【インタビュー】サラリーマンから個人事業主とのWワークへ。生活の質向上のため、キャリアチェンジに踏み切った理由
こんにちは。&donutsプロジェクトの広報担当です。&donutsは、「仕事の集まるところに人を集める」のではなく「人が集まるところに仕事を移す」、生活圏を拠点とした職住近接の働き方を実践しているプロジェクトです。
「働くことに制限があるけれど高いポテンシャルを持つ人材が安心して活躍できる場を創出したい」という想いのもとへ、夢や理想を持つメンバーが集結しています。手前味噌ながら、それも当プロジェクトの魅力のひとつ。だから、メンバーたちにスポットを当てていきたいと思います。
まずは、&donuts初の男性メンバー。まさにパイオニア的存在。長年のサラリーマン生活に終止符を打ち、&donutsで個人事業主とWeb業界でのキャリア形成という新たなチャレンジに挑んでいます。生き方にもパイオニア精神が表れています。
信頼を積み上げてきた会社で働き続けることもできました。でも、本当に自分にとって大事なものを「今」大事にする、そう選択しました。キャリアチェンジを図った理由や今年の夏に始めたシフォンケーキ工房「笑顔のレシピ」で実現したいことなど、彼に話を聞いてみたいと思います。
── なぜ、&donutsに入社しようと思ったのですか?
前職では、『家族のために。家計を支える収入のために。』そう、自分に言い聞かせながら、家族と過ごす時間を切り詰めて通勤電車に揺られていました。
それが「当たり前」である現実に違和感を抱き、自分に問いかけました。「自分にとって、大切な家族にとって、どんな常態が自然なのか」と。
答えは見えていたものの迷いがあり、家族にキャリアチェンジを相談したところ、快く背中を押してくれたのは救いでした。それでも、サラリーマンであることを辞める決心をすることは難しいものでした。仕事をしながら悩み、葛藤の日々を過ごすこと1年…ついに心を決めました。
そう心に誓い、家族と共に新たなチャレンジをしていくこととなりました。
シフォンケーキ工房の起業というビジョンは、地元地域や洋菓子好きの方々との密接な繋がりを築いていく活動が中心になります。
この傍ら、広く社会との接点を保ちたいという思いや、好きだったWebやデザインを仕事にしてみたいと思いがあり、Webやデザインに関わる求人も探していました。
職業として未経験の私を受け入れてくれて、Wワークに理解や協力いただける。そして何よりも、家族との時間を大切にしたいという思いを共有できる職場。なかなかないんですよね。
ちょっと風変わりでワガママなライフプランの実現に向けて走り出せたのは、&donutsと巡り会えたからです。
──実際に&donutsに入社してみて、どうでしたか?
3月に&donutsにWebオペレーターとして入社し、週に3日、大手出版社の媒体運用のを担当する傍ら、念願のシフォンケーキの工房の設立に奔走しました。8月に工房が完成して営業許可も出ましたので、本格的に稼働し始めました。
サラリーマン生活から一転、個人事業主としての起業とパートタイマーのWワークでの生活。
まずは、生活の礎をしっかり築くこと。まだまだ途上ですが、一歩一歩着実に進めている実感を得始めたところです。
&donutsメンバーは、家族との時間を優先したいという思いを共感しあえる仲間。異種のキャリアを認め合い、呑み込んで、全体のスキルアップの糧としてしまえるプラス思考持ち主ばかり。「面白がり」という言葉がピッタリだと思います。また、メンバーひとりひとりにチャレンジの門戸が開かれていて、活力を持って進んでいるプロジェクトだと感じています。
彼が所属するチームのメンバーたち
── シフォンケーキにのめり込むようになった理由は?
パートナーの家族が経営する珈琲店で、コーヒーと一緒にくつろぎのひとときを味わってもらうために提供していたのがシフォンケーキでした。
最初はパートナーのお仕事だったシフォンケーキ作り。「手伝うよ〜」が「今日も焼いてみていい?」に変わった背景には、累々たる失敗作の山がありました。レシピ通りやってるのに、なぜ!?
理系男子には、うまくいかない時に理屈を知りたくなるという習性があります。さあ、探求魂に火が付きました。
試行錯誤の繰り返し。美味しさと安心を突き詰めると、素材と製法はシンプルにまとまります。シンプルさに美しさを感じるのも、理系男子の習性?結果、無添加で体も喜ぶシフォンケーキが完成しました。
はて?
気がつくと、シフォンケーキ作りは、すっかり私の担当になっていました!
── シフォンケーキ工房「笑顔のレシピ」のネーミングにはどのような想いを込めていますか?
息子や家族が笑顔で頬張る姿を見られるのは、何よりも至福の時。
うん。笑顔のパワーってすごいな。そんなことを思って屋号を考えたときに、すっとこの名前が出てきました。
目の前のお客さまの笑顔、美味しさのおすそ分けをしたいと家族や友人のために買ってくれるお客さまの気持ちに触れた時、「笑顔のレシピ」になれてるかなぁーと、嬉しさを感じます。
これからも笑顔や元気を届けたいから、シフォニストとしての探求に終わりはありません。
──&donutsで働き始めてから、生活の質は変化しましたか?
そうですね、例えるなら、モノクロの世界から「彩り豊かな世界」へ変化しました。
「人生の楽園」というテレビ番組を知ってますか?「人生には楽園が必要だ」をテーマに第2の人生を歩む人たちの暮らしぶりを紹介していています。
サラリーマン時代には「定年退職後は、こういう生き方がいいなあ」と憧れつつも、どこか他人事としか捉えられないでいたんですよね。「現実」は遠いな、と。
でも、今、自分の在り方を改めて見てみると、その入り口でチャレンジできているのではないかと感じています。
&donutsメンバーのことを「面白がり」と表現してみましたが、自分ももちろんその一員。新しい面白いことがどんどん湧き出てきて、いろいろチャレンジしてみたい!と、気持ち若返っている気がしています。
── この先、どのようなキャリアデザインを描いてますか?
好きな仕事を両輪に生計を立て、将来的に相乗効果を出していくことを思い描いています。
その上で、職住近接やライフ・ワーク・インテグレーションの面で&donutsの理念に共感してくれていながら、「現実」に縛られて葛藤している人がいたら、そっと背中を支えてあげたい。支え会える社会を育てたい。そんな思いを具現化できるスキルと仲間を広げていきたいです。
──背中を押してくれた家族に、また、日常に葛藤を抱える人に伝えたいメッセージをお願いします。
人と人って暖かい。素直にそう感じられる家庭を、人と地域の繋がりを、息子の世代に手渡してあげたい。
&donutsの働き方や在り方が、「特別」から「在り来たり」に変わるようになると、そんな温もりのある社会が見えてくると思います。
「職住近接やWワーク。家族との時間を優先するという考えを基軸にワークプランを思い描く」というのは、日本の男性にとって、まだまだハードルの高い選択肢です。
でも、できる。
チャレンジできます。
かつての自分のように、現実に違和感を感じたことがある人に伝えたい。伏せてやり過ごすことに慣れてしまった「社会人」に問いかけたい。
尊い時間をどう使おうか?
週末に地域で開催されるイベントへの出店も。笑顔の環を広げている
【編集後記】
着実にキャリアを積み上げてきたからこそ、「あるべき自分」への自己実現欲求が出てきたんだなあ、と話を聞きながら感じました。そして、彼との話を終えて浮かんだ言葉。
アインシュタインが残した名言のひとつですが、全くもってその通りだと思います。より良くなることを望みながら行動は今まで通りでは、欲しい結果は得られませんね。
行動する勇気。
共に応援しあえる仲間。
そして、実現したら社会がハッピーになるようなビジョン。
これらを持つ彼は、とても気前よくシフォンケーキに関するアドバイスもくれます。少し日が経ってしまったシフォンケーキはトーストすると一味違った楽しみ方ができるそう。
幸せになるのを後延ばしにしない彼の側には、いつも家族の存在やお客様の笑顔があります。その在り方は、周りの人にも「人生にとって大切のもの」を思い出させてくれます。同じ時間を生きるなら人生の質を向上させたいですね。
誰にでも大切な「笑顔」。笑顔のパワーは本当にすごい!!ストレスホルモンが低下したり、幸せホルモンが分泌されるそう効能もあるとか。
脳はだまされやすい性質があり、口角を上げているだけで楽しいんだと勘違いするらしいのです。簡単にできるので、オススメです。幸せと健康のために、大切な人のために、笑顔の和を広げていきたいですね!
笑顔のレシピと湘南オフィス開催イベントとのコラボ
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