ちっぽけな私は努力してもいいんだろうか
良くも悪くも、この人は自分とは違う世界に生きている、と感じてしまうことがある。そういう人の存在を感じると、考えることをやめてしまいそうになる。
自分には考えられないくらい努力していたり、想像できない考え方を持っていたり、信じられない理由で人を傷つけたり。今の私ではとても無理だと、全てを投げ出したくなる。そのくらい、差を感じる人がいる。
そういう大きなものにぶつかってしまうと、自分を責めたくなる。投げ出したくなる。自分とは違う世界だと最初から決めつけて考えるのを放棄すれば、少しだけ苦しさは軽くなる。
でも差を感じるのは、少しでも横に並んでいたいとか、同じ場所に生きているんだとか、そういう気持ちがあるからだと思う。本当に違う世界に生きているものに対して、差は感じない。感じるのは、違いだけだ。
どこかで同じ世界に生きていること、同じ生き物だということを感じているから、そこに差を感じてどうしようもなく苦しくなる。満足に努力もできていない自分がこんなことを思うのもおこがましい。そんな風に思ってしまう。
近づけるわけなくても、理解できなくても、努力はしていいんだろうか。自分とは違うと感じてしまう人があふれている中で、生きていていいんだろうか。
きっと、ずっと、大なり小なりこうやって感じながら生きていく。それでも生きて、努力して、自分の与えられた場所で頑張るしかないんだと思う。
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