それだけで、十分だね

今日は、朝から観光しようとレンタカーを借りた。母から、運転しちゃダメ！と言われて育った私には、結構な大冒険である。

母の言いつけを破り、自分も得意でない分野に挑戦するのだから。

とてもドキドキした。

最初は、アワアワしながらも運転は慣れていった。感覚が戻ってきたというか、そんなところ。

さて、どこに行こう？

Plan A or Plan B?

お天気も考えた結果、Plan Bとなった。意外と運転できるものだと思いながら、海沿いをすいすい走る。

曇り空はだんだんと晴れていき、青空が見えるほどに。

こっちのプランで良かったかも？と思いながら、車を走らせた。

着いたのは、備瀬のフクギ並木道。晴れて出てきた太陽の光が漏れこむ並木道はとても自然のエネルギーを感じられた。

こんなに自然の中を歩いたのはいつだろう、と思いながら、深呼吸した。

歩き進めると、海が見えてきた。綺麗な青とエメラルドグリーンだった。

私はもっと色んな所にいけるんじゃないか？いかなきゃなんじゃないか？そう考えさせてくれた。

そして何より、ここに来て良かったと、ここに来るための一年間だったんだと、そう感じた。

多分、この一年、去年と違った意味で苦しかった。

その苦しみが報われたような、そんな感覚に陥った。

日差しは暑く、並木道に入ると涼しく、とても最高な気分だった。

そして、念願の美ら海水族館へ。やっと行くことができた。あの巨大水槽を一度でいいから見たかった。

やっぱり素敵だった。水槽中とはいえ、自由に動く魚たちはとても生き生きしていた気がするのだ。

私は旅行に行くと他人のお土産は買うけれども、自分へのお土産を買うことがない。いつも手元には何もない、のだ。

でも今回は、自分のためにお金を使おうと思えた。自分に何かプレゼントを買おうと思えた。なんだかんだ、ここまでこれた記念に。

去年は、体を元に戻すことで必死だった。きっと、去年はこんなことできなかっただろうと思う。

だけど、一年後の私は、こうやって動き回ることができている。

自分が頑張ったからなのだろう、きっと。

周りの力もあったけど、なんとかここまで来ようと頑張った私がいたからだと思える。

でも、これは私だけじゃなくて、みんな頑張っているんだろうなと思うのだ。一人一人が何らかの努力をしていて、誰かに力を与えたりもらったり、そういうエネルギーの受け渡しが行われているからこそ、世の中回っているのかな、と。

私は、今年、たくさんの人からエネルギーをもらい続けている。それは、これからも変わらないだろう。

それでも、来年からは少しでも与えられるようになれたらいいなとも思う。

与えることができなくても、ただそこに居るから、一休みしに寄ってくれてもいいし、走り抜いていってもいいから。

私は私であり続ける。

それを実感した日。

この生活はあと2日。

もっと素敵な何かを送り届けることができますように。

たくさんの愛と感謝をこめて。