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延々と縁

歩道橋を登りながら見た空は
ホリゾンブルー
電車が光りながら入線する時間に
仕事を終えている平日なんて
いつぶりだろうか

ずっと前にお仕事をご一緒していた方に
久しぶりにお会いするのだけれど
珍しく私の方から声をかけたのだった
性質的に私からお声かけすることは
とても少ない
私に限ったことでもないのかもしれないけれど
迷惑かしら、とあるかどうかも分からない
裏を殊更探ってしまうから気後れをしてしまう

でも、お声かけしようと思ったのは
せっかくつながった幾つもの縁が
このまま途切れたままで良いのかしら
と不意に思ったからなのだった

切れて欲しい縁に限って切ってもらえない
ものだったりするのだけれど
どんなにか良いご縁であっても
互いが忙しくなってしまったり
時間が空いてしまうと、遠くなることがしばしばで
まして私のような考えが片方にあれば
連絡しづらくなってしまう

そうしているうちお互い忘れてしまう
もったいないな、と率直に思ったし
誰が、いつ、どうなるか
本当に分からないものだな、とつくづく思った

何かを変えない限りは何も変わらない
何かを変えない限りは何も得られない
何かを変えない限りは失う一方で
生きる間に増えるのは充実よりも後悔なのだ

私に会いたい、つながりたいと思う人は
いないとしても、私のわがままであっても
切れてしまいたくない縁は自らつながろうと
しないといけないのではないか
急にそう思った

私に見えるせかいのほとんどは
儚いものだらけだ

今回お会いする方以外にも
思い浮かぶ方が何人かいらっしゃる
よく考えて、考えすぎず
積極的にお会いしたいと思う

自分自身のためでもあるけれど
恩返しをするために
どうあるべきかを考えるためにも

たんなるにっき(その131)

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