ひとつの暮らし。
何もないところから書く。そして、あるところにたどり着くまで書く。
そのようなことをやっている。本来、創作とはそういうものだと思うからだ。
私は、数年前、よくある都市近郊の住宅地から、田舎町に引っ越してきた。理由はあるようでないから、特には書かない。これまではどこに行くにも電車でこと足りたので、自家用車は持っていなかった。旅行先でレンタカーを借りれば十分だった。でも今は、すべてにおいて車が必要だ。たまたま近くの車屋さんで中古の軽トラが見つかったので、購入して快適に乗っている。車で走っていると、もちろん景色はいいし、空気もいい。こちらで1時間車で走るのは何の苦痛もないが、都会での1時間ドライブはストレスフルだろう。月に一度は消防団の集まりがあり、ポンプがきちんと作動するかの点検に行く。雨が降ると、大粒の雨が叩きつけ、川が濁流で恐ろしいぐらいだ。
価値についてよく考える。田舎には自然があふれ、お金には換算されない満足度がある。生活にはお金が必用なので、もちろん商売のことも考える。オンラインでの仕事と田舎での暮らしは相性がいい。
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