俺の恋人 最終話



湊さんは最近排泄が出来なくなっていた。




トイレの仕方が分からず、使い方を考えてるうちに漏らしてしまう。
そんなことが頻繁に起きていた。







俺や英、皆のことも忘れてる日がほとんどだった。



湊さんは俺のことを恋人ではなく、手伝いに来てくれてる人という認識になっていた。







認知症の診断を受けて、早くも4年が経った。
湊さんは33歳、俺は23歳になった。


相も変わらず大学は休学中だ。






今日もいつも通り、湊さんのお手伝いをする。



気持ちは恋人として。
湊さんはお手伝いさんとして。





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