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主張しないわがまま

仕事上、どうしても人や犬の性格を評価する機会がある。それは良し悪しではなくて、どんな性格か、どんな性質を持っているかを知るためのもの。私はこの評価するということに、少し苦手意識がある。

他の人の評価を聞くとき、私はいつも私のことを考える。私はきっとこういう風に評価されるだろうな。この部分は欠けている、この部分が過敏すぎる。自分を評価した時に、改めてバランスの悪さを感じる。

考える中で、自分は「主張しないタイプのわがまま」なのだと思った。自分の意見や考えを、強く主張したり通そうとすることはほとんどない。そもそも外に出すことがあまりない。半面、自分の主張を変えることもない。周りに主張しない代わりに、周りの主張も聞き入れない。そんなところがあると思う。

良くも悪くも、自分が強すぎるのだと思う。考えて考えて、掘り下げて掘り下げて、内に内に入るような性格だから、色んなことを自分の中で煮詰めてしまう。とにかく自分の内側へ、奥の方へ、考えるだけどんどん深く入れてしまう。

「わがまま」という言葉は自己主張の激しいイメージがあるから、「主張しないわがまま」は何となく不思議な言葉にも感じる。でも私の中で、すごくしっくりきた。私は、頑固でわがままだ。主張を、していないだけ。

生きていきにくい部分はきっとあると思う。でも私の、主張しない、静かなわがままは、別に今のところ誰を傷つけるでもない。私を苦しめるものでも、多分ない。

だから適度にわがままでいようと思う。自分勝手でいようと思う。そういう自分を、許してあげようと思う。


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