見出し画像

躁うつ日記#12 回復を待てない!

今の薬になる前は、あまり状態がよろしくなく、端的に言うと、焦っていた。
薬を飲んでいるのに、こんなに生活に気をつけているのになぜこうも良くならないのか。

焦った私は、ネット検索で手に入れた情報を片っ端から試していた。チル効果のある飲み物。ぐっすり眠れるらしいサプリ。諸症状に対する漢方。
今思えば、勝手にいろんなものを飲まずにその状況を主治医にちゃんと説明した方がいいと分かるのだが、「相談できない」「自分でなんとかしようと思いがち」が人生の課題と言ってもいい私は、とにかく自力でいろんなものを調べ、試した。

一度、漢方の相談が無料でできるという薬局に行き、服薬を含めたいまの状況を相談したこともあった。どんな薬が合うか尋ねたところ、「めっちゃ薬飲んでるからもうこれ以上飲まない方がいい」と言われたことがあった。購買を勧めない漢方屋さん、信用が出来すぎる。
それはそれとして、もうこれ以上飲むものがない=薬に希望が見出せないことに少し落胆もあった。

不安な時は、漢方をぱかぱか飲んでいた。一包飲んで、「あんまり効いた気がしないな!?」と思ったら別のものを飲む。こんなことを結局連続で4回くらいするものだから、結局どの薬がどんな影響をもたらしているか分かったものではなかった。私は、待つことができなかったのだ。

前に読んだ本で、「待合室でゆったり待つことができるようになったらかなり回復が進んでいる」みたいなことが書いてあった。先の話にも通ずる部分があると思う。「徐々に回復する」ことを待てないのだ。だって、先が見えないまま待つのは耐え難い。今すぐに楽になりたい。

2〜3ヶ月前に、処方されていた薬の副作用が気になって減薬して飲んでいた時期があった。一応、主治医には理由を説明し、1錠減らしても大丈夫っぽいんで減らしたいです!と言って、減らしていた。
しかしこの時期は焦燥感が強くなり、「〇〇しなきゃ……」とあれこれタスクを思い浮かべながら、でも逃げたくてYouTubeに齧り付いていた。

しばらくして、アレ?やっぱりあの一錠って大事だったんじゃ?と思い薬の量を戻した。すると、焦燥感は変わらずやってくるのだけれど、程度が以前に比べて穏やかなので、「ああ〜焦ってるな〜。頓服でも飲んでおくか」と考えられるくらいの余地ができるようになった。たった一錠。されど一錠だった。

双極症の方は躁状態の時に「調子が良いから薬は飲まなくて大丈夫!」となりがち、という話はすでにたくさん聞いていたので、それだけは気を付けていたつもりだったのに、まんまと減薬いたしました。分かってても(分かってるつもりでも)やっちゃうときはやっちゃうね。

どうやら私は、薬を飲まなくても(減らしても)大丈夫な自分に早くなりたかったみたいだ。どうどう。落ち着いて、ゆっくり治していこうぜ。薬は悪者じゃないんだぜ。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?