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SomedayとSundayの違いくらい分かる今日はSaturday
土曜日の居酒屋さんは騒がしく
見渡す限りあけすけとして楽しげ
それを咎めたりするつもりはまるでなくて
楽しそうだなあ、うらやましいなあと思う
人に合わせてテンションを調節することは
できるけれどお酒の力を借りて解放したことは
多分一度もない
つまらないわけではなくって、お酒くらいで
鎧(いや着ぐるみくらいの安っぽさか)を
脱ぎ捨てられるようには出来ていない
いわゆるスカしているだとか軽蔑するだとか
そういう悪辣さはまるでない
むしろこんな喧騒のなかで
ほとんど変えない表情をダウンライトで
照らされている自分自身に嫌悪すらする
何か声を発してもかき消されてしまうから
思わず口を閉ざしてしまうのは
普段の生活とおんなじで、面倒がらずに
もっと声を張るくらいが本当は丁度良いのだと思う
◇
毎年NHKの18祭を楽しみにしている
今年はBUMP OF CHICKEN
不思議なもので毎年出てくるアーティストは
とても好きな部類に入る
(単に多くの人から支持されているアーティストを
選定しているだけなのかもしれないけれど)
観ながら毎年情けないほどに泣く
それは未だに18歳の過渡期の彼らと
同じ目線にしかいないことなのかと思うと
やっぱり情けなさがこみあげるのだけれど
私はどれだけ時間と思考を重ねても
初期衝動のままで、未成熟のままで、
そして、生きることに不慣れなのかもしれない
けれど時間だけはありありと過ぎ去るから
テレビの向こうで可能性と時間をたくさん
持っている彼らとは私はどんどん差が開く
嗚呼、星座が見えないなあ、なんて嘆くより
未来が見えないよなあと思ってしまうあたり
立派に世間擦れしてしまっているのだけれど
何だか未成熟なままでいるアンバランスさに
いい加減疲れてしまう
◇
大きな声で話して訴えかけて
周りが笑う様を見て
そんなの意味がなくても明日には忘れてしまう
ことだとしても、そういうのがあるからこそ
人は明日も頑張れたり、笑えたりするのだろうな
もっともっとフォームなんか崩して
情けないほどに声を枯らして喚いたら良いのに
と、他人事みたいに自分のことを思う
嗚呼、硝子窓に映らないで欲しいから
何も頼みもしないのにメニューを眺めた
たんなるにっき(その105)
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