見出し画像

第1回 おりおりめぐり〜お月見〜

仕事終わり、ふと空を見上げて月があると
「きれいだなあ」と口にしていることがあります。すると、なんとなくほっとしている自分がいます。
昔の人々も月を見て歌を詠んだり、かの文豪夏目漱石は「I love you」を「月がきれいですね」と訳したり、古くからそして今もなお、月は人の心に影響を与える存在なのではないでしょうか。
気づけば夏も終わり一年で最も月がきれいに見える「お月見」の季節がやってきました。

『おりおりめぐり』では四季折々の和菓子や昔ながらの行事を紹介していきたいと思っております。

第一投稿目のテーマは「お月見」です。
突然ですが、皆様「お月見」って実際何をするものなのか、ご存知ですか?
実はわたしは少し前まで「お月見」といえば某ファーストフード店の「目玉焼き入りバーガー」のイメージが強く、それ以上は知りませんでした。そんなわたしが調べてみた「お月見」についてお伝えさせていただきます。宜しければ読んでいってください^^

画像1

お月見とは、「美しい月を観賞しながらお供えをし、作物の収穫に感謝する行事」を指します。その歴史は古く、平安時代に月を見ながら管弦を楽しんだり、お酒を飲んだりする風習が大きく広まったそうです。

まだ電気のない時代、きっと今より月のうつろいに目を向けやすく、美しさに見惚れてしまう…なんてこともあったのかなあなんて想像してしまいます。
月を眺めるのに一般的なお供となったのは、やはり「お団子」です。

もともとは月に作物の収穫を感謝するためのお供え物だったそうで、丸い形は丸い月に見立てているそうです。ピラミッド状に積み上げているのを見たことがある方も多いかと思いますが、あれは「十五夜」に因んで15個ピラミッド状に積み上げてお供え物とするようになったものです。

画像2

お月見の時期は主に「十五夜」、そして次に美しいとされる約1か月後の「十三夜」です。十五夜とは太陽とちょうど真反対に月が出る満月で、旧暦の8月15日を指します。太陰太陽暦を使用していた昔とは時間の流れが異なり、太陽暦の今では毎年十五夜の日が変化します。ちょうどその時期に収穫を迎える里芋の収穫を感謝したことから「芋名月」とも言います。

今年の十五夜は明日、9月21日です。この機会にお団子を食べたり、里芋料理を食べてみるのはいかがでしょうか。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?