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キャリアマップを作ってみたら、これまでの仕事や人生の繋がりを感じることができたお話。

合同会社&ante(アンドアンテ)は、人と組織の可能性が広がる場を共につくる会社です。
今月末から「仕事そのものについて考え、悩みを本音で共有できるコミュニティ」『シゴトを考える日。4期』をスタートさせます。

「シゴトを考える日。」4期では、対話し考えたことを通して、現状のキャリアマップから最終的には自分の大切にしたい未来につながる理想のキャリアマップを作成していきます。
企画内で作成するキャリアマップを先に作成してみたメンバーのまりさんに、同じく企画メンバーの大滝が話を聞いてみました。 

話し手:大橋まり
聞き手:大滝 文一

大橋まり(Ohashi Mari)1994年生まれ。東京都昭島市出身。広島県呉市大崎下島在住。デザインプロダクションで広告デザインに携わる。つくることへのやり甲斐を感じることもあったが、新卒2年目で体調を崩したことをきっかけに「働くとは何か?」「デザインとは何か?」「開放とは何か?」など問いが溢れ出し会社を勢いで退職。その後、社外でのプロジェクトを広島でできることになり迷わず移住。あるものからはじまる場「あいだす」の企画と運営を行い、学生から大人までの滞在受入を経験。2023年6月に合同会社逍遥学派(しょうようがくは)を仲間と立ち上げ、暮らすことや自然体であることを大切に生きている。自分の原動力になる問いを探すプログラムなどを開発。

大滝文一(Otaki Bunichi) 北海道旭川市出身。認定キャリアコンサルタント・コーチ。 早稲田大学卒業後、米国発の世界的な表現教育「ヤングアメリカンズ」を手がけるNPOで5年間プログラムの企画運営を行い、全国20都府県で述べ5万人以上と場作り。参加者が自分を信じ、勇気を出して一歩踏み出す場作りに携わる。旭川にUターン後、世代を超えて英語で学ぶアフタースクールを立ち上げ。コーチング・キャリア教育を主に学校・企業・政府と横断的にプロジェクトを行う。2022年春よりスウェーデンに大学院留学。北欧の社会と個人の両方を大切にする、持続的な生き方を学ぶ。大学院では学習科学を専攻。2023年夏に帰国後も日本の大学院で博士課程に所属し、豊かな学びのデザインについて研究と実践の橋渡しにチャレンジ中。

まりさんのキャリアマップ

キャリアマップ、作ってみてどうでした?

キャリアマップを作ってみて思ったことなんですが、今やってる一個一個の仕事同士が繋がりあっていい影響を与えてくれるなぁって。未来のところで、一体何をすれば更に(自分にとって)良くなっていくんだろうというのも、書きながら、気付いたという感じです。
今は(島に移住して)会社に行って働くというより、「暮らし」みたいなものがすごく近くにある生活をしているんですが、対話問いを投げかける、というのは自分の仕事で、理想の働き方に近づいている感覚があります。

それと、今までデザイン・制作の仕事をしていたんですが、仕事を分解していくとなんだろうと思った時になんか、複雑なものを人に伝えられるような形にするっていうのが、一つ仕事の中身だなと思って。

対話をする上では、相手の話をそのまま聴く、そのまま受け取るっていうところが結構、重要だなと思っています。それを深堀りするために問いを投げているなと。
複雑なものを整理する、理解しようとする時に、重要なポイントというか……前までは、自分で作ろうとすると結構独りよがりになりがちで、自分の中にこもるための作業スイッチを入れたり、チャンネルを変える時にうまく人と話せなくなったりもしていました。でも、相手のことを聴く、相手にも委ねることをし始めた時に、自分の中でも言葉が出てくるようになったんです。 自分の中で手放せた感覚がありましたし、仕事が良い意味で混ざってきたからこそ、チューニングしながらできるようになったということを気づきました。

面白い。そうか、それぞれの仕事が混ざり合い、繋がることで見えてくるものがあったんだ。

そうですね。これまでは「デザイン」だけを切り取って自分の仕事と捉えていたんですが、対話や暮らしの手仕事が繋がってきています
暮らしの手仕事は、料理するとか野菜を育てるとか。野菜を育てるとかもこ東京では中々できなかったんですが、島では当たり前で。

今は、暮らしの中で野菜を育てていて。どういう風に育てたら、どういう土の状態だったら美味しい野菜になるんだろう、って散策、探究する。そこで育った野菜を美味しいって味を味わうだけじゃなくて、色々な文脈を味わうことでもある。物と、そういう状況の中での自分との対話だったりしていて、それがデザインなど自分の仕事観にも良い影響を与えてくれている気がします。 

それまではデザインというと自分の中のイメージを再現するっていうことを重要視していて、そのために自分の中に閉じこもっちゃうと、言葉が出てこなくなったり、周りとも上手くコミュニケーションが取れなくなったりつらい仕事だったんです。でもそれが他の仕事と繋がる中でバランスが取れたり、広がっていったという感覚があります。

今後目指していきたい世界としては、リアルな場を作って、自分たちのやりたいことを表現していきたいです。そこには対話があって、他の人とだけではなく物や、その場自体、自分との対話も生まれる。自分が理解できないような複雑なものとも出会ったりする中で、違う面白いプロジェクトが生まれたり、今まで出会えなかった人と出会えたりするような場です。

良いなぁ。まりさんの目指す場は、この真ん中に書いている、「自然体でいられる土壌」とも繋がっているのかな?

自分が大切にしていること

そうですね。仕事がつらい、やりたくないと思っている時は、自分らしくあることを否定してしまっていたり、比較対象が自分の中じゃなく他人との中で起きてしまったり。これは自分も数年働いて分かったんですが、自然体でいられると楽しいし、上手くいく状態になる。それぞれが自然体でいられる場所を作れたら、より面白いプロジェクトが生まれるし、関わる人たちも楽しいだろうなと。そういう場を目指したいなと思っています。

会社員の生活を手放して、会社を興して移住してみて今は最低限の生活ですが、島だから畑があって、地域の人たちにも助けられて生きられるし、生きられるという選択肢を知ることができたのは大きいです。
目の前にある会社の仕事だけを追っていた時は、給与を上げていくしか、進められるものがないなという感じでした。アップシフトしかない選択肢が無かったら辛いなぁ、というのをキャリアマップを書いていても思いました。
なので、どうやったら周りにいる人が自然体でいられるか、そして自分がどんな風に土を耕していくのかを、次の自分の問いにしています。

とても良いねぇ。まりさんにとって自然体って何だろう?

私にとっては、「解放・開放」されている状態ですね。
自分で納得しうるものでもないと、成果もすごくしょうもなくなってしまうことを分かっていて。自分がやるべきだ、
自分の場合は納得してできること、も自然体でいられる、解放される状態には

後は人との関係性ですね。お互いに相手のことを理解したいと思って一緒にやっていることが大切だと思います。関係性によって仕事っていくらでも面白くなると思っていて、仕事がどんな内容であっても、良い関係性の相手とやれれば良い形になるんじゃないかなぁと思っています。

なるほど。まりさんと話すと、何時までにこれをやらなきゃとか追われている自分から、落ち着いて、今何を感じて生きているのか、っていう、今を生きることに視点を戻させてくれるなぁ。

今を感じる、生きる。自分も一番大切にしていることですね。

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「シゴトを考える日。」4期では、対話し考えたことを通して、現状のキャリアマップから最終的には自分の大切にしたい未来につながる理想のキャリアマップを作成していきます。
大切にしている世界観やそれぞれの取り組みとの関係性が言語化され、更に未来に向けた次の一歩が具体的に想像できるようにしていきます。

今やっている(これからしようとしている)仕事の時間が、これから先の自分の人生に繋がっているんだと、自分で納得して、舵を切って前に進める人を増やすこと。
そして仕事を切り口に、「生きる」の選択肢が増えるような時間を作ることを目指します。あなたも一緒に考えてみませんか?

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