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【インタビュー】親思いのメンバーの選択―時間と場所に縛られずに働く。〜ワーク・ライフ・インテグレーションへの道#04〜

&donutsは子育て中のママが働きやすいプラットフォームとして始まりました。それゆえに、子育てと両立しながら仕事をしたい女性からの問い合わせが最も多いです。でも、このプラットフォームで助かるのはママだけではありません。親や自身の健康問題を抱える人も、在宅や家の近くのオフィスで働けて、自分のペースでシフトを組める&donutsと出会い、働き続けることが可能になって救われたと言います。

こんにちは。「Work Near Home(職住近接)」を実践している「&donutsプロジェクト」の広報担当、松下です。

メンバーのワーク・ライフ・インテグレーションを取り上げるこちらのマガジン記事。今回取り上げるコニータもそんな一人です。コニータはオンラインチームでWebオペレーションやWebデザインに携わっています。

松下:ずっとWeb関係の仕事をされてきたのですよね。まだアラサーという若さでこういう働き方をしようと思ったのはなぜですか?

コニータ:長くWebデザイナー・コーダーとして、主に自社サービスサイトの運用をメインに仕事をしてきました。やりたいことを職にしたので、やりがいを感じていましたし、結果を出していくことに一生懸命でした。何度か転職経験はありますが、どこも職場は都内でした。実家暮らしの頃は通勤時間が片道1時間半以上かかる場合もありましたが、IT系の仕事は都内に集中していますし、それが当たり前だと思っていました。

松下:Web系の仕事は時間的にハードなイメージがあります...。

コニータ:ある時、自分自身と親の体調不良が重なった時期がありました。当時は一人暮らしをしていましたが、実家に帰ることも増え、週5日フルタイムで働くことが厳しくなりました。その時に初めて、働き方について考えるようになったんです。

松下:フルタイムで仕事をしながら実家の親のケアをする生活では、自分の体調も崩してしまいますね。当時の会社の理解やサポートはあったのですか?

コニータ:当時勤めていた会社はずっと入りたかった会社で、転職したばかりでした。理解もあり、私が仕事を続けるにはどうしたらよいかを一緒に考えてくれました。

しかし、どうしても時間の拘束がある点、個々に業務が偏っていたのでフォローをしてもらうことができず、業務が止まり部内の方々にも迷惑がかかってしまう点から、どうにもできず退職することにしました。本当は辞めたくなかったのですが...。

松下:辞めたくない仕事を辞めるしかないというのは辛いですね。周りの人のことを考え、親のためにそういう選択をしたコニータはとても優しい人だなと思います。

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仕事だけがすべてじゃない。

コニータ:家族だから、ですかね。生活のためにお金を取るか、時間を取るか。どちらも重要ですが、今は家族のために時間を取りたい。

自身が体調を崩して気づいたことは、健康や親との時間など、仕事より大事なものがある、仕事だけがすべてじゃないということです。好きな仕事だから完璧にしたいという気持ちもあり、自分を追い詰めてしまったように思います。よく考えたら生活できればいいだけなのに、どうしてこんなことになったのか、と思いましたね。

その後実家に帰ることを決め、実家の近くでの職探しを始めました。そこで見つけたのが&donutsでした。「人がいるところに仕事を移す」「雇用と人材のミスマッチを解消し、ライフステージに合わせた働き方を」という点が、私にとっては救いにまで思えた言葉でした。初めて企業の在り方に共感をし、入社したいと思えたのです。

松下:その時のコニータにとっては救いの手が差し伸べられたような出会いだったのですね。入社してみてどうでしたか?

コニータ:まず、時間に対してここまで柔軟に対応してくれる会社は他にないと思いました。そして、業務も必ず誰かがサポートできるチーム制なので、急な休みがあっても自分のせいで止まってしまう心配がありません。

皆さんが家族を第一に生活できていることにも驚きました。まだまだ、それを許すような風潮の企業は多くありません。私が今まで勤めてきた会社は完全な男性社会の会社でしたので、家族都合で休む、遅刻するというのは本当に肩身が狭かったですし、よく思わない人がいたのも事実です。

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ランチ風景。彼女の周りでは笑いが生まれ、場が和やかに

松下:&donutsでもやりたかった仕事はできていますか?

コニータ:体調を崩した時、好きだった仕事が嫌いになってしまったのが悲しかったのですが、&donutsでは仕事を楽しめていて、また好きに戻りました!

長くやっていたWebデザインやコーディングで、新しいものを生み出していきたいという目標があります。スキルアップについては自分自身の頑張り次第であると感じていて、自分のやりたいこと、なりたい立ち位置を明確にできているなら、あとはひたすらにそこへ向けての仕事を自分で見つける、提案する、成果を残す、それをアピールして行くことが大切だと理解し始めました。

今はまだ、チームメンバーに負担をかけるのではないかと受け身になってしまっていることがありますが、新しい仕事のオファーがあったり、通常業務以外の仕事に携われる機会もありますので積極的に手を上げていきたいと思っています。

業務に関連して意外と流されがちなポイントとしては、一人一台ノートPCが与えてもらえるという点です。特にデザイナーの業務は容量を使うことが多く、かつ大きな画面の方が作業がしやすいので、どうしてもデスクトップ環境を与えられることが多いかと思います。デスクトップ環境はとても作業がしやすいですが、そこでしか作業が出来ないデメリットがあります。結果的に今回のコロナの件で在宅ワークがスムーズに進んだのも、その点にあると思います。

松下:コニータは周りの人に対する気遣いがすごいですね。&donutsは個々の意志を大切にする組織だから、やりたいことがあるならぜひ声にしたらいいと思いますよ!でも、&donutsでの仕事や働き方への満足度が高くて何よりです。今後のことはどう考えていますか?

コニータ:今現在、私自身の体調の問題は解決しており、親の体調も良くなりつつあります。親の体調が完全に良くなったら・・・私は独身ですので、言ってしまえば家族のことを中心に考えなくてもよい状態になります。

けれども、今後もしかしたら結婚をし子どもが生まれるかもしれません。今は良くなっているけど、本格的な親の介護が始まるかもしれません。もしくは自分自身の体調に突然変化が起こるかもしれません。先々の事を考えると、こんなに安心して仕事ができる環境は貴重だと思います。

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コロナ前には、バイクで他オフィスを訪問したことも!


苦しんでいる人に伝えたい。

かつての私のように「仕事はしなきゃいけないもの」と思い込み、親の介護や家庭の事情で辞めるかどうか迷っている友人もいますし、結婚していなくても仕事を続けることに問題を抱え、苦しんでいる人が多いことが気になっています。

そういう人たちに「それが当たり前じゃないよ」「休んでもいいし、減らしてもいいんだよ」と伝えたいです。私に何ができるかわからないけど、&donutsのような、時間と場所に柔軟な働き方が広まるようお手伝いできたら嬉しいです。

松下:コニータ自身の体験を伝えていけたら、同じ状況の人は救われるよね。ぜひ広報チャネルを使って発信していってね!

コニータ:確かに私は救われました。「こんなふうに考えてくれる会社があるんだ」と心がふわっと軽くなりました。他にもそういう人がもっといるだろうなと思います。

松下:自分の時間は持てていますか?

コニータ:バイクでツーリングに行くのが趣味なんです。風を感じ、自然を感じられる。抱え込むタイプなので、すべてを忘れるために知らない場所に行きます。一人になれて自分と向き合うことができます。&donutsで働き始めてからまた、こうして自分の時間が持てるようになったことが嬉しいです。

&donutsではワークスタイルが選択制となり、ジョブ型ですと完全リモートワークが可能となったので、親もすっかり元気になったら、全国で今後採用されるメンバーを訪ねて、仕事をしながらバイクで日本一周してみたいです。

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ツーリング中に訪れる“幸せ”な瞬間

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人生を謳歌したい時期に親のケアという問題が起こったら。あなただったらどうしますか?

周りを気遣う、親思いで責任感の強い女性だったからこそ、好きだった仕事を辞めるという選択肢しか当時は選べなかったのですね。同じような悩みに直面して苦しんでいる方がきっとたくさんいらっしゃることと思います。

決められた時間と場所に縛られて働くのではなく、コニータのように時間、そして場所にも縛られずに働けることが当たり前の世の中になり、苦しむ人が減ることを祈ります。

そして彼女が気づいたように、仕事は義務のように捉えるのではなく、他の価値あるものも大切にしながら、好きでいるのが一番。コニータのワーク・ライフ・インテグレーションは「周りとも自分自身とも調和しながら最善の仕事をする」ことのように思いました。

はにかんだ笑顔が魅力的な本当に素敵な女性です。結婚願望ありとのことですので、彼女とツーリングしたい方はご連絡ください♡

次回もお楽しみに…

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&donutsではジョブ型を導入し、採用を全国に拡大しました。ワーク・ライフ・インテグレーションが可能な自分らしさを大切にした働き方で、豊かな社会の実現を一緒に目指しませんか?