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無難な香りを選べない理由

大人でいう最近(それは数年も含まれる・・) から香水に興味を持ち始め、いつのまにか季節やシーンで使い分けができる程度の本数になっていました。

「これだ!」という定番で大好きな香りになかなか出会えず、大きなボトルを買うにはいたっていませんでした。

最初に買ったものはジンジャー系でまだまだお気に入りですが、夏らしい香りなので通年は使えない・・

その次に買ったのもだいぶ大人っぽい香りなので、夜の時間帯には使えるけど、日常使いには向いてない。

数はどんどん増えるけど、毎日つけるとか、仕事でつけるにはちょっとクセが強いものばかり選んでいました。
(なぜかお店に行くとそういう香りを選んでしまう・・・たくさん比較するとやっぱり印象に残る香りを手に取っちゃうんですね・・)


「今度こそわたしの定番を!」と思っても、どうも私の体質は香りが変わりやすいのか、店頭で「いい匂い〜」と思っても、試しに肌につけて帰ると「なんか匂いが変わってる・・・」、なかなかお気に入りのものが見つけられませんでした。


香水を使うようになって知ったことは、体質によっては 自分にぴったりなものを見つけるのは時間がかかる ということ。

「好き!」と思っても体質に合わないときの残念さ。ただ、合わないことがあると分かって、その場で買っちゃおうかな〜と思ってもひと呼吸、衝動買いを抑えられるようになりました。(ちなみにわたしはベチパーやモスが合わないようです。ちょっと草っぽい感じ。)

そしてもう一つ。

もちろん自分が好きな香りが大前提ですが、相手にどう思われたいか が強く出るものだなーと思います。

よくある色気を出したいとか、さわやかな印象を持たれたいとか、仕事ができそうとか、季節感とか・・・そのイメージと本人がマッチしてると、その人らしい香水になるってことですね。
(だから高校時代の香水は違和感があったんだろうな・・・)

さらに。そこから、それがどういうお店のものか。有名ブランドの香水を選ぶ人もいれば、ニッチフレグランスを選ぶ人もいると思います。

わたしはここまでの経緯でも分かる通り、「ちょっと人と違うものをつけたい」。主な購入先もNOSE SHOPというニッチフレグランスを扱うお店なので、「人と違うと思われたい心理」が大きく働いていると思います。

無難な香りを選べない=無難な人と思われたくない。

自分がどういう風に見られたいか。個性はほしいけど、それが押し付けがましくなく、見せつけている印象でもなく、さり気なく「らしいな」と思われる人でいたい。お気に入りがなかなか見つけられなかったのはそういうことだと思います。

ふっと香ったときに「その香りに似合う人でいたい」と思えることも、「自分をどう見せたいか」を思い出させてくれる気がします。



ただ、この話はすべて過去形、ということで。ようやく素敵な香水に出会えました。

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