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逗子・葉山 海街珈琲祭

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2019年11月16日に開催された、「逗子・葉山 海街珈琲祭」。ご参加いただいた珈琲店11店舗について、ひとつひとつ大切に、取材し写真を撮り文章にしました。ぜひ、逗子と葉山の素敵… もっと読む
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記事一覧

【逗子・葉山 海街珈琲祭vol.11】「TokuToku」は、台湾の中で逗子・葉山との架け橋としての存在となる

アンドサタデーが、世界一好きなお店が台中にある。 台湾の真ん中、台中。私たちアンドサタデーが初めてこの国を訪れた時に、温かく迎え入れてくれたのが、「TokuToku」のアリスとさおりさん。台湾の中で日本の文化に触れて、日本語を話す、そんな場をつくりたかったと2人は話す。お酒をつぐ時の「トクトク」、日本語をみんなで話したいという「トークトーク」。 「TokuToku」の丁寧に練られる抹茶のファンは台湾にも多くいて、連日客足の途絶えない愛されるお店になった。そんな2人が、海街

【逗子・葉山 海街珈琲祭vol.10】「Tsukikoya Coffee Roaster」は飽くなき探求を通じて、コーヒーの楽しさを伝えて続けていく

あの「Tsukikoya Coffee Roaster」さんが、逗子・葉山 海街珈琲祭に来てくれる。追浜というエリアで、山の上に静かに佇む「知る人ぞ知る」存在から、熱狂とも言えるファンがいるほど「知らない人はいない」存在へ。 今は横浜中華街にもお店を構え、ふらりと立ち止まる人たちに対して、コーヒーの魅力を真摯に熱く伝え続けている。 「Tsukikoya Coffee Roaster」はそれほど、このエリアでも特別な存在感を持つコーヒー店なのだ。 Japan Cup Ta

【逗子・葉山 海街珈琲祭vol.9】「Dark Arts Coffee Japan」は、自分たちの信念を、コーヒーに乗せて葉山の街に伝えていく

逗子にほど近い、長柄交差点の近くに佇む黒い外観のコーヒー店。ヤコポさん、マヤさんのオーナーご夫婦と、アキさんの3名による「Dark Arts Coffee Japan」。逗子にも葉山にもファンが多く、街の中で大きな存在感を放っている。 圧倒的に強い世界観を持ちながら、ゆるやかな葉山の街と調和しているこのコーヒー店は、強い信念を持って自分たちの好きなコーヒーを伝え続けていた。そんな「Dark Arts Coffee Japan」のストーリーを、ぜひまだお店に行ったことのない人

【逗子・葉山 海街珈琲祭vol.8】「三角屋根 パンとコーヒー」は、毎日食べたくなるパンと、毎日飲みたくなるコーヒーで、シンプルに暮らしに寄り添っていく

葉山の海岸通り、その中ほど。海からの風を気持ち良さそうに受ける、白い三角屋根のコーヒー店がある。丸くて可愛い窓、木の温かみのある扉。その全てが愛くるしいデザインでまとめられている。 ここが、「三角屋根 パンとコーヒー」 オープンから瞬く間に街のシンボルとなり、今ではすっかり海岸通りの顔となった。平日でも休日でも、いつ覗いてもたくさんの人がここで時間を過ごしていて、一道さんと裕佳さんがつくるこの空間は、街にとって無くてはならない場所となっている。 シンプルを丁寧に。難しいこ

【逗子・葉山 海街珈琲祭vol.7】「THE FIVE BEANS」は、葉山のコーヒーカルチャーをリードする。今までもそしてこれからも

湘南エリアのコーヒー好きなら知らない人はいない、この地のパイオニアが葉山にいる。コーヒーがまだ根付いていなかったこの街に、コーヒーのカルチャーを芽吹かせた存在。今の葉山にコーヒー店やロースターが増えてきた、ひとつのきっかけをつくったと言っても過言では無いはず。 御用邸の目の前で、葉山を行き交う人や時代の流れを見つめ続ける、小さなお店。このお店こそが「THE FIVE BEANS」。葉山のコーヒーカルチャーの歴史をつくり、そしてこれからもこの街の暮らしをコーヒーで彩り続けてい

【逗子・葉山 海街珈琲祭vol.6】「カフェテーロ葉山」は、築100年以上の古民家を舞台にコスタリカの文化を伝え続けていく

葉山の中心地に、平家で美しい日本建築を持つコーヒー店がある。なんでも中米のコスタリカの豆だけを扱う、日本でも恐らくここだけの、独自のスタイルを貫いているお店だという。全国、ひいては世界から、そのコーヒーを求めにやってくる人もいるというほどに。 ロゴがあしらわれた大きな暖簾をくぐると、自然光が木の建築に染み入り柔らかな明るさに包まれた、しっとりとした空間が迎えてくれる。悠久の時を感じさせられる、ここだけが時が止まったような空間。オーナーの大下さんは、この場所でコスタリカの文化

【逗子・葉山 海街珈琲祭vol.5】「Minamicho Terrace」は暮らしの中で、人生の中で、少しだけ立ち止まる時間をつくる

せっかく逗子に来たのなら、ぜひ訪れて欲しいエリアがある。それが、この街の中でも一際ノスタルジックな空気を持った「小坪」という漁師町。この漁港を高台から見渡す場所にあるのが、ここにしかない眺めと風が通り抜ける空間を持つ「Minamicho Terrace」。まさにこの場所が、逗子の「特等席」。 遠方からもはるばる訪れる人もいるほど、特別な存在感を持ったコーヒー店である。 みんなが誰にも本当は教えたくないけれど、どうしても教えたくなってしまう場所。暮らしの中で、人生の中で、この

【逗子・葉山 海街珈琲祭vol.4】「FATCAT COFFEE」は、生活の一部に「軽く」寄り添うコーヒーショップを目指す

逗子駅よりさらに落ち着いた趣のある、東逗子駅の商店街を歩いていく。ほどなくして見えてくるのが、元々は鉄のプレス工場だった天高で窓の広い空間の、開放感があるコーヒー店。親子連れからおじいちゃんおばあちゃん、さらにはベースの海軍の方まで、多様な方の暮らしの憩い場となっている。 このお店の名前は「FATCAT COFFEE」。店主の徳山さん宅で暮らすネコがイメージキャラクターだ。そのネコが太っているから、FATCAT。朝から賑わうこのお店で、凛として朗らかな徳山さんが、迎えてくれ

【逗子・葉山 海街珈琲祭vol.3】「inuit coffee roaster」は、「みんながコーヒーを持つ」提案で暮らしに彩りを与える

葉山に遊びに来た人は、電車を降りて逗子からバスで向かう人がほとんど。ほんの少しの「行きづらさ」が葉山独特のカルチャーを育てていて、逗子ともまた違う凛とした空気が流れている。 そんな葉山には、いくつかのコーヒー店が程よい距離感で並ぶ、珈琲ストリートとも言える海岸通りがある。その入り口でまず迎えてくれるのが、「inuit coffee roaster」である。焙煎屋らしく前面に大きな焙煎機が配置されたファクトリー感溢れる店内では、煎りたてのコーヒーの香りと、物腰柔らかくて優しい

【逗子・葉山 海街珈琲祭vol.2】BREATHER COFFEEが逗子につくる、メルボルンで出会ったカフェの風景

逗子には三角形に交差する、3つの商店街がある。このうちの1つの池田通りを歩きながら上を見上げると、この街は空が広いことに気づく。電線がない通りにはいつでも気持ちの良い風が抜け、海街の空気がスルスルと身体に染み込んでくる。 この池田通りの中ほどにあるのが、白い外観が特徴的なBREATHER COFFEE。今回、「逗子・葉山 海街珈琲祭」の実行委員も務める。 メルボルンでコーヒーを淹れていた夫婦が、自分たちのお店を出す場所として2年前に選んだ街は、東京ではなく逗子だった。 コ

【逗子・葉山 海街珈琲祭vol.1】街の編集社が、初開催するコーヒーフェスティバルの先に描く未来

今年11月16日(土)に初開催の「逗子・葉山 海街珈琲祭2019」。おかげさまでたくさんの反響をいただき、その応援に恥じぬよう誠心誠意で準備を日々重ねています。 このイベントをきっかけに、たくさんの人に逗子・葉山の珈琲店を知ってもらい、それぞれの想いに触れてもらいたい。そんな気持ちで、この連載をはじめることにしました。当日までに、出店する全ての珈琲店を取材しご紹介します。 第一回目は、僭越ながら「アンドサタデー 珈琲と編集と」のセルフ取材。 私たちはなぜ、「逗子・葉山 海