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1. そもそも、毒親って何?

1. 毒親って言葉はどこから来たの?

毒親という言葉は、1989年に医療機関のコンサルタント、グループセラピストであるスーザン・フォワードさんが出版した「TOXIC PARENTS」という本からできた言葉になります。

日本では、1999年に「毒になる親 一生苦しむ子ども」として出版され、そこから”毒親”と言う言葉が使用されるようになりました。

2. POISON PARENTSじゃないの?

まず、疑問にいく前におさらいとして、TOXICとはどういう意味なのか、を調べてみました。

辞書で調べると、”TOXIC=有毒な、中毒(性)の”と言った意味が出てきます。

ここで少し疑問が浮かびます。

”毒って、英語でPOISONじゃないの?”

そう聞かれることもしばしばあります。では、POISONの意味は何なのでしょうか?辞書で調べたところ、以下のように出てきました。

”POISON=毒、毒薬、(害)毒、弊害、有害な主義、飲み物、(特に)酒”

それでは、疑問に戻りたいと思います。

TOXICとPOISONの違いは何なのでしょうか?

POISONはただの毒、であるのに対して、TOXICは毒の性質を持つ、と言うところが大きな違いとなります。

(詳しいことを言うと、POISONは名詞でありますが、TOXIC は形容詞になり、品詞から違います。ですので、TOXICの名詞形であるTOXINでも良かったはずなのです。)

それでは、なぜ、ここに”性質”と言う違いをもたらす必要があったのか?

理由としては、ただの一過性の毒ではないと判断したからではないでしょうか。

私自身、毒親に育てられた経験から、毒親の発言や行動は、長い年月をかけて、体や脳に蓄積されているものでした。だからこそ気付きにくく、排除することにとても時間がかかる、ものでした。

スーザン フォワードさんは、ただの毒、と言う認識ではなく、長年の月日をかけて蓄積されるものだからこそ、”TOXIC=有毒な”を用いたと考えられます。

3. 毒親の”毒”ってなんなの?

では、”毒”とは、なんなのでしょうか?日本語の意味を探っていきたいと思います。辞書で調べたところ、下記のようになりました。

1 健康や生命を害するもの。特に、毒薬。

2 ためにならないもの。わざわいになるもの。害悪。

3 人の心を傷つけるもの。悪意。

といったような意味が出てきました。

英語と日本語から考えると、毒親というのは、子どもの心や体を傷つける性質を持つ親と定義できると考えます。

だとしても、大まかな括りになってしまったので、具体例を含めて現状にそった定義に見直していきたいと思います。

今回の記事を書くにあたって、『毒親の正体 精神科医の診察室から』という書籍を参考にさせていただきました。

その本の中での毒親の定義は、「子どもの不安定な愛着スタイルの基盤を作る親」と言った定義がされています。

毒親に育てられた子どもは、愛着スタイルという人との関わり方が正常にできていない人が多いとされています。その為、この”愛着スタイル”というものに着目し、定義されていました。

このことから、毒親とは簡潔に示すと、「心と体を傷つけかつ、人が生活する上で避けられない人間関係の構築を妨げる性質を持つ親」と定義できると考えます。

この後は、私の考察を交えたものとなりますので、以上で一旦定義させていただきます。

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