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山は朝見るのと夜見るのとで違う山に見える

 この言葉は、登山家の言葉らしいですがよくはわかりません。私の感覚では山は北から見るのと南から見るのでも違って見えます。人や会社も同じでどの観点から見るかで大きく異なって見えると思います。

 この観点は定点で360度あり、さらに時間軸もあります。会社に当てはめるととてもいい会社と思われていたものが観点を変えると悪い会社になってしまう。
例えば、以前は「24時間働けますか」とたくさん働くことが良しとされていましたが今は大きく変わっています。従業員でも位置が変わると途端に力を発揮できなくなる方もいます。あの人は貴重な意見を言ってくれるとされていたのに、観点を変えると悪口ばかり言っているとなりかねません。
 このように大きく違って見えるのが人間であり、会社であると思います。会社は大きければいい。この見方も違う角度から見たらまた違うように思えます。

 では、会社はどうしたらいいのでしょうか?
 ここで、経営理念やそれを具体化する組織体制の問題になるのではないかと思っています。経営理念はとても難しいものです。
パナソニックの松下幸之助さんも自信が持てるようになるのに10年以上かかったとのことです。経営理念とは私が思うには山のように様々な見え方があるのを整理して、自分の会社はこの観点から山を見ていくことを大切にするという意思表示と思っています。
つまり、自分の会社はどうやって儲けていくか、といえば少し見えやすいのではないでしょうか。例えばエルメスであれば高付加価値のブランドを追求するといったものになるのではないでしょうか。

 そして、その経営理念に組織体制が連動しなければなりません。自分の経営理念に適した体制になっているのか。いろいろな見方ができる会社において一本筋が入っていることが重要です。さらに、行動体制も経営理念を実現できるものでないといけません。

 このように常に整備をしていかないと山は朝見るのと夜見るのと違うように、会社も、この会社はよくわからん、となっていくのではないでしょうか。ただ、現実は小さい会社の時は行動体制から整備しても構わないと思います。

 では、弊社ではどうなのか?
アネーラ税理士法人では「冷えたビールを出す」を経営理念としています。行動指針でもあるとも思いますが、わかりやすい理念としています。

皆様の会社はいかがでしょうか?

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