見出し画像

第5回おりおりめぐり~花びら餅~

こんにちは。年が明けしばらく経ちましたね。お餅はたくさん召し上がりましたか?^^わたしはまだまだ正月休みを引きずりたい気持ちでいっぱいですが、そうも言ってられず気づけば1月も後半になりました。二十四節気でいうと「大寒」となります。見るからに寒そうな字ですね!(笑)この時期に汲まれた水は雑菌が少ないため、醬油や味噌、酒などの仕込みで利用されると味が良くなるとされているそうです。寒中水泳や寒稽古もこの時期に行われ精神を鍛えられるとされるため、寒さに耐えると得られるものはたくさんありそうです。それにしても寒いです!(笑)

花びら餅虎

さて少し話はそれましたが、今月のおりおりめぐりはこちら、「花びら餅」についてお話しようと思います。少しピンクがかったとっても愛らしい見た目ですね^^
花びら餅は正月ならではのおめでたいお菓子で、和菓子としては珍しく根菜が入っています。お餅の横から顔を出しているのは何を隠そう「ごぼう」です。そして中には味噌餡が入っています。元々は宮中の正月の行事食「菱葩(ひしはなびら)」が原形となっています。平安時代に宮中で長寿を願う新年の「歯固め」の儀式に大根や押し鮎などの固いものを食べる習わしがあり、江戸時代にそれを模したお菓子として広まったのがのちの「花びら餅」となったそうです。ごぼうは押し鮎に見立てているそうですよ🐟

元々は京都でよく嗜まれていたものでしたが、明治に入り、茶道の裏千家の初釜で食べるお菓子として使われるようになり全国的に広まったそうです。
(初釜とは、年初めの茶事のことです。初めて釜をかけるため「初釜」といい、茶道の世界では大事な行事となります。茶事とは、お点前の他に釜の下の炭のつぎ足し(炭点前)から食事、濃茶、薄茶がふるまわれるもので、言わば茶道のフルコースです!🍵)

画像2


今回も読んでいただきありがとうございました。茶道をやっているとやはり花びら餅を目にする機会はありましたが、花びら餅が茶道を通して全国的に広がったことを初めて知りとても嬉しい発見となりました^^ 花びら餅はわたしが出会った和菓子の中で最初に衝撃を受けた和菓子だったように思います。かわいい名前からは想像できない「ごぼう」という一見お菓子からかけ離れた要素。でもそこに驚いたというよりは、違和感なくマッチングしている味に驚きました!最近はニンジンが入ったものもよく見かけます(雑煮に見立てているそうです)♩ぜひ食べてみてください。本当においしいです!^^🍡


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?