病気発覚と緊急搬送

家から車で20分くらいの場所にある小さな病院だった。とりあえず偏頭痛の問診を受けて、フラフラになりながら病気になって以来初めてMRIをとった。ご飯お水とってないっていったら点滴されて、そのままフラフラだからってベッドに寝て待っていた。

少ししたら看護師さんがきて、今日は1人できたの?と聞いてきた。そこで何となく、あぁなんか大きい病気かもしれないなって思った。はいっていったら、ご両親は近くに住んでいる?すぐ連絡とれる?と聞かれた。返事しながら、そんなに大病なのか、と思った。でも怖さとかじゃなくて「あぁ、そっか」って感じで。偏頭痛じゃない別の原因がある、仕事休めそう、しんどい中、職場行かなくてすむ、休めるってことにとりあえずほっとしてしまった。

だからその後先生に呼ばれて、腫瘍の写真見せられた時も、そうかこれが原因だったのか、くらいの反応だった。素人の私が見てもわかる腫瘍の写真見ながら先生に説明をうけて、このまま大きい病院に救急車で移動するって言われた時も、最初に思ったのは「車どうしよう」だった。

とりあえず母に電話して、でも自分でもなんて言ったらいいかわからなくて「なんか、脳腫瘍見つかってこれから違う病院行くことになったのだけど車どうしよう?」って伝えて。そのあととりあえず職場に連絡して、その時も何を言ったらいいのかわからなくてとりあえず「すいません、なんか脳腫瘍が見つかってしばらく入院することになったのでしばらく休みます」みたいなこととりあえず伝えて。そうこうしている間に救急車きて担架で運ばれて病院①に搬送された。

意識ははっきりしていて、担架で運ばれるのは少し恥ずかしかった。青いビニールで目隠しして他の患者さん避けて救急車に乗せられた。初めて救急車にのって、こんな感じなんだなぁ意外と揺れるんだなぁと思った。血圧とか熱とかそういう基本的なの測って、受け答えできるか確認してあっという間に病院①に到着。病院に運ばれるときに空が見えた。少し曇っていた。緊急入り口から満足に建物も見ずに院内に入ったから、病院の全貌を知ったのは手術も全部終わってリハビリが始まってからだった。

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