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カレーの話ではありません笑。
時間の話しです

幼い子どもを連れて外出するのは、とても大変!

持ち物は多くなるし、行き先に応じて予備の荷物も増える。家から出るまでに時間がかかる上、出ようとしたらウ◯チ出たり笑笑。そしてそして、やっと出発できたーと思ったら、道中でグズリ出したり、何か気になるものを見つけて遊び出しちゃったり…はぁ…

昔、うちの子が保育園行く朝、「はやく!」って言いたくない、けどなかなか着替えてくれず遅刻決定で、焦りからイライラ。感情に任せて強く怒ってしまい、子どもは機嫌悪いまま登園となる…なんてことが何度もあった。

「あー、また子どもに当たってしまった」と、罪悪感に心痛む日々。

そんな自分が辛い。なんとかしたい。

そう思ったとき、ふと思い出した!

モンテッソーリ教育の第一人者、相良敦子先生が講師として教えてくださったことを。「子ども観」についての講義で、心に残った話。

「2歳の子どもに日常生活のお手伝いを教える時、どのくらいの速さで見せてあげたらいいと思いますか?」

という問いに、2、3倍スローテンポで良いのでは?と心の中で思ったら、相良先生の答えは何と

「8倍ゆっくり見せてあげないと、2歳の子どもの目にはしっかり見えない」

とのこと。びっくり!

例えば、大人が普通のスピードでごみをゴミ箱に捨てる様子は、2歳児にとってはごみを投げているように見えるらしい。子どもの目の発達は、聴覚や触覚といった他の感覚器官より遅いから。

それなら、うちの子はもう3歳だけどどうなんだろう?と思い、次の日買い物へ行く時に何分かかるか、面白半分で時間を計ってみることにした。

私1人で歩けば、10分で行けるスーパー

家を出てからスタート。横断歩道を順調に渡り、下り坂に差し掛かったところで、カタツムリ発見!

「わぁ〜♡かたちゅむり」

これは何かのゲームなん?と思ってしまうほど、我が子カタツムリに夢中で先に進まない(汗

でも、不思議といつもよりイライラしない。時間計るのを楽しんでる自分がいる。不思議だ。

しばらくして納得したのか、スーパー行くことを思い出したのか、歩き出す。

次に止まったのはいつもの家の前。見知らぬ方の立派な玄関扉の前に直径3センチほどの黒い光沢のある丸石が敷き詰めてある。その石を「ちゅるちゅる(ツルツル)」と言ってなでなでするのがお決まりのパターン。

勝手にすみません(冷汗)と思いながら、少し触らせる。もう何度もしているからか、1分くらいで終わってくれた。ほっ。

その後もいろんな発見にいちいち驚きや喜びを自由に表現しながら、ジグザグに道のりを進み、ようやくスーパー到着。そして時計を見た。

家を出てから50分近く経っていた。

大人で10分の道を子連れで50分。ということは、うちの子5倍かかるんだー!

そう分かってから、ストレス大幅減のわたし。

学生の頃からかもしれないけど、特に大人になってから、いかに短時間で効率よく行動できるか
が評価される社会に慣れてしまっていた。

子どもは自然とともに生きてる。大きな自然宇宙の営みの中に私たちがいることを教えてくれる。

後日談。夏の暑い日の買い物帰り、通りかかった小川で遊びだすわが子。「冷凍食品買っちゃったよー」と思いながらも、諦め早くなった母。笑笑

今はもう成人したわが子。

幼い日のキラキラした笑顔は、今もずっと私の心の中で生きていて、ハートがぽかぽかしてくる。

あの時、優しい母でいさせてくれてありがとう♡

子どもひとりひとり個性がある。子どもの行動パターンを観察して知ることで、心づもりができる。

大人の予定通りになることは少ないけど、もし予定の時間に間に合えば、子どもに「協力してくれてありがとう」と伝えることもできる。

そう考えると、

イライラの原因だと思ってた子どもの行動も、「子どもの行動には必ず理由があり、叱る必要はない」場合がある。

これについては、次の記事で!

イライラの原因は何?実は、自分自身の心の状態、例えば心配や不安や体調不良から、本来の優しさや忍耐力を発揮できなかっただけ、ということが多い。

一生懸命だから、悩む。落ち込む。自分を責める。

だから、だいしょうぶ♡

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