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宣伝プロモーターのお仕事(あるライブ取材日の1日)

アンドレ元部長です。

レコード会社の宣伝プロモーターという肩書きを持つスタッフの1日をアンドレ元部長の経験でまとめてみます。以前書いたように、宣伝プロモーターには、プロモーションのプランを立てるアーティスト担当(アー担)と、メディアを攻略するメディア担当がいます。今回は某人気バンドが日本武道館でライブを行ったとき、アー担であるアンドレ元部長の1日です。

ライブ当日、アー担の仕事

新曲を披露したり、アルバムをひっさげてのツアー初日だったりすると、ライブ取材が入ります。担当アーティストがライブを行うと、このライブを取材するマスコミ関係者の対応と、普段プロモーションでお世話になっているマスコミ関係者、レコード店スタッフ、DSP(Apple Musicなど音楽配信関係者)担当者などにライブを観ていただくゲスト対応があります。

・ライブ取材用の撮影カメラ位置の確認

・指定曲の確認(ライブで演奏した楽曲の取材露出可能楽曲をマネージャーさんと決めます。ツアー後半のお客さんにネタバレしないように。)​

・取材関係者、ゲスト用の関係者席の振り分け

・関係者受付準備(取材、ゲストリストと関係者チケットの照らし合わせ)

・祝い花並び順の指示出し

・ライブ終了後のゲストと乾杯用の打ち上げ会場準備

細かいことはまだまだありますが、大まかな準備仕事はこんな感じです。ライブ会場にはお昼ぐらいに入り、コンサート制作スタッフ、イベンターさん等に挨拶したら、マネージャーさんと取材やゲストの内容確認をしてリハーサルの間に準備しますが、だいたい時間切れで関係者受付に集まっているメディ担当プロモーターから、早く準備しろとブーイングが出て、慌てて楽屋エリアから正面の関係者受付に走ります。

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この準備段階で、何度も美味しいそうなケータリング前を通りますが、ほとんどのプロモーターは写真(イメージ)のようなケータリングには手を出す余裕がありません。

魔の開演前30分。。。

関係者受付に行き、大まかに仕分けした関係者用チケットとゲストPASSを受付スタッフに渡すと、ゲストリストと照らし合わせながら開場時間を迎えます。最初の30分ぐらいは平和にゲストに挨拶してたりしますが、そこから開演前の30分間がバタバタになり、魔の開演前30分になります。VIPになればなるほど開演近くに来られるので受付対応が集中するからです。しかもVIP担当のスタッフから「あの人の隣だと仲が悪いから席を離してくれ」などと突っ込みが入り、魔の開演前30分間は受付が戦場になりがちです。

カメラマンから激怒られる。。。( ̄。 ̄;)

その頃、ステージ近くのメディア担当から取材場所の確認で呼ばれ、受付から全力で走ります。ステージ前のカメラマン担当から特効(演出のキャノン砲)が見えるが、何曲目なのか聞かれ、時間切れで適当に答えて逃げます。案の定、アンドレ元部長が伝えた曲と違うところでキャノン砲が爆音とともに炸裂し、脚立に乗ったカメラマンが皆驚いて落ちた事件も。。。( ̄。 ̄;)

何とかライブ終盤になった頃に、何も食べていないのでお腹がグーグーなりますが、楽屋の美味しそうなケータリングを思い出しながら、若手スタッフに買いに行かせたコンビニおにぎりで夕食(泣)

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とりあえず5分でお腹を満たし、アンコールタイミングでライブ終了後の関係者とのメンバー会場乾杯場所の準備。ゲストの導線確認してメディア担当プロモーターへ指示出しし、打ち上げ会場で乾杯と締めの挨拶を誰にするかを即座に決めてお願いしに行きます。ライブ終了後のメンバーは当然疲れているので、乾杯や締めの挨拶で頑張ってしまう偉い方々と、早めに切り上げるよう目に見えない戦いもあります。結婚式の挨拶と一緒ですよね、手短な対応の偉い人はプロモーターから好かれます(笑)

会場乾杯も終了し、メンバーが楽屋に戻り、出口でゲストに挨拶をしながら送りだしたら終了ですが、まだ取材用の写真セレクトや、翌日テレビワイドショー用にメディア担当に渡す映像をどの曲にするかマネージャーと話し合いがあります。ここで悩むマネージャーと、時間にシビれながら外で待つメディア担当プロモーターとに挟まれまくります。

こんな感じでライブ当日の1日が終わり、静まりかえったライブ会場の正面を、ヘトヘトになりながら歩いて帰る時間が好きだったりします。

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ビクターエンタテインメントでサザンオールスターズのチーフプロモーターからデジタル部門の統括を経て、2017年に取締役、グループ会社の代表取締役に就任。2020年、ポニーキャニオンに移籍。エグゼクティブ・プロデューサーとしてデジタル戦略を担当中。ゴルフ、夜の食べ歩きが大好物。