【英語】長文読解に必須!語彙力強化のモチベーションを爆上げする授業【データ有】
こんにちは、渡部です。
記事に興味をもっていただき、ありがとうございます。
今回のテーマ
先生方は長文読解をどのように指導していますか?
チャンクで区切るやり方やディスコースマーカーなど、文章を理解しやすくする方法を導入することがあるかもしれません。
いわゆるテクニック的なことは英文読解をする上で重要です。
しかし、何より重要なのは「語彙力」ではないでしょうか?
いかに読むテクニックを身につけようとも、文章を読むためには、単語を知っていることが大切なのです。
そこで、今回は語彙力強化のモチベーションを上げ、学習する目的を意識できる授業提案をします。
スライドのデータも載せますので、よろしければ最後までお読みください。
語彙力は大切だとわかっちゃいるけど・・・
近年の高校入試や大学入試の問題は語彙力がかなり上がっています。
例えば、2022年の1月に実施された共通テスト(旧センター試験)では、全体の語数は6066語でした。
2021年の実施時と比べると、500語以上語数が増加しました。
語数が増えるということは、当然使われている語彙が増えるということです。
高校入試もそれに合わせるかたちで、一定の語彙力がないと読解のどの字にも達しません。
そのため、「語彙力をつけようねー!」と言っても、なかなかやる気を出してくれないのが、よくあるパターン。
語彙力をつけるのは地道な作業ですし、語彙力がなくて読めない経験値の不足がその理由に挙げられます。
語彙力の重要性は日本語で考える!
私は語彙力の重要性を日本語の文章で考えさせます。
それには2つの理由があります。
①生徒は日本語の文章の方が馴染みがある
②英語の不得手に関わらず、語彙力の重要性を理解できる
先生「今から長い文章を読んでもらいます。」
生徒「えー」
先生「大丈夫!今回は日本語です。」
生徒「おー」
こんな反応がほぼ100%起きます。笑
英語が苦手な生徒も「読んでやるか」という気持ちに変わる瞬間です。
ここで読んでもらう文章はこちら↓
どうでしょう?見るからに読みたくないですよね。笑
この文章を読んだ上で、次の問いに答えさせます。
国語の授業そのままの活動ですね。
活動をさせると、最初の勢いがすぐになくなり姿を見ることができるでしょう。笑
実はこの文章はChatGPTに作成してもらっています。
「日本に関してできるだけ難しい単語を使って文章を書いて」と指示。
なので、読めなくて当然なんですよね。
問題もChatGPTが作成しています。
その後に、この文章を読ませます。
この文章は読みやすく生徒もサクサク読むことができます。
ここで次の問いを出します。
そうすると、生徒は「単語が知っているし、簡単だから」と答えます。
ここが1番重要。
生徒が単語を知ることは文章を読むのに大切なのだと実感を伴って知ることができるのです。
この授業の振り返りでは、以下のような言葉が出てきます。
「単語を覚えると、文章が読めることがわかった。」
「英語の長文を読むのが苦手な理由を知った。」
「単語を勉強します。」
単語を覚えることは生徒にとって魅力ある学習ではありません。
それを理解した上で、必要感を与えることが教師の仕事なのではないかと考えます。
データ
私が授業で使用したデータをそのまま載せておきます。
もし活用できそうであれば、自由にお使いください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。