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小学生の時に気づけた、誰にでも歩み寄る大切さ。そして、言葉の壁は乗り越えられるということ。

◎障がいの方との交流で気づいたこと

 私の地元には、障がい者の方が住んでいる支援施設があります。私が通っていた小学校・中学校では、支援施設との交流が毎年年2~3回程ありました。この交流会では、一緒に給食を食べたり、農作業(田植え、稲刈り、芋ほり)をしたり、発表会のようなことも一緒に行います。

 この体験を通して、私は小学4年生の時に同い年の女の子(以下 Aちゃん)と出会いました。この日は芋ほりを行い、その後一緒に給食を食べる日でした。Aちゃんは知的障がいで、先生が常に補助に入らなければならない状態でした。小学生の私は、Aちゃんにどう接したらいいのか分からず困っていました。

 芋ほりを一緒に行うものの、『どうやって声をかけよう』と悩んでいました。困っていることに支援学校の先生が気づいてくださり、私に声をかけてくれました。

 『普段お友達としゃべるように喋っていいんよ。好きなことを言ったり、とにかく何でもいいんよ!Aちゃんは、言葉を上手に話せないと思うけど、あなたの言っていることは理解できているからね!』と言ってくれました。

 この一言で『普通に話していいんだ!』と気づくことができました。この日Aちゃんとたくさんお話しをして、距離を縮めることができました。支援学校の先生に声をかけて貰えていなかったら、歩み寄れていないままでした。

誰にでも自分から歩み寄る

という大切なことを教えてくれた支援学校の先生と、きっかけをくれたAちゃんにはとても感謝しています。


外国の方との交流で気づいたこと

 私が通っていた小学校では、アメリカの小学校と交流する文化がありました。当時4年生だった私たちは、簡単な英語を勉強して一緒に給食を食べたり、ゲームをしたり楽しく交流していました。

 言葉は全く話せなかったですが、身振り手ぶりで気持ちを伝えたり、言葉の必要のないゲームやスポーツ(サッカー)をしました。

 この日、お昼ご飯を食べて帰国の予定だったため、お昼を食べて校庭で遊んでいたところ、”ゴゴゴゴゴゴゴ”っという音で地面が揺れました。すぐに地震と気づいて、頭を隠してしゃがんでいましたが、アメリカの子たちはパニックで校庭で立ちつくし、震えていました。

 この姿を見た私と友達は、『Come』+ジェスチャーで”こっちきて”という風に合図し、みんなで校庭の中心に集まって、頭を隠して揺れがおさまるのを待ちました。

 この地震は、2001年10月6日に起こった鳥取西部地震です。あとで先生に確認すると、震度5強でした。教室には戻らないようにと校内放送があり、学校の方を見ると、教室の窓ガラスも何か所かは粉々になっている様子でした。小学4年生までに、地震は経験したことはありましたが、記憶がある大きな地震は私も初めてだったので、とても怖かったことを覚えています。

 揺れがおさまった後に、アメリカから来たお友達へ『OK?』と聞くと『Thanks』とハグをしてくれました。後で通訳さんから聞くと『こんな大きい地震は初めてだった。怖かったけど、みんなが助けてくれた』と言ってくれたと聞きました。

 お互いにお互いの言葉は喋れないけど、お互いに寄り添って助け合うことができました。この経験から、

言葉が喋れなくても、手を差し伸べることもできる。気持ちに寄り添うことは、言葉の壁は関係ないと感じた出来事でした。

 この経験後、私は困っている外国の方にも臆することなく声をかけることができるようになりました。英語は上手く喋れませんが、身振り手振りで伝えたり、簡単な単語だけで意外とコミュニケーションをとることができます。英語なんてできないし…という考えを捨てて、一歩踏み出せたことで、私、成長したな!と思うことが出来ました😊

まとめ 

 小学4年生でとっても大きな経験を2回もすることができました。考え方が変わった大きな転機であり、これらは”一人じゃ気づけなかったこと”です。

 これからも誰にでも自分から歩み寄り、気持ちに寄り添える大人でありたいと思っています💜


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