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開業ノウハウ|商圏調査:到達時間15分が重要

お店を開業する場合、大まかなエリアをしぼり物件を探す方が多い印象です。

だれもが無料で簡単な商圏調査ができるサイト【地図で見る統計(jSTAT MAP)】があります。
まだ利用したことがない方は一つの参考材料としてレポートを見るのはいいと思います。

jSTAT MAP:都道府県、市区町村、小地域、地域メッシュ統計の結果を地図に表示できます

jSTAT MAP ログイン

https://jstatmap.e-stat.go.jp/trialstart.html


有料・無料問わず様々な商圏調査ができるサイトはありますが、どんな業種や業態でもお店にとって立地、それに伴う情報はとても重要なです。

今回は商圏調査をする際のエリア設定についてです。


|大切なのは商圏距離ではなく到達時間

調査をする際に[お店を中心に半径○○メートル]と表示されることが多いです。


お店から半径1000M *図1

|商圏調査では到達時間15分が一つの指標

しかし、商圏調査において重要なのは距離ではありません。

そこにたどり着くまでの時間が重要になります。

具体的には到達時間15分という指標がよく使われます。

多くの人が近隣の店舗や施設に簡単にアクセスできる範囲で購買を行う傾向があります。

起点となる場所(自宅、職場、最寄り駅など)から到達時間15分以内で85%の消費行動を行うという方もいます。

徒歩の場合、1時間で時速4kmとすることが多いです。
つまり15分で1キロ(1000M)になります。
円で表すと図1になります。


|到達時間15分でエリア指定が大切

単純に円を描くだけでは現実的に該当するエリアとかけ離れます。

多くの商圏調査サイトでは到達時間で設定することができますが、なぜかデフォルトでは半径の距離を入力するケースが多いです。

同じ場所で到達時間を徒歩15分と設定すると下記のようになります。


お店から徒歩15分*図2

これが目的地に徒歩で15分以内に到達できるエリアとなります。

図2のように、形は円とはかけ離れます。


|移動手段に合わせて設定

ナビで計算される速度の一例ですが

徒歩:時速4キロ > 15分なら1キロ
自転車:時速15キロ(市街地) > 15分なら3.75キロ
車:時速40キロ(市街地+速度制限) > 15分なら10キロ

あくまで一例で、ナビを製造するメーカー各社で計算方法が様々なようですが、一つの指針として参考にしていただければと思います。


|消費行動は15分 ポスティングは有効な手段

到達時間15分以内で多くの消費行動をしているのであれば、商圏を絞り込み広告を打つのは現在でも有効な手段だと言えます。

弊社のお客様でオープン時にポスティングをする方がいて、その効果が高いと聞くことも多いです。

特に駅が起点になるようなエリアではほとんどが徒歩や自転車となり、絞り込みやすい状況になります。

新聞折り込みという手段はありますが、配達エリアが必要以上に広かったり、購読者の年齢層とターゲットが合わない場合があります。

その点、ポスティングは商圏調査のレポートと合わせて実施すると、より効果的な広告が打てます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。



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