新井碧 個展『鼓動のりんかく』by chignitta / 電気が走るような感覚

今回は大阪のchignittaで開催中
新井碧さんの初個展『鼓動のりんかく』
を拝見しました。

新井さんの作品は以前yomafigさんのホテル企画で拝見したことがあるのですが、そのときよりもより緊張感が増したように思えます。

その違いはやはりのペンで描かれているか否かという部分かと思われます。大胆な色使いにペンで書き加えることで、まるで静電気のように静かに肌を刺す感覚を覚えます。他の言い方をすれば作品に血管が加わり、血が通い始めた感覚です。

「命の痕跡を残す」をテーマとされていることもあり、色鮮やかで大自然を感じる中にも、直線的なタッチや削られたメディウムから力強さを感じます。鮮やかな色の重なりや垂れ感は見事で、新井さんの作品だとひと目で分かるアイデンティティがあります。

前回拝見させていただいた静かな水面のような優しい作品から一転して強さを感じる作品で、それでもなお新井さんの作品だと分かるアイデンティティがしっかり残っており、今後もとても楽しみになる展示でした。

I saw Arai Midori's first solo exhibition ''Contour Beat'' in chignitta.
I have seen her artwork by yomafig's project in the hotel, but this time I felt it is tenser.

The difference is whether there is pencil drowning or not in addition to bold oil painting. that is why, I felt the artwork is sharp as static electricity. In other words, it starts having blood vessels,and being alive by the pencil drowning.

The exhibition's theme is 'Leave life impression', so they are colorful, natural, and especially powerful by linear touch and shaving medium. It is wonderful to overlap and drip oil paint, then it has identity to recognize that the artworks are Arai Midori's drowning easily.

I saw her artworks that are gentle as water surface before. And, this time they are powerful but they alao leave her identity completely. As you can see, this exhibition is interesting and I am looking forward to the future.

新井碧 個展　「鼓動のりんかく」

■会期：2021年10月29日（金） ～ 11月14日（日）
■時間：13：00 – 19：00　/ 入場無料　/ 定休　月曜日
■会場：chignitta space （チグニッタ・スペース）
■住所：大阪市西区京町堀 1-13-21高木ビル 1 階奥