き詰めているだろうかと。
お二人の対談ビデオをぜひみてください。

さらに、ピアノさんはイタリア人、日本とアメリカに憧れているそう。
イタリアも日本も伝統があるから、それらの豊かさに囚われてしまう。アメリカは歴史がない分自由だと。自由になりたいなら歴史を忘れることだと語ります。
歴史がないってさすがイタリア人の言うことですね。イタリアに比べたらそうですが。
作品も良かったのですが、考え方に人生を生きていくヒントをもらえたのが最高にいい展覧会でした。

とにかく五感を使って体感したい展覧会。
80を超えてもまだまだ進んでいきそうなお二人にも注目です。

日本とイタリアの芸術家、新宮晋(しんぐう・すすむ)とレンゾ・ピアノのコラボレーション作品を紹介する展覧会「Parallel Lives 平行人生 ― 新宮 晋+レンゾ・ピアノ展」
大阪中之島美術館会期は7月13日〜9月14日。


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