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メニュー開発の歴史④

2022年11月13日

前回までは、神田店~秋葉原店までのメニューを振り返ってきましたので、今回はここ数年でのメニュー開発について書いていきます。

最近のヒットメニューは、なんといっても
「牛すじカレー&炙りチーズ」
ですね!

〈開発秘話〉
新宿や五反田にある「ホットスプーン」というカレー屋がありまして、そこの看板メニューが「牛すじ煮込みカレー」なんですね。

「牛すじカレー」が看板商品として成立しているという事実を知り、
更にランチは行列ができる人気店だったので、「これはオムライスにも合いそうだ」という事で考案しました。

また、当時神保町店で人気だった「焼きチーズオム」の要素を組み合わせて、
「牛すじカレー&炙りチーズオム」
として限定メニュー発売しました!
https://www.atpress.ne.jp/news/203607

すると、、
それまでの限定メニューとは明らかに反響が違いました!
通常だとオムライス全体の10%出れば良い方なのに、このメニューは20%の出数を記録しました。
5人に1人が注文した計算になります。
(看板メニューのトマト&ハヤシでも20%はいきません)

この結果を受けて、神保町店では看板メニューに牛すじカレー炙りチーズを打ち出しました。

現在、池袋WACCA店でもグランドメニュー入りしています。

牛すじカレーの成功は、その後のメニュー開発に大きなヒントを与えてくれました。
オムライスと相性が良いのは、『肉』『チーズ』ではないか、と。

改めてヒットメニューを見直してみると、

・ハンバーグオム

※天神店のダブルチーズハンバーグオムも人気メニューです。

・牛タンシチュー

・炙りチーズ&ベーコン

煮込み系の肉と、チーズのメニューが人気になっています。
やはりオムライスには、肉やチーズがマッチしやすいのだと思います。

「イメージしやすいかどうか?」
はとても大切で、お客様が「オムライスを食べよう」と思って券売機の前に立った瞬間には、そのオムライスイメージの範囲内でメニューを選択します。

蕎麦を食べようと蕎麦屋に入ったとして、サイドメニューにチャーハンや餃子があっても頼まないですよね。
やはりそばには天ぷら。
天ぷらといえば、海老とかき揚げ。
といったこれまでのイメージが、人間には刷り込まれているのです。

ですので、「辛いオムライス」や「和風オムライス」といったメニューは、お客様のオムライスイメージから外れてくるので、選ばれにくいという結論になります。

チーズや煮込み系の肉は、オムライス(洋食)イメージと合致します。
他には、パスタソースに使われているようなものは比較的イメージしやすいようです。
「海老アボカド」
「トマトクリーム」
「明太子クリーム」
などですね。

以上長くなりましたが、新しいメニューを考える時は、ここを意識するとヒットメニューが生まれる可能性が高いはずです。

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