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USCPA合格までの振り返りQ&A

※追記:AbitusのUSCPAプログラムの紹介割引をご希望の方はSNS(Twitter/Instagram)のDMでご連絡ください。また、私が利用したAbitusキャリアセンターの転職サポートも紹介が可能です。そちらもDMでどうぞ。この記事を公開して以降お問い合わせが増えていたので追記しました。転職活動についての追記はこの記事の最後のほうの「おまけ(2). 転職活動について」にあるのでそちらもご参照ください。

こんにちは、あんこです。リクエストをいただいていたUSCPAの勉強法やモチベーションに関して、ここにQ&A形式でまとめたいと思います。(質問や相談にはその後も主にInstagramで回答しているので気になる方はフォローしてください。最新のQ&Aで比較的まとまっているものはこちらの記事です。)1つ1つはそこまで詳しく書けていないのですが結構なボリュームになってしまっているので、目次から読みたいところに飛んでください。勉強の過程で私自身が参考にさせていただいた先輩方のSNSやブログも紹介しているので、勉強法を模索中の方はそちらもぜひ参考にしてください。

トピックは、ざっとこんな感じです→勉強法・モチベーション・時間のとり方・予備校のテキスト以外に使った書籍・JCPAとUSCPAの違いについて・年齢について・BECのWC対策法・科目が不合格だった場合にやることや対策・ライセンス取得までにかかった費用・SNSとの向き合い方・アメリカでの受験体験・日米同時転職活動について、など。ご質問くださった方、ありがとうございました(^o^)


前置き

最初にこんなこというのもあれですが、USCPA試験は「運」の要素が合否を左右するところもあると感じてきたので、試験を受けるたびに「合格した暁にはドヤ顔で勉強法なんて絶対に書かないようにしたい」という思いを強くしていました。私自身がその運に恵まれたと感じたことが多かったからです(笑)
また、前職の働き方も一般的にはやや特殊な枠に入っているほうで、海外在住ということもあって、似たような境遇の方はほとんどいないだろうから、誰も参考にならない話に需要があるとは思えず…
という感じだったのですが、SNSのDMでのご質問やご相談は増える一方で、対応がおぼつかなくなっておりました…ので、あくまでも質問ベースで、振り返りとしてまとめさせていただくことにしました。

ということで、ここに書くことが誰にとっても正解というわけでは全くなく、多くの体験談のひとつ程度に見ていただければと思います。

私の情報や受験スケジュール

  • 私立文系卒(8ヶ月の留学経験あり。留学先でケンブリッジ英検FCE取得)

  • TOEIC875(10年前 ※記事の最後に言い訳あり)

  • 日系企業→外資系の日本国内採用→外資系の国際採用×2

  • 簿記資格なし、会計関連実務未経験

  • 2020/8月 予備校入会
    FAR 2021/2月 (73) →5月(78)
    AUD 7月(81)
    BEC 9月(81)
    REG 12月(72)→12月(80)
    合格まで1年4ヶ月でした

Q1. 何から勉強を始めましたか?

Abitusの英文会計入門から始めました。日本から教材一式を送ってもらう必要があったのですが、英文会計入門はeラーニングのみでもじゅうぶんに学べたので、海外在住でも入会直後から勉強を始めることができ、良いスタートダッシュが切れたと思います。教材は1週間ほどで届き、FARに進みました。

Q2. FAR開始から試験までの期間と勉強法を教えてください。FAR合格のために予備校の教科書以外のものは使いましたか?

FARは勉強開始から8ヶ月での合格でした(5ヶ月目に初受験→73でFail)。
まだ自分の勉強法が定まっていませんでしたが、基本的に予備校の推奨する進め方に沿って「ユニットごとに講義視聴→MC→チャプターごとにTBS」を繰り返していました。ただ、FARは範囲が広いのでどんどん忘れていってしまうことが悩みでした。試験日の1.5ヶ月前から直前対策やRQに触れましたが、それも遅かったと思います。一度Failしてからは闇雲にMCやTBSを繰り返すのを辞めて、

  • RQの重要性に気が付き、

  • Blueprintも参照しながら、

  • どういうふうに問題が出題されるのかの把握を意識しながら、

全範囲を一通りおさらいしつつ、苦手論点をなくすつもりで調整し、2回目は合格できました(FARリベンジまでの詳細はQ20で詳しく書いています)。予備校のテキスト以外に使ったものはQ18で詳しく書いています。

Q3. 受験までの3ヶ月、FARの勉強法を教えていただきたいです。

前提知識や学習進捗にもよりますが、受験まで3ヶ月とのことで、おそらく既に全範囲を順に1周〜2周しているのかなと思います。とすれば、今だったら私は以下のようなカテゴリ分けとスケジューリングをして進めるかなと思います。

財務会計MC/A問題ランダム→公会計MCランダム→RQ+財務会計MC/B問題ランダム、財務会計TBSランダム→直前対策→苦手洗い出し→模試→苦手論点復習→RQリトライ問題→苦手論点毎の総復習(後半にいくにつれてMCランダムをリトライ問題のみにしたり苦手範囲のユニットだけ選択したセットにしたりして調整)

Q4. FARのTBS問題に苦戦しておりなかなか前に進めません。おすすめの勉強方法はありますか?またFARのTBSをどのくらい完璧にしてから試験に臨むべきですか?

TBSは、論点に対する理解が点から面になっているか(包括的に理解しているか)という意味でMCより難易度が高いという性質のものだと思うので、TBSが難しいと感じた場合、大きく2つの原因があると思っています。

①論点の基礎的な理解に抜け漏れがあること
②MCの1問1問レベルの基礎知識が脳内で点在していてリンクしていない

この2つをカバーするため、私は以下のようにやるようにしてからTBSが解けるようになったと思います。

①できれば1周目の「テキストやe-Learning視聴→MC」をチャプターごとにすすめていく際に、1つのチャプターが終わったらTBSにもざっと目を通しておく。難しければ無理に解かない
②「テキストやe-Learning視聴→MC」の2周目では、TBSを丁寧に(MCの1問1問レベルの基礎知識がTBSでどのように問われているのかに意識しながら)解く

どのくらい完璧にするかについては、予備校でだいたい正答率80%以上を推奨していると思いますが、感覚としては、初見のTBSにあたったときに
①何の論点の問題なのか
②何から取り掛かればよいのか
がすぐにわかることが目安かなと思います。

また、TBSは“進捗管理表”を使って日付や点数を管理していました。進捗管理表は、ちゃわさん(Twitter/YouTube)がブログで公開していたものをDLさせていたいたり、それを自分で少しアレンジさせていただいて使っていました。ちゃわさんは、ブログで科目毎の勉強時間や勉強法を綴っていて、勉強当初からとても参考にさせていただいていました。ありがとうございます。

例)REGのTBS進捗管理表のイメージ

Q5. 復習はどのようにしていましたか?

私は、“聴く勉強”(Q6で詳しく)を積極的に取り入れていました。
また、各科目、ある程度勉強が進んできたら、横串整理したほうが理解しやすかったり、ブレインマップにすると覚えやすかったりするバラバラの論点が出てくるので、自分で簡単に情報のまとめ直しをしていました。

基本フリーハンド。自分がわかれば良し!

補足)自分で一枚の紙に整理してよかったと思う項目


FAR
・偶発事象・後発事象(表)
AUD
・監査の流れ(フローチャート)
・監査業務と各種証明業務(表)
BEC
・各種指標の数式(一覧)
・ITキーワード(ブレインマップ)
REG
・個人のForm1040の各項目と全体の流れ(一覧)
・租税主体毎の損益とBasisの動きの場合分け(表)
・主要な税制措置(一覧)
・特別な扱いをする損益の属性(一覧)
・制定主体別のEthics項目(一覧)

Q6. お仕事をしながらもちゃんと勉強時間を取るコツはありますか?お仕事の合間に勉強する時間をどのように作っていますか?

私はまとまった時間をなかなか取りにくい状況だったので、このご質問の回答を必要としている多くの人には私の話は参考にならないかもしれません。仕事中の大半の時間が、文字通り“地に足がついていない”状態なので(笑)、地に足がついている皆さまには、後ほどもご紹介させいていただく、にださん(Twitter)のnoteが参考になるはずです。にださんはお仕事されながら毎日2時間を継続して合格されていて、そのやり方もnoteで綴られています。

私はというと、とにかく移動中やスキマ時間を狙い続けました。具体的には、eラーニングの講義音声をiPhoneのAudiobook(連続再生できるのでおすすめ)にDLして移動中やお風呂のときに聴いていました。ワイヤレスイヤホンとBluetoothの防水スピーカーは購入してよかったです!

AudiobookはiPhoneのデフォルトアプリです

また、日頃から自分の【気分のモード切り替え】はとても重要視していて、どんな状況でも気持ちを切り替えるための方法は常にいくつか持っておくようにしていました。(ヨガをする、散歩、お花を買う、ロールオンアロマ、コーヒーを飲む、長風呂する、塗り絵する…など、月並みですが。私の場合、精神がいよいよやばくなると何故か塗り絵したくなるのですが、そう分かること自体が自分のバロメーターのチェックになっていました。笑)

Q7. ひとつの論点のテキスト、講義、MC、TBSを一通り問いた後、何日くらい開けて復習していましたか?

何日と意識していたわけではないですが、一度触れた論点に1週間以上触れないでいると忘れていくなぁという実感があったので、その感覚をもとにスケジュールしていました。
FARやREGは論点が多いので、気を抜くと“1週間以上触れていない論点”というのがすぐに出てきてしまいますが、そのような場合は、例えばMCならA問題B問題といったレベルを気にせずに、A問題でも良いから短期間により幅広い論点に触れられるように(つまり質より回転数を重視)する仕組みを取り入れておくのがおすすめです。

Q8. 会計初学者なので見慣れない論点(工事進行基準、株、連結、管理会計など)がなかなか定着しません。どのように勉強しましたか?

確かにとっつきにくいですよね…。私は前提知識がない分、かえって「これはそういうものだ」と割り切って覚えてしまうほか無いかな?と思い、特別な論点として集中的に理解する時間を取っていました(一番集中しやすい朝一にその論点にあたることが多かったです)。FARは特に、一般的に難しいとされる論点ほど基本的なことを中心に出題される傾向があると思ったので、そもそものコンセプトをしっかり理解するように意識すれば問題を解く分にはあまり怖がることはないかな?と思っています。実務は難しいんだと思いますが実務ができるかどうかを問われているわけではないので。

Q9. 仕事がある日と休日の勉強スケジュールを教えてください

仕事が不規則なので本当に毎日毎週毎月ばらばらで、ちゃんとした回答にならないかもしれませんが、コロナの影響もあって以前のように一期間の中でだいたい同じスケジュール感でアサインされるということもなくなっていたので、とにかくできるときに1分でも積み上げる!くらいの感じでした。

その代わり、例年よりも連休を多めに取れたので、その時は1日8時間〜10時間を確保するつもりでやっていました(ただ、実際に集中できていたのは6時間くらいが限度だったと思います)。朝から勉強できる場合は、脳が一番はたらくうちに、先述した“とっつきにくい”特殊な論点の勉強をすることが多かったです。

時間を意識して時間で区切るよりも、勉強内容の区切り(※)で進めたほうが自分に合っていると気がついたので、勉強開始当初は時間計測アプリを使っていたのですがその使用を辞めました。それから、ある時間内の集中力が上がったと思います。
※勉強内容の区切りで進めるにあたり、TBSは進捗管理表を作って活用していました。Q4をご参照ください。

Q10. 不規則な仕事との両立は大変ではなかったですか?どのように心身のメンテナンスしていましたか?

仕事の性質上、不規則であること自体には慣れていましたが、そのなかで勉強を追加するのは大変でした。特に私はPMSの症状がひどく、体調のバイオリズムの波が1ヶ月の間で大きいほうなので、そのへんはとても苦労していて、その話だけで1記事書けそうなくらいです。いろいろ試したのですが、効果があったと思うものをまとめてみたら、当たり前の話になってしまいました(笑)でも一応書きます。

・とにかくストレスを溜めないように心がける
・定期的に運動する(私にはヨガが合っていました。一度に長時間やるわけではなく10分〜15分くらいです。)
・体を冷やさないように気をつかう
・食事に気をつける(いつもダイエットを気にして我慢してたものも、我慢しないで食べるようにとかしてました)

普通すぎて申し訳ないのですが、、私には昔から悪い癖があって、“『我慢しないで時間が無駄になるくらいなら、我慢して時間が無駄にならないようにしたほうがいい』と頭で考えた結果、我慢しながらストレスをためてしまう”みたいなことがよくありました。ここは性格の問題なので参考にならないかもしれませんが、私の場合は「資格試験が終わるまではしょうがない。嫌なら早く合格しろ」と自分にプレッシャーをかけつつ割り切ることで、“わりと我慢できてしまう”という性格に価値を見い出さないように気をつけました←伝われ

Q11. 勉強しないとと思うとハードルが上がり開始まで時間がかかります。すぐ始めるコツはありますか?

変な言い方になりますが、“勉強することのほうを日常にする”ことを意識しました。勉強することが特別である状態だとハードルが上がるので、逆に、勉強することが普通であるように、常に教材に触れられる環境を作るようにしました。
例えば、先述のAudiobookへの講義音声DLのほか、Abitusは電子テキストとMCのスマホアプリがあるのでそれをDLして使っていました。
また、自分でまとめ直した情報はPDFにしてスマホに入れておき、移動中やスキマ時間に参照していました。あとはQ12で書くような方法をいろいろと試していました。

Q12. モチベーション維持におすすめの方法はありますか?

  • ご褒美のおやつを用意する

  • 1科目毎に合格のご褒美を考える

  • 「合格できなかったらこうなる」と「合格したらこうなる」というのを現実的に考えて(私はノートに書き出してました)合格できなかった場合の悲劇からプレッシャーを感じつつ、合格できた場合の喜劇にアドレナリンをもらう、という感じです

  • 勉強時間で区切るのではなく内容(論点)で区切る

  • あえて問題を中途半端に終わらせて休憩する→次のときに取り掛かりやすい

…といろいろ書きましたが、モチベーションについては、一度FARにFailしてからあまり考えないようになりました。全然やりたくないときに無理にやっても頭に入らなかったからです(笑)。やれそうなときはたくさんやって、やる気がでないときは思い切って休むようにしてメリハリを付けるほうが合う、という私みたいな人もいるかと思うので、そこは自分と相談です。

Q13. 英語と日本語だと、言語的にどちらが設問(問題)はわかりやすいですか?

私にとっては英語で学んだほうがわかりやすかったです!大学時代に簿記の授業をとったことがありましたが、まったくわからず簿記3級も諦めたことがあります。英語は使われる単語がストレートで意味がイメージしやすいので理解しやすい気がします。

Q14. ノートの書き方やまとめ方などを見たいです

Q15. 将来的に会計一本でキャリアを積む予定がないのならUSCPA取得は意味がないと言われたことがあり、勉強しようか悩んでいます。

これについては私の認識がちょっと違います。USCPAは会計・監査・経済学・税制に関して満遍なく学ぶことができるのが特徴で、会計知識の深度としては特に日本に比べると浅いものと思います。会計一本でキャリアを積む予定がなければ取得の意味がなさそうなのは日本の公認会計士試験のほうじゃないかなーと思うのです。これは私がUSCPAの勉強に踏み込んだきっかけでもあります(年齢的に今からJCPAを取ろうとすることは無謀に思えたものの、USCPAは30歳以降から勉強してその後どんな職に就くとしても、知識として役立つと思えました)。また、合格後オフ会を開催していろんな方とお会いしてわかったのですが、USCPAを勉強している・興味を持っている人のなかには、中小企業診断士・MBA・CIA(内部監査人)に興味を持っているまたはすでに学んでいるか取得している方が少なくないことからも、USCPAの取得が意味がないということはないんじゃないかなと思っています。

Q16. 30歳・未経験で米国公認会計士の資格に興味がありますが、年齢を考えると尻込みしてしまいます…。あんこさんが米国公認会計士にチャレンジしたのはおいくつの時でしょうか。差し支えなければ教えていただきたいです。

31歳の誕生日の直後でした。

Q17. プライベートな質問で大変恐縮ですが、あんこさんはおいくつですか。異分野からの転職でもさほど年齢は関係ないだろうとは推測しますが、自分自身女性ですし、とても気になっています。

32歳です。

Q18. FAR以外の科目、特にBECはアビタス以外の教科書使われていましたか?というのも、ITは初見も散見されると耳にするので、多くの問題に当たっておいた方がいいのかなと思いました。

基本的にアビタスのみ、です。
BECのITは内容を把握するというよりも、IT用語を知っているか?というレベルでの初見問題が多い気がするので、教材を追加してやるべきことが増えてしまうより、自分の興味ベースでIT界隈の雑誌や動画を見てどんな用語があるのか触れておくのが良いと思います。
※BECのWC対策についてはQ22

★BECのIT攻略のためのおすすめ動画

Web/IT用語27選!超カンタンに解説してみた【クラウドとは?サーバーとは?データベースとは?】

補足)REGで追加した教材

REGの受験1回目の内容はアビタスの内容では対応できない論点がたくさん出てしまったので、びっくりしてTACの直前対策を取り入れました。しかし、REGの受験2回目の内容はアビタスの教材で対応できるものでした。(TACの教材にも触れたからこそわかったことではありますがREG1回目受験の内容はTAC直対をやっていたら受かったというものではなかったです。)REG再受験についてはQ21で詳しく書いています。

補足)科目別、参考にした一般書籍

純粋な興味やモチベーションという意味でも参考にした一般関連書籍です。
FAR、AUD

BEC

REG
なし

Q19. FARアメリカ受験組です。受験の際、紙のリクエストなど、気を付ける点を教えてほしいです 🙏

 私は日本で受けたことがないので“アメリカならでは”の気をつける点があるのかどうかわからないのですが、プロメトリックセンターごとに違う対応がある場合は試験予約時のAppointment confirmationに記載があるか、プロメトリックのHPにsite(各会場)に関する特別な情報が更新されるものと思います。
紙とペンについても会場ごとに対応が異なるようなので、念の為、前もってルール通り申請しておき、許可証をプリントアウトして持っていくと良いかと思います。
私が困ったのは、よくわからない都合(天候やビルメンテ?)で何度か強制キャンセルを受けたことです。理由は知らされないのですが、直前にメールが来ることもあるのでメールチェックに気をつけていました。しばらく前からわかっている(といっても予約時点ではわかっていないわけですが)会場閉鎖の情報はプロメトリックのサイトで検索できます。prometric site closeとかで検索してみてください。

補足)試験当日の持ち物

  • パスポート
    パスポートなど写真付きのPriority IDだけではなく、名前とサインが確認できるSecondary IDが必要とNTSに書かれていたのでクレジットカード持っていきましたが提示を求められることはありませんでした。

  • NTS

  • Confirmation Numberがわかるもの(Appointment confirmationのメール画面かプリントアウトしたもの)
    一度だけ、ビルの受付に提示を求められたことがありました。

  • 紙とペンの許可証
    事前に申請しました。スタッフが申請の情報を確認できるからなのか無条件に全員に配布されているのかわかりませんでしたが、許可証の提示は求められず、2つ折りにされたA3サイズの紙とペンと電卓を与えられました。

  • ブルーライトカットめがね

  • 休憩時用の飲料水、チョコレート
    休憩時も緊張していてお腹がすくということはなかったので、水分補給と気休め程度のチョコレートを食べてすぐに試験に戻ってました。ちなみに私はいつも午後の部で受験していましたが、朝はコーヒーだけ飲んで試験に臨んでいました(終わった瞬間にめっちゃお腹が空いていることに気がついて、いつも試験終わりは独りで好きなもの買ってお疲れ様会をしていました)

  • 替えの靴下
    雪が続いていた時期で、天候や路面状況が予想できないものの、とにかく試験中は集中するために着慣れた服と履き慣れた靴で行きたくて、万が一会場に向かうときに足元が濡れてしまってもテスト直前に履き替えられるように替えの靴下を持っていきました。結局使いませんでしたが、足元濡れると試験中もトイレに行きたくなったりしそうで時間無駄にしそうだと思ったので、持ってるだけで安心しました。

補足)プロメトリックテストセンターでの流れ

ここからの記載は2021年1月ごろのアメリカの会場での経験です。コロナ禍での特別対応もあるかと思いますが、ご参考までに。

まずビルの受付で体温計測・コロナ関連の質問書に答えてサインさせられ、エレベーターに案内されます。エレベーターで上がった先のプロメトリックの受付では何を受験するか聞かれたあと、NTSだけさらっと確認、パスポートと同じサインと入室時刻の記入を求められ、NTSの番号を与えられた付箋に書き写すように指示されます。その付箋とロッカーの鍵と透明のジップロックを受け取って、準備ができたらセキュリティチェックに並ぶように指示されました。(ちなみにNTSはこのあと使うことはなく、Confirmation numberを印刷した紙も紙とペンの許可証もSecondary IDも一切使いませんでした。セキュリティチェックのあとロッカーに戻ることはできません(休憩以外))

ロッカーはスポーツジムにあるような上下に分かれているやつの1つを使えて、縦1m幅20cm奥行き50cmくらい(聞いてたより大きい)。ジャケットを掛けるところは入口前にあるのですが、わざわざ掛けにいくのが面倒なのと混んでいる時はハンガーの空きがないので私はロッカーに突っ込んじゃってました(突っ込んでも良いようにシワになりにくいユニクロのウルトラライトダウンを着ていっていました。おすすめです)。

ロッカーの鍵とパスポートとNTSの番号を書いた付箋を透明のジップロックに入れてセキュリティへ。金属探知機を通ったあと、服の袖や裾をまくったりポケットを裏返したりして何もないことを確認。さらに、眼鏡にはカメラが付いていないかどうか2方向に動かして確認。マスクも一度外して裏側に何も書いていないか見せて確認・・・とめっちゃ厳しい。 誰かが触ったものには絶対に触らないようにと、パスポートや紙ペン電卓などすべて黒いプラスチックのカゴを通してやりとりするという徹底ぶり。日常のアメリカと違いすぎて逆に引く。

セキュリティチェックを終えるとスタッフに案内され、テストルーム前に行きます。テストルームはこのフロアの奥までおそらく4ルームあって、1ルーム30〜40ほどのPCブースが並んでいました。各ルームの前はステーションみたいになっていて係員が1人ずついます。そこで「何を受験するのか」とか「メールアドレスは?」とかを確認されて、またマスクや眼鏡のチェック後、マスクを外して顔写真の撮影(ちょうど空港の入国審査のときのような感じです。この画像がPCの試験開始画面に表示されます)。会場によっては指紋をとることもありました。紙ペン電卓を渡され、「もっとほしい時は手を上げてね」と指示があります。(休憩時に席から立つ前にブースから手を挙げてルームの外のスタッフに知らせる必要があるかどうかは会場によって異なりました。わからないときはどこかのタイミングで聞いておくと良いです)そんな感じでやっとReadyです。

スタッフと試験ルーム内に入りますが、まだ入り口付近で待っててと言われます。スタッフが先にブースでPCをセッティングしたら手招きして呼んでくれるので椅子に座って試験スタートでした(テストルーム内にはすでに3人くらいいたのですが、全員隣り合わせなのが気になりました。なぜあそこまで徹底したコロナ対策しておきながらここにきて密にするのか(笑))。

各ブースには耳あてがありますが、大きすぎて使えませんでした。諦めっぽいため息をつく人やキーボードを連打する音が大きい人などがいると困ります。それから、コロナ禍では、テストを終えたブースがあるとスタッフがPCやマウスや椅子を消毒に来るので、そのたびに集中力途切れていました…。

試験が終わったら、試験ルームの外に出て、チェックアウトの手続きをします。退室時間を記入したり受験しましたよのレポートをもらって終了です。セキュリティエリアを抜け、ロッカーから荷物をとって、鍵を受付に返してさようならとなります。

Q20. TwitterやInstagramをみてモチベーションをいただいています!12月にFARを受けたのですが、74点で不合格でした。あんこさんはFARリベンジまで具体的にどのような対策をされたか、ご教示いただけますと幸いです。

今だから言えることですが、74点は誤差のようなものだと思うので(というふうに私も先輩方に励ましてもらいましたが、実際そうだと感じます)あまり時間を開けずに受け直すほうが試験の特性的には得策だと思います。74と75には雲泥の差があるという人もいますが…いずれにしても、FARは範囲が膨大なので、落ちてしまうと何から手を付けたらよいかわからない気持ちになるのはとてもよくわかります。
私が最初にFARに落ちた時、にださん(Twitter)のnoteを読んで自分の勉強の効率の悪さに気が付きました。にださんは1日2時間の勉強を丁寧に続けて合格されていて、勉強のメリハリの付け方やBlueprintの読み解き方、対策すべきポイントの分析がすごいのです。Blueprintの重要性に気がついたのはにださんのnoteを読んだのがきっかけで、これが私のUSCPAの勉強のターニングポイントだったと思います。その後は以下のようにやり直してFAR2回目に臨みました。

Blueprintを見直して各論点どのくらいの比率でどんなことが問われるのか改めて確認→MC/A+TBS→RQ+MC/B→RQ→直前対策→RQリトライ(スコアレポートを参考にしてWeakerだったところの苦手論点を丁寧に)

また、表計算ソフトを使ってRQの出題傾向と自分の得意・苦手を分析していました(これは全科目でやりました)。この分析結果をもとに、苦手なところを中心にどの程度やり直すのか(論点のコンセプトから理解していなければ講義から視聴し直し、同じタイプの問題で間違えているとわかれば同類のMCだけピックアップして周期的に解くなど)に目星をつけていました。

RQは論点、正誤、関連するテキストのチャプターを入力しておきます


RQ全範囲の正誤から正答率と出題率をデータにして管理します

ちなみに私は地頭力は良くないので、RQはAbitusで公開されている全年分やっています。そこは効率を諦めて質を量でカバーした感じです。全年分こなすと、傾向は感覚でわかってきます。デメリットとして、既に除外論点になっているものや会計基準が変わっている論点を勘違いして理解してしまう可能性を挙げる人もいますが、私にとっては、除外or基準改訂論点が問題を見ただけで判別できるようになることも本試へのGoサインになっていたのでやってよかったなと感じています。(ちなみに、REGの本試では約10年前のTBSとほぼ同じような問題が出たので歴史は繰り返される‥と思ったものでした。)

補足)私がEXCEL(MacなのでNumbersですが)で管理やデータ化していたもの

・TBS進捗管理
・RQ出題論点、正答率、出題率
(面倒ですが1問1問の論点を入力しておくと全年横断検索できるようになります。苦手論点だけ全年分からピックアップして問いていきたい時に便利でした。)

Q21. 私も、あんこさんと同じく、模試等からみるに結構できていたと思っていたのにREG落ちてしまいました。リベンジに向けて勉強はしているのですが、それほど正答率が悪いわけではなく、前回受かってても良かったのでは?前回あの出来で落ちたってことはもっともっと細かい論点まで把握して完璧を目指さないといけないの?と不安でいっぱいです。何より、受かったと思っていたのに受かっていなかったトラウマで再受験が怖いです!!!なんとか試験は予約したのですが、当日元気に会場に行けるか不安です(絶対ぶるっぶる震えちゃいます)あんこさんがREGリベンジに向けてしたことを教えていただきたいです。よろしくお願いします。

REGを何科目目に勉強しているかにもよりますが、最終科目である場合、勉強法は過去3科目を通じて確立されてきているはずで、極端な非効率も無駄もないものと考えます。その前提があるうえで、お手持ちの教材の正答率が何度やっても下がらない状態で不合格になった場合に一番困るのは、自分が合格するには何をすれば良いのかの判断材料が少なすぎることだと思います。私はそれまでの3科目の経験から、勉強の進め方は間違っていなかったはずという感覚はあったので、とにかく初見の問題に触れる機会を持つことが重要だと考えて、いくつか他の教材を検討した上でTACの直対を追加しました。

『Failした場合でも、使ってきた教材を信じてもう一度基礎からやるほうがよい』という話もあります。ただ、それは勉強法が確立していない初期段階ではそうかもしれませんが、先述したように、すでに確立している勉強法でやってきたことを信じられなくなると、それこそブレてしまい長期化するような気がしたので私は教材を追加しました。

結果的には、一度目のFailから2週間後の再試で合格できた(スコアは8点プラス)のですが、その要因は、新しい教材を取り入れたことで同じ論点でもちょっと違う角度からの問題や解説に触れることができて、理解が曖昧な点が補正されていったことだったと思います。

Q22. Twitterについてですが、情報収集できるのが便利な一方で、あんこさん含めて優秀な方が多すぎて実は開くたびに落ち込んだりしています。あまりやりたくないのが本音ですが情報が取れなくなるのが怖いです。あんこさんは勉強アプリも途中で辞めたとおっしゃっていましたがアプリやSNSとの付き合い方など、気をつけていた点があれば教えていただきたいです。

Twitterは、これはどなたかが言っていたのですが本当に“諸刃の剣”だと思います。繋がりや交流も大事かもしれませんが、そもそも自分のモチベーションのために始めている方が大多数だと思うので、自分のモチベーション最優先で自由に使い方を変えたり辞めたりして良いと思います(もし使っていて自分のモチベーションが下がるようであれば辞めたほうが良いと思います)。自分の目に入る情報を自由に取捨選択できるというのが、リアルではありえない、SNSを使うことの良さの1つだと思うので、私は見てモチベーションが下がってしまうと感じた場合はミュートやブロック機能も使ったことがありました。これは自分本位で使うSNSなのでしょうがないかなと思うし、見るたびになんか嫌だなと感じるのもパワーを使うし、そこにモヤモヤしていたら本末転倒だと思っていたので。
確かに有益な情報もたくさんありますが、資格試験なので最低限の公式な情報はSNSがなくても入手できるようになっているはずです。

Q23. BECのWC対策をどのように進めたか、オススメな勉強方法があれば教えて欲しいです。

Abitusの論点集をほどほどに参考にしつつ、論点ごとに①主要なキーワードと②それに付随する説明を1〜2文で箇条書きにしていきます。この過程で論点を総ざらいすることになるので自分の理解が曖昧な点に気がつけます。この作業は、普段MCを解きながら進めていくと効率的だったと思います。

MCやTBSを2〜3周したあたりから本格的に文章として書いていく練習を入れていきます。お題は主にAbitusのテキストを参考にしますが、もう少しシンプルな想定で、あまり一度に大作を仕上げようとせずに、あくまでも自分の語彙力でとりあえず最初から最後まで完成させることを重要視して練習をしました。日常の英会話でも、とにかく“自分の持ち合わせている語彙力と表現力で最後まで言い切る”ことが重要だと感じることが多いので、WCでも細かい文法や言い回しの正確さは最低限守れば良いかなという感じで自分でハードルを上げすぎないように心がけました。その代わり全体のメモなりメールなりの体裁を完成させるほうが重要かなと…思うのです。小学生に伝えるようなつもりでシンプルに考えたことをそのまま書き出す練習はおすすめです。

ちなみに私は外資系でHQやクライアントとのメールが日常業務である職務に就いていたことがあるので英語のビジネスメールの慣れはあったかもしれません。でも、その時も普段から上記のようなことを意識していました。

Q23. 合格に要した費用を教えてください

  • 予備校:約¥560,000

  • 手続き関連(学歴評価など):約$225

  • 受験料:約$1,988(1回につき$300〜$400で私は計6回受験)

  • 追加教材、関連一般書籍:約¥45,000

計:約¥916,922($1=¥114で換算)

ちなみに合格した後は、ライセンス取得のため

  • AICPA倫理試験:$220

  • 手続き関連(学歴評価など):約$155

  • ライセンス取得サポート:¥11,000

  • 申請費用:$330

計:約¥91,370($1=¥114で換算)

合計 約¥1,008,292 

ひゃくまんですね・・・・

おまけ(1). TOEICについて

冒頭の私の情報でTOEICスコアを書きましたが、10年前のものです。海外に出てからは、どこにいってもTOEIC?(笑)って感じで、求められたこともないし持っていても意味がないのでずっと受けていません。
USCPAを勉強する際の目安としてどのくらいのスコアがあったら良いのかという質問もよくいただきますが、結構人それぞれみたいなのでいつもちゃんと答えられません。
今、転職活動まで進んでみて、転職の採用試験においてはさすがにひとつの目安として取り直しておく必要があるかな…と一瞬思いましたが、スコア云々より実際のところどうなの?という意味で、日本人と面接する場合ですら「じゃあここからは英語で‥」と現状はなっているので、やはりスコアより実際どのくらい使えるのかが証明できるほうが大事だなということで結局更新しなさそうです。
満点を目指すのなら話は別ですが、TOEICも資格試験特有の時間配分や解き方の小手先のテクニックである程度点が伸びてしまうものなので、“勉強のための勉強”になってしまいがちなことを考えると、なおさら準備する気にならず。実践的に身につけていくでいいかなと思っています。私は英語環境に出てから8年になるのですが、英語力に関しては向上心があまりなく、通じればいいやくらいでいます。

おまけ(2). 転職活動について

転職活動はREG1回目を受けた直後から少しずつ始めていたので(REG1回で受かると思っていたからです笑)、タイミング的にREG2回目の受験直後から面接が入る感じになってしまい、全科目合格直後から休む間もなく選考が進んでいました。詳細をどこまで言っていいのかよくわからないのでぼかしますが、日本とアメリカ両方で同時に転職活動をした結果、BIG4と準大手の監査法人3社から内定をもらい、そのうち第一志望の法人に行くことに決めました。これまでの職歴がどのように評価されるのか未知だったので、少なくとも3〜6ヶ月くらいを目処にがんばろうと覚悟していただけに、予想外に早く決まってびっくりです。
私は合格前からアビタスのキャリアセンターに転職サポートをお願いしていました。結果的に合格から1ヶ月もしないうちに内定をいただいたのですが、それもこれも転職サポートで、自己分析になる面談から、書類添削、面接調整、フォローアップまで本当にきめ細かくサポートしていただいたおかげでしかありません。担当の方はサポートのご経験が豊富で、色んな角度からお話を伺うことができ、会計実務未経験の私でも、どんなふうに対策すればよいのかわかり、自信を持って選考に臨むことができました。アメリカでもいくつかの転職エージェントに登録し、ボスキャリも考慮に入れながら、直アプライなどもしつつ選考を受けていました。このへんのことはご質問やご相談が多いのでまた別の機会にまとめようかと思っています。

アビタスキャリアセンターの転職サポートも私からの紹介が可能(紹介専用の登録フォームがあります)なので、ご希望の方はSNS(Twitter/Instagram)のDMでご連絡ください。その際、本名を教えていただけるとスムーズです!(DMをいただいたら私からお送りする専用フォームに入力していただく形です、5分もあれば登録できます。その後、ご担当の方からご連絡が来ますよ(^o^))

おわりに

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

合格直後から転職活動が本格化してしまいバタバタとしていましたが、私も先輩方に励ましてもらったり参考にさせていただいたり助けてもらったりしながら合格できたと思っているので、今頑張っている方の役に立てたら良いなぁと思い、そこまでスピード合格でも高得点合格でもないのですが質問に回答させていただきました。応援しています!
私に答えられそうなものであれば何でも答えるので、ご質問やご相談がある方は、下記いずれかの方法で送ってください。

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    最後に、いつも参考にさせていただいた先輩方、勉強の相談に乗ってくださった方、アドバイスをくださった方、同時期に頑張っていた皆さまに感謝です。ありがとうございました。

★個人的な事情を多く含むご相談には個別に回答し、この記事には含めなかったものがあります。
★似ている質問はまとめて回答しているので必ずしもいただいた質問をそのまま記載しているわけではありません。



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