＃あの、恋

おはようございます。今日もいい1日を。

と、noteからのコメントが来ていた。いつも、この画面を開く度にコメントをくれるこの機能にはいつも、ありがたみと温かさを感じる。

沖縄に来て数日。掃除と食べることと寝ることしかしていないのだけど、私の気力は戻りつつあったり弱りつつあったりする。

なぜ、ここに来ようと思ったのか。分かった気がする。それは、あの時に、戻りたかったから。

でも、気づいてしまった。

やっぱり、私の大切で、大好きな人がいなければ、”あの時”には戻れないということに。

・・・・

うつ病になって一ヶ月後。私は休養のために一ヶ月のお休みをもらった。そしてその時訪れたのは、沖縄だった。理由は、一番側にいて欲しい人がいたから。

その人は忙しい中、私を迎え入れてくれた。

ご飯が食べれなくなり、やせ細った私を見ても、受け入れてくれた。

よくないな〜とは言いつつも。それだけで、私は、良かった。

そして、色んな人に会わせてくれた。私が、どこへ行こうと、行ってこい。と言ってくれた。それは、適当なようだったけど、心地良かったことも確かだ。

親や、内定先の人事、研究室の先生、それぞれとのやりとりは続いていた。

だからこそ、やっぱり不安定な時もあった。その時は、私の話を聞き、時には、隣に座ってくれて、一緒に戦おうとしてくれた時もあった。苦しみを冗談に変えてくれるような面白さもあった。

私は、そうやって、なんだかんだと、1日1日を過ごして行った。最初の頃は、少し動くだけで、疲れては寝て、を繰り返していた。

2週間くらい経つと、働かなきゃ、といい、仕事を探したりしていた。友人と電話したり。犬と遊んだり。初めての人と話したり。髪を切りに行ったり。できることは増えていった。ご飯も食べて、笑っていた。

帰る時は、号泣して、笑われながらも、沖縄を去った。素敵な思い出とともに。

・・・・

そして今、私はその場所にいる。そんな思い出の場所に。ちょうど1年前訪れたこの場所に、戻ってきた。

そんな今、思うこと。

それは、

”あの時”は、もう存在しないということ。

みんな進んでいるし、”あの時”には戻れない。

あの日々が、どれだけ私を幸せにしてくれたか、それを思い知ることができた。どうにか、自分が元気になったと思い知ることができた。

まさに、幸せだった。

きっと、素敵な笑顔で過ごせていたのだろう。

今の私には、あの幸せに戻りたくて仕方がない。あの場所に戻ったのに、あの時は帰ってこないのだと思い知らされて、とても辛い。

”あの時”は、あの人がいたからだと、思い知らされてとても辛い。だって、あの人は、もう私の隣には居てくれないから。

あの人が居てくれないことは、とても辛く、悲しい。だけど。

それなら、私は一人で自分の幸せを見つける旅を送らなければならない。

あの日々を宝物だとするのなら、私はその宝物を胸に抱き、進んでいくしかない。時は進んでいるし、戻ることはできないから。

できることは、進むことだけ、だから。

ここに来たことに、一切後悔はない。むしろ、知らないまま来年になっていたかと思うと、うだうだと悩むだけの日々になっていたかもしれないから。

思い切って、来て良かった。

”あの時”は、”あの幸せ”は、”あの人”は、”あの場所”は、”あの恋”は、戻ってこない。

だけど、”あの時”は、”あの幸せ”は、”あの場所”は、私の中に残り続ける。

私が元気になったことが、何よりの証拠。

悲しいけど、先に行かなくちゃ。ありがとう。

私をここに導いてくれて。ありがとう。私を元気にしてくれて。

ありがとう。

私に素敵な恋を授けてくれて。

忘れられない、この思いを。どうか、綺麗な恋に。

#あの 、恋　

fin