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メニュー開発の歴史④
2022年11月13日
前回までは、神田店~秋葉原店までのメニューを振り返ってきましたので、今回はここ数年でのメニュー開発について書いていきます。
最近のヒットメニューは、なんといっても
「牛すじカレー&炙りチーズ」
ですね!
![](https://assets.st-note.com/img/1668307027821-ZP99XJ2ICm.jpg?width=800)
〈開発秘話〉
新宿や五反田にある「ホットスプーン」というカレー屋がありまして、そこの看板メニューが「牛すじ煮込みカレー」なんですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1668307035941-KGoxO8DkhX.jpg)
「牛すじカレー」が看板商品として成立しているという事実を知り、
更にランチは行列ができる人気店だったので、「これはオムライスにも合いそうだ」という事で考案しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1668307044786-rvdAHeLl8a.jpg?width=800)
また、当時神保町店で人気だった「焼きチーズオム」の要素を組み合わせて、
「牛すじカレー&炙りチーズオム」
として限定メニュー発売しました!
https://www.atpress.ne.jp/news/203607
すると、、
それまでの限定メニューとは明らかに反響が違いました!
通常だとオムライス全体の10%出れば良い方なのに、このメニューは20%の出数を記録しました。
5人に1人が注文した計算になります。
(看板メニューのトマト&ハヤシでも20%はいきません)
この結果を受けて、神保町店では看板メニューに牛すじカレー炙りチーズを打ち出しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1668307061727-DlifVpRziS.jpg?width=800)
現在、池袋WACCA店でもグランドメニュー入りしています。
![](https://assets.st-note.com/img/1668307086167-6bxViUb8x5.jpg?width=800)
牛すじカレーの成功は、その後のメニュー開発に大きなヒントを与えてくれました。
オムライスと相性が良いのは、『肉』『チーズ』ではないか、と。
改めてヒットメニューを見直してみると、
・ハンバーグオム
![](https://assets.st-note.com/img/1668307094187-7JMuQYrMY1.jpg?width=800)
※天神店のダブルチーズハンバーグオムも人気メニューです。
・牛タンシチュー
![](https://assets.st-note.com/img/1668307109085-dAS1lL5uaG.jpg?width=800)
・炙りチーズ&ベーコン
![](https://assets.st-note.com/img/1668307119623-p7vUpevdv3.jpg?width=800)
煮込み系の肉と、チーズのメニューが人気になっています。
やはりオムライスには、肉やチーズがマッチしやすいのだと思います。
「イメージしやすいかどうか?」
はとても大切で、お客様が「オムライスを食べよう」と思って券売機の前に立った瞬間には、そのオムライスイメージの範囲内でメニューを選択します。
蕎麦を食べようと蕎麦屋に入ったとして、サイドメニューにチャーハンや餃子があっても頼まないですよね。
やはりそばには天ぷら。
天ぷらといえば、海老とかき揚げ。
といったこれまでのイメージが、人間には刷り込まれているのです。
ですので、「辛いオムライス」や「和風オムライス」といったメニューは、お客様のオムライスイメージから外れてくるので、選ばれにくいという結論になります。
チーズや煮込み系の肉は、オムライス(洋食)イメージと合致します。
他には、パスタソースに使われているようなものは比較的イメージしやすいようです。
「海老アボカド」
「トマトクリーム」
「明太子クリーム」
などですね。
以上長くなりましたが、新しいメニューを考える時は、ここを意識するとヒットメニューが生まれる可能性が高いはずです。
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