#12 私と母の戦闘日記
私は、中学生の時と同じ危機感を感じていた。
再就活をし直すことを、ずっと言い続けてくる家族に、私はどんどん耐えられなくなっていた。
家族とのこんな内容を友人に話すのも嫌だったが、それ以上に、アウトプットしないと自分がダメになる気がして、友人にも相談するようになった。
友人たちからは、気にしなくていいのでは?就活し直したけど、落ちてしまった、と言えばいいのでは?そういうアドバイスをもらっていた。
実際に就活をしていないけれど、親には「就活をしたけどどこにも受からなかった」と伝えることが、自分のできることだと考えていた。それがもちろん、良い事ではないことはよく分かっていたが、そうする以外に、親の発言を止めることは、できないだろうと感じていた。
悩んでいる最中もお構いなく、親からの再就活を促すラインはずっと来ていた。求人サイトが送られてくることもあった。そんな中でも、私はずっと質問し続け、親の発言に必死に答えていた。
「忙しい中、連絡くれてありがとうございます。私の志望動機は、1.人と関わりながら仕事ができること。2. 多様な考え方をする人がいること。3. 経営を学びたいと思ったこと。です。1.人と関わりながら仕事ができる、と言う点に関しては、・・・・」
長々と、言葉を変えながら、似ている質問に答えていくことは、私の気力を奪っていった。
なぜ、再就活をしなければならないのか。なぜ、内定をもらっている会社ではダメなのか。
そして、再就活をするにあたり、どんな会社がいいのか、条件を提示してほしいと伝えたりもした。その答えは、
『あなたに合う会社なら、どこでもいいのよ。ただし、今の内定先以外で。』
そんな無責任な答えが返ってくるようになる。
言う通りにしても、同じことが繰り返されるだけだ。
自分の中でこの言葉しか浮かばなくなった。
そうこうしているうちに、8月になっていた。
その頃には、母からの言葉はよりエスカレートしていた。
・あなたは会社に洗脳されている。その洗脳を親が解かなければいけない。
・人生の大事な決断を失敗させるわけには行かない。
・あなたには他に向いている道があるはずだ。その道は進むべき道じゃない。
・あなたには、その道は向いていない。
こんな意味のわからないことをずっと言われ続けることになった。
Q. 洗脳されてるってどこが?
Q. なんで失敗だとわかるの?
Q. 向いているかは、やってみないとわからないんじゃない?
質問するも相変わらず、的外れな答えのようなものしか返ってこない。でもそのことは、私からしたら、当たり前のようにも感じていた。
何故ならば、母も”あなたらしい道”なんて分かっていないからだ。
全てにおいて、根拠が乏しく、具体性のかける主張は、私にとっては無意味であり聞く価値のないものとなっていた。
毎日毎日、雑音が響き渡り、どんなに怒っても悲しんでも、虚しさしか感じれない日々へと転じていったのだった。
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