柔術の技は左右できた方がいい?前編(左右できた方がいい技、片方でもいい技)

 今日も今日とて柔術は楽しい。柔術哲学専用のツイッターアカウントを作りました。このnoteは自分の考えをまとめる用につくったのですが、多くの人に見てもらえるとやっぱりうれしいですね。

 今日は技の左右の話


左右できるかできないかなら、できた方がいい

<左右できるメリット>

①相手のスタイルや展開に関わらず形を作れる
→相手の構えが左右どちらでも形を作れる、流れで苦手な側になっても困らない
②相手の意識を散らせる
→相手に左右の攻めを警戒させられる
③ケガのリスクを減らせる
→特定の部位の消耗を防げる。

長い目で見ると③がけっこう大事

左右できた方が強い?

 これは微妙です。例えば、「シザースイープを左右50回ずつやる場合と片方100回やる場合」なら後者の技の方が完成度は高くなると思います。
 「スパーで左右まんべんなく練習している人と、得意な側のガードをずっと研究して試行錯誤している人」なら後者の技の方が完成度は高くなると思います。

 毎日10時間練習できて、左右ともに技をやり込めるならいいですが、体力と時間は有限な資源です。限られた体力と練習時間の中で強くなるには得意な側の技を伸ばすことも大事です。

ベストは一番左ですが、実際はほぼ不可能。。。

左右できて方がいい技術、片方だけでいい技術

 左右やった方がいいものと片方だけでもいいものがあります。これは加古拓渡先生や金古一朗先生が話していました。

左右やった方がいい技術


・バックアタックでどちらが下になるか、どちらのたすきになるか
・ガードリテンション、左右のハーフガード(苦手な側も最低限ディフェンスは必要)
・ディフェンス全般 etc…

 基準としては「相手に主導権があるもの(自分で選択できないもの)」は左右できた方がいいです

片方だけでいい技術


・スタンドやパスのどちらの足を前の構えにするか
・アタック用のガード
・マウントからの腕十字 etc…

 基準としては「自分に主導権があるもの(選べるもの)」です

まとめ

 すべてを左右同じレベルでやる必要はありませんが、技によっては左右両方やった方がいいです。好きな選手や道場の先生や先輩が左右どちらでやっているかを見てみると参考になるかと思います。

 後編は技の左右に関して、必要な技術や戦術についてまとめます。

2023/12/1 アンディ


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