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死にたがりの生き方

生きるって難しい

なんで生きてるかなんて分からない

何となく
ただただ何となく

死ぬのも難しいから

だからただ何となく生きている

3回も自殺未遂を繰り返した

それでも生きている

1回目はOD
親の顔が浮かぶ
きっと見つかる頃にはぶくぶくに浮腫んで
変わり果ててるんだろう
そんな娘を見て何を思うかな
悲しい顔するかな、驚いた顔なのかな
そんなことを思いながら目を閉じた
強烈な吐き気で水分を欲する
こんな状況でも尚生きようとする
そんな自分の体に嫌気がさした
楽になれるそんなことは考えられなかった
ただただそっと
そしてじっと
死を待った
意識が朦朧としていた

2回目は飛び降り
部屋の窓の網戸を取り外して
外を見渡して
意を決して宙を舞う
あー、落ちるのってこんなにも時間があるんだ
そんなこと考えた
愛する人の顔を最後に見たかったな
愛してると忘れないでと伝えればよかったと
暖かい風を感じながら思った
どんなに醜い姿になるだろう
ごめんねごめんねごめんねって
そしたら強い痛みと共に目の前が白んだ

3回目は首吊り
ここならきっと丈夫だと1つ柱を決める
丈夫な紐と椅子を用意する
紐を自分の首と柱に結ぶ
最後に繋ぐものが大切な人たちと繋ぐ
手ではなくこんな紐だなんてと少し後悔する
私がいなくなったら「みんな寂しいかな悲しんでくれるよね」と少し強がり椅子を蹴る
苦しい痛い怖い
そりゃそうだよ
だってもう死ぬんだし
もう目を閉じてるから何も見えない
閉じた目から涙が伝う
泣くくらいならやめたらいいのに
自分の心とそんな話をした

でも生きている
昔から体が丈夫
両親が丈夫な体五体満足な体で産んでくれた
親には感謝してる
でもここでこの体が仇になるとは

生きている
それだけで意味があると
皆口々にそう話す

もし命を分け与えられるシステムが
この世にあるのならば
私は喜んでこの命を分け与えるだろう
こんな無価値な命より
生きたいと必死にもがく命に価値がある

考えても無駄な事を永遠と考える
社会不適合者とはよく言ったものだ
私にこの社会は生き辛いんだ
ならば死んでしまおう

なのに何故か生かされている
神様がいるならその神様という奴は意地が悪い
何も持ってない何もなし得ない何も価値のない何の取り柄もないこんな人間を生かしているのだから

丁寧な暮らしなんて出来たら苦労しない
生きているだけで精一杯なんだよ

もう自分で死ねないのならばいっその事殺してくれよと願っている

ずっとずっと願っている
いつか殺される日を

死にたがりは辛い
大抵の人には理解されない

自分の気持ちを吐き出すことが悪なら
何もかもを閉じ込めてしまえばいいのか
でもそれは違うと世界は言う
何が違うのか教えてくれよ

私は人に繋がりに生かされている
両親がいて弟がいて幼なじみがいて友達がいる
みんなが私を生かしてくれている
みんなには感謝している
こんなやつを生かしてくれて
私が生きてるからといって
何の得もないだろうに
でもみんな生かしてくれる
私はみんなに生かされている

私は何も出来ない
お酒と薬がないと寝られない
タバコがないと安心もできない
ストレスで体は強ばるし自分を傷つける

それでも生きていていいという人がいる
だからただ何となく生きている
今日も一日生きている
いつか死んでしまうかもしれないけど
でも死んでないうちは
精一杯不器用に生きようと思う

人生なんてクソ喰らえ
下手でも何でも生きてりゃ丸儲け


最後に私を大切にしてくれる人たちへ

もう一度最初からあなた達と出会い治せるなら、私はあなた達と他人でいたい

迷惑をかけない世界線で仲良くしたかった
いつもありがとうこれからもよろしくね
この気持ちの矛盾すら愛せるほど大好きだよ

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