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ポジティブ的”目には目を”のススメ

”目には目を 歯には歯を”

ネガティブなイメージの強いことわざだが、言葉の真意は別にしてポジティブにとらえるとどうなるか。

自分がやってもらいたいことを相手にやってあげる、だ。

もしくは、自分がされたら嫌なことは相手にはやらない、になる。

たまに強い口調のメールを送ってくる人がいる。その人の気持ちもわかる。強く言わないと言うことを聞かない人がいるから、つい強い口調になるのだろう。

その結果どうなるかというと、強い口調には強い口調で返されることになる。自分が硬化した態度で望めば、相手も硬化した態度で返してくる。

それでは望んだ結果を得ることは難しい。もし望んだ結果が得られたならば、そもそも硬化した態度で望まなくても良い結果が得られただろう。

そういう人は自分が悪いとは思っていないから、自分を変えようとせずに相手を変えようとする。つまり、相手を変えるために自分の態度を硬化させるのだ。

相撲の立会いを想像してみるとわかりやすい。力士同士がぶつかる瞬間、相手にぶつかり負けしないために体を硬化させる。結果、力が均等であれば互いに弾きあうし、どちらかの力が強ければ相手を打ち負かす。

勝負ならこれでいい。でも、相手の協力を得るための行動であればどうだろうか。こちらが硬化した態度で望んで、弾き合ったり、打ち負かしたり、打ち負かされたりしても、協力は得られない。

合気道では相手と敵対しないことを教える。たとえそれが敵だとしても。それは硬化した態度で望んでも良い結果を得ることができないから。こちらがリラックスして望めば相手をこちらの思い通りに導くことができる。

目には目を 歯には歯を。この言葉をポジティブにとらえよう。

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