レモネード
雨上がりの朝
ひかりはレモネードイエロー
草木の緑は彩度を放ち
風雨に忍ぶことをやめて
命を伸ばすことに専念する
伸びかけた前髪が
今日吹く風の道しるべ
寝そべり仰ぐと
青は雨が受けた重力とは
違う自由を与えてくれる
胸の真ん中が何より重い
地球を叩いて靴の砂を落として
賛美を抱いて生き走る
生き恥じて暮らすなかで
不要な批評や評論は無用
荒野で見つめるは
レモネードたる無能な自身と
不条理なる完全均衡の人以外のそれ
せかいは命で溢れ、時として荒ぶる
風は命の多重混声となり
とてもたくさんの、とてもたくさんの
声を聴かせる
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