【映画感想】マイ・ブロークン・マリコ
同名マンガが原作の邦画。2022年公開。
タイトルの印象では、強サイコパス共依存ドロドロ女子物語かと思ったけど違った…。タイトル自体は好き。
今どきのリアル系大人女子マンガを上手くビジュアル化した作品という印象(原作未読)
線がシュッとしてたり、わざと崩してリアルに寄せたり、ちょいグロだったり、闇っぽかったりの令和大人女子マンガ。と、令和でくくってみたものの、絵柄は時代を感じるものの構造で見ると実は普遍的であったりするんじゃないかな。ダメ女×しっかり女子ってやつね。
今回のしっかりタイプの主人公は、社会的にはダメっぽいけど(ここが令和テイストなんでしょう)メンタル男前女子。メンタル男前だけど雑なモテないおひとりさまOL女子ってマンガ的アイコンとしてはかなり見かけますが、実際どうなんでしょうね。私は見たことないです(笑)。
それはともかく、今回はダメ女側の設定&ビジュアル描写がいい感じで、原作の設定も良いのだろうけどもうホントにダメな感じ。目に光がないシーンなんか、マンガではありがち表現ですが、それをニュアンスだけでなく実写として上手に演出していたり。あと、顔がいい。マンガ的なダメかわいさ、最高か。
ストーリーに緩急ありつつ100分以下、描いていることは重めでもドライにかつ運命的に進むストーリー展開は令和的かなと。
令和な大人女子のマンガ世界、サクッと覗き見ることのできる作品です。
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