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星読みを通しての 私的楽しみ

ハロウィーンも終わり、冬時間にも切り替わって、
上の写真のもみの木が、そう遠くなくなってきたこの時期。

なんだか慌ただしくチャレンジも伴って過ぎたこの一年。
残り2か月という、カウントダウン的な気持ちも入り始め・・・

こんな時期って私たちの心に、今年どんな風に納めることができるかなとともに、
ドアを開けたらすぐそこにいるんだろう、2022年、来年への思いも少しずつ入って来ますね。

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こういう人の思いが占星術として個人の人生や運勢を紐解かせ、あるいはタロットなどを引かせるんだろうなと思います。

個人の肉体としての人は、やはりひ弱じゃないですか。。。
たとえばコロナとかそういうことが起こると、本当に揺れざるを得ない。
現実的な世情の移ろい、動きとか、もっと大きくは宇宙の動きとか、人は知らずアンテナを立てて暮らしているものですよね。

仕事もどうなるんだろう?
それに伴うお金のことは?
そして健康については? 自分の、そして家族や大切な人の。
世界は大きくどんな方向へ行こうとしているんだろう?

考えたらきりがない、そういうことを、そうと知りつつも考えてしまうのも人間です。
そんな時、その現実の限定されたリアリティと、大きな宇宙の運行、あるいはその関わりなど、そこに橋をかけてちょっと自分を安心させてくれたりするもの。
それを求める気持ちも、占星術で紐解きたい心に入っていると思います。

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私は占星術を本格的に学び始めて5年ちょっと。
ちょうど今の愛犬が家に来たあたりだったので、よく覚えているのですが。

取った講座のお知らせがどんどん来て、PC前でいざ集中して視聴しようとする度、ベイビーだった愛犬がふにゃぁ、ふにゃぁと鳴いて、その度膝に乗せ上げ、講義になんとかついて行きました。
私の占星術のスタートの心象風景はそんな思い出とともにあります。

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心理占星術から入ったのですが、この入り口は私にとって正解だったので感謝しています。
広大な占星術という海の中で、少なくても自分に合うところからスタートできたのと、時期的にちょうど良い時にスタートできた点はラッキーだったと思うのです。

スタートの時期、なぜラッキーと思ったかということでは、実は昔から占星術に興味があったのに、生まれ時刻が正確でないというところでつまづいて、深められずに来ていたんです。
でも考えてみれば、その当時の占星術には宿命的なフレーバーが濃くて、ちょっと嫌だなと思う点が、学び出していたらきっと強まったんじゃないかと思います。

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「あなたはこういう星の元で生まれていて、たくさんのチャレンジやブロックがありますね」とか、

「あなたのパートナーとの関係は不調和で心痛が多いでしょう」とか、

そういう類のことをちらっとでも読んだら、私の場合は多分かなり残ってしまうタイプだから。
同じ一つのものでも、どこから観るかでその人の真実は違って来ますよね。
だから、どんなことを基調としているのかはとっても大事と思うのです。

ワンコが来たタイミングでワサワサしている中で、幼い日から〇十年後にやっと本格的に学べるようになった占星術は、今日までそのスタンスにも随分変化があって、よりぴったり来る心理占星術から入ることができたのが、よかったな~と思う点です。

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私が習ったのはアメリカのノエル・ティルさんという素晴らしいマルチタレントをお持ちだった先生の方法。
この方はオペラ歌手でもあり、ハーバード大学出であるという、複数の分野で突出した才能をお持ちで、占星術の分野でも大きな貢献をされた方。
このティル先生のお弟子さんの新里先生より習ったのが入り口です。

さらに、心理占星術でもリズ・グリーン系なのかしら、現在イギリスはグラストンベリー在住のゆきこ先生からも習ったり、並行して。

そして現在は主にティル先生のお弟子さんでもあった、大変博識な石塚先生などからも習っています。

どなたも深く探求を続けられている方ばかりなので、そこにいつか少しでも追いついてゆけるのかどうかと思いながら、自分なりの歩幅で歩んでいる過程です。
いつも、占星術世界の深さ、広さ、そしてそれを探求する人の真摯さに圧倒される思いとともに。

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そして同じ占星術家でも、その個人の個性や好みによって、どの分野がより得意なのかも個々に依り、そのあたりも興味深いなって思っています。
全部探求しようとしても到底無理なので、私も自分に興味のあるテーマの本を読んだりする流れに。

私の場合は、魂側面に興味があるので、そのあたり次元を超えて踏み入って行くようなものに興味がありますし、人の心理にやはり深く興味があります。

占星術にはマンデン占星術(社会の動向などを観る)やホラリー占星術(今この瞬間を切り取っての占術で、その質問が生じた時の時間で観る)、医療占星術などもあり、分類が違って来ると思うけれど、西洋占星術以外にもインド占星術があったり、いろいろです。

どれに一番惹かれるかも人に依るのだと思います。

そして私の場合、占星術を学ぶ前はエネルギーヒーリング分野で、より直感、右脳中心だったので、当初いろんなことを左脳でも学び覚える必要のある占星術はきつくて、マインドの力もかなり必要なので、それが果たして良いのかどうか、多少迷いがあったのも確かです。

けれど、自然に惹かれるものは自分にとって必要なものなので、石の上にも3年ではないけれど、自分のリズムで精進しました(つもり)。
そして5年経った今は、やっと自分と占星術がしっくり来るようになり、エネルギーヒーリングと占星術が自分の中で良い感じで折り合いがついて来ました。

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どちらも人の人生に貢献できるし、癒しをもたらしてくれるものではあるけれど、どのように、どのレベルでということでは違いがあります。

エネルギーヒーリングは肉体というより、より大きくエネルギー体へと作用して、心身を整えてくれます。

占星術は経験や物事を俯瞰して見せてくれるために、信念体系が変化したりマインドが整理できるがゆえに、余計な重荷をおろさせてくれて、その点でヒーリングにつながります。
その両方を使うと、作用する分野が違うので、より全体的な効果が期待できると私は思っています。

人って言葉を通さない癒しも必要だし、マインドを通して理解を通して、物事を深く理解することでの癒しも必要。
そういう意味では、それぞれに良さがあります。

それプラス、今日の話からはちょっと逸れますけれど、タロットなども人間の生活で時々生じる疑問についての答えとなったりしますし、深層意識や深い世界へ通じるための入り口は、いろいろあって良いというのが私の考えです。

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占星術に戻ると、その世界自体とても広大なものなので、学んでも学んでも尽きず、いつも途方に暮れている状態ということでもあります。
そこにはすべて見通せないが故の情熱というのもあり、何十年も精進されてきた方々の、その深みのあるお話はいつ伺っても驚いてしまいます。

現在もそんな素晴らしい方のお一人、石塚先生から講座を通して習っていて、具体的には職業関係の適性的なことを見て行くコースで。
参加者は多くはないけれど、各自がテーマに添って自由に一人を選んで、その人を掘り下げて発表するというスタイルのため、自然能動的な形になるためか、実践的な知識につながり易いです。

前回は『詩人』というテーマで、私はフランスの有名な詩人、ヴェルレーヌを取り上げてみました。

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他の方もほぼ同じ時代のボードレールなんて取り上げていましたっけ。

ヴェルレーヌの『秋の詩』なんて有名ですし、とても抒情的な詩が多くて、また日本語訳も素晴らしいですよね。
この人の分析もとても楽しかったのですが・・・なにせこの詩人さん、作品はあんなに美しいのに、生活の部分は破綻。恋女房だったはずの奥さんと子供がいるのに、才能を見出して呼び寄せた、天才詩人のランボーと恋仲になって、その後も二人ですったもんだするという、実生活では関わりたくないタイプの人です。

参加の皆で思わず、「この人、ザ・詩人~!!」と叫んでしまいました。
詩人としては、その感性の豊かさとして月と海王星の180度配置(オポジション)があり、彼はなにしろ月が強烈で、他の天体との連携も多い。
それに金星も雄弁。
さらにプライベートでのあの激しさは、牡羊座や火のエレメントに天体集中とか、何気に冥王星も存在感あるとか、作品に現れるあの豊かな抒情性とはまた違う、エキセントリックさや自我の肥大なんて、こういうところなのかなと思ったり。
本当に同じような配置でも、それを人生でどう使うかで表現は全然違って来るんですね。

分析をする時は、各自のそれぞれの掘り下げから見えて来る人物像と、その個性や職業につながる共通項の要素などを探して行きます。
取り上げられるテーマも様々で、例えば「農場主」だったり「オリンピックメダリスト」だったり「政治家」だったり、いろんな職業に渡ります。

一人でするのではなくて、各自が持ち寄っての発表というスタイルからの刺激と楽しさもあるのが良い点で、分析をする際は、忙しい日常の中でやるので時間的にしんどいなと思いながらなのですが、終わってその人物が浮かび上がる感じになると、がぜん楽しくなります。

今度はたとえば『フランス女優』なんてテーマにならないかなと、ひそかに思っていたりするのですが。

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やはりなんでも深める道のりは、自分なりの楽しさがないと継続して進めないので、自分に合う入り口を進むのが大切だなと思っています。
私の場合は人物に興味があるので、フランスの女優さんもそうだし、女性一般の生き方での、エッジの効いた素敵な女性を掘り下げることができたら面白そうって思います。

その場合、その人物が有名な人なら、その人にまつわる本も読んだり、映画になっていたら映画を観たり、なるべくいろんな角度からその人となりの反映のかけらを丁寧に拾って感じてゆきたいなと。
フランス女優が好きなので、時にはわからないフランス語で観たりするけれど、なんとなく感じはわかるのです。不思議ですが。

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そういう人としては、カトリーヌ・ドヌーヴとか、イザベル・ユペールさん、ココ・シャネルとか、あるいは星の王子様を書いたサン=テグジュペリの奥さん、コンスエロさんとか、どこか枠を突き抜けた女性がきっと好きなんだろうなと自分でも思います。
純粋に学ぶといっても、そこに自分なりの楽しみがなければ、続かないですよね。

占星術は人を知り自分を知るための素晴らしいツールなので、惹かれる人をよりたくさん観ることで解釈に深みがでたり、カチッとはまったりという、そういう効果も期待出来て、なおかつきっと、長く続く探求の旅を進ませてくれるエンジンとなってくれると思います。

そして個人的には、天体でいうと所謂トランスサタニアンと言われる天体たちや、カイロン、天体ではないけれど感受点のノード軸などがとても興味のあるポイントです。

海外の占星家の本も実は結構あるんだけれど、なかなか読み通せないので、ツンドクではなく少しずつ読んでゆきたいなとも思っているのですが。

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