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成功体験は小さくて見えない

本日の画像は麻木エマさんよりいただきました。

先日、日本の中学受験熱が高い地域のママさんとお話していて、なんと年間120~150万円の塾代が5年生からかかるというお話を伺いました。

受験をするかどうかとか、塾にいくらぐらいかけるかとか、そういうのは個々の家庭で違うので特にコメントのしようがないのですが、受験というゴールがあって、そのゴールである合格だけが成功体験ではないというのが本日のお話。

成功体験とは

成功の種を見つける

まずは、現状把握をしましょう。これはできていないところ探しです。いや、うちはそんな20点しか取れない…とおっしゃる方いらっしゃったら言いたい。
20点ということは成功体験の種が山ほどあるということを忘れていけません。すでに90点取っている子をさらに伸ばすのは素人では厳しくなってきます。でも、20点しか取れない子は親で十分可能です。

例えば算数で、足し算引き算からできない、という方がいたとします。
そしたら、その前の数のカウントができているかどうかを確認して、もしできていたら足し算から一緒にやってみてあげてください。一足飛びに掛け算は無理です。
カウントがまだおぼつかないようでしたら、カウントを一緒にやってあげればいいだけなんですよね。

ほめるポイントは昨日との比較

昨日と比較して、1つだけできていたらそれでもうOKなんです。
その積み重ねが残りの80点を埋めていきます。何か記録をつけてあげてもよいかもしれないです。動画を1か月の最初と最後に取るとわかりやすく伸びが確認できますね。

だから、そのためにはこれが大事。
毎日同じことを一定期間続けること

1か月なら1か月、継続して同じことすることで比較が可能になります。
自分にもできるという感覚を身につけさせてあげることを成功体験と呼ぶと考えてください。

また、成功体験というのは、「できる」感覚を育成します。そこで次にしていただきたいのは、次の課題を与えることです。
別にカリキュラムを自分で考える必要は全くなくて、カリキュラムに沿って、次のゴールを一緒に確認するだけでいいと思います。

受験の前に成功体験を積ませておく

もちろん絶対受験がダメというわけではないのですが、成功体験がない子が受験をするよりも、好きなことで成功体験を一度でも経験している子の方が効果的です。
かけっこでもいいですし、サッカーでもいいですし。大切なのはコレ。
課題解決をした経験があるかどうか。だって勉強は課題を解決するプロセスそのままだから。

なのですよね。勉強という課題は勉強が好きで好きで、という子以外には非常に退屈なもの。だからモチベーション維持が難しいものなのです。
是非、受験の前に成功体験を積ませてあげてください。習い事でもよいと思いますが、あまりたくさんしすぎないように、集中して学ばせてあげてください。一気にたくさんは難しいです。1つ1つ、成功体験を獲得してあげることが重要です。

小さな成功体験への気づきが秘訣

大きな成果を上げている人をすごい!と感じることはままありますよね。
だけど、是非目の前のお子さんが、昨日より1問多く計算が正解した。とか、昨日より1回多くボールをまっすぐ投げられた、とか。もっと言えば、かけっこの練習を連続5日間できた、とか、それ自体が何かを成さないとしても、小さな小さな課題を作ってあげて、是非ほめてあげてください。

これが一番の受験対策だと思います。


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