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「ジェンダーニュートラルなランジェリーブランドを立ち上げたい!」 I.genic 馬勝 央実 ー課題解決Pシーズン4 振り返り

課題解決プロジェクトアンカー0→1チャレンジシーズン4のデモデイを行いました。シーズン4には5チームが参加し、半年間の活動で、それぞれが大きな成果を上げることができました。

I.genic(アイ・ジェニック) 馬勝 央実さん


参加の動機を教えてください
当初は私一人で黙々とブランドの立ち上げに取り組むつもりでした。ですが私は服飾業界の出身ではないので希望の生地を思うように入手できない問題を抱えていました。また、起業についても未経験で知識が少なく、「本当に市場にニーズがあるのか」の疑問や「事業を行うためにはどういう視点が必要か」「課題解決の方法」について他の人からのアドバイスが必要だと感じて参加させてもらうことに決めました。

どんな課題に取り組みましたか
ジェンダーニュートラルなランジェリーブランドの立ち上げ実現のため、「市場のニーズ調査」「生地の調達」「資金調達の準備」に取り組みました。
「ニーズ調査」は立ち上げたいのが下着事業ということで情報が少ないうえ、ユーザーに女性だけでなく男性が含まれているため、需要度合いが不明でした。
「生地の調達」は服飾出身でない個人向けに窓口が開かれていないことや、国内で少ない柄や生地を希望していたので手立てがない状態でした。
「資金調達の準備」はクラウドファンディングを実施するにあたって、成功させるための準備に取り組みました。

6カ月の活動内容、活動の成果、今後の事業の展望・目標を教えてください
【活動内容・成果】
「市場のニーズ調査」についてはどこかから既存情報を探すのではなく、SNSでアンケートを実施して直接意見を募集しました。1週間で450件以上という予想を超える回答数と、男性回答者の6割から「興味がある」の声が寄せられ、実際にニーズがあることが分かりました。

「生地の調達」は特に難航しましたが、メンターからのアドバイスを経て最終的にオリジナルで生産をする目処がつきました。「資金調達の準備」クラウドファンディングを成功させるため、ベンチマークや予め記事の構成を考えたり、プロジェクトの拡散や購入協力をしていただける方へ声掛けをしてリスト化したりする等の下準備に取り組んでいます。

【今後について】
生地の調達が難航して課題解決プロジェクト終了には間に合いませんでしたが、引き続きブランドの立ち上げ・クラウドファンディングの実施に向けて取り組んでいきます。

メンターはどのような存在で、どのような気付きを得ましたか?
メンターの中村さんは、私が抱えていた事業者として初歩的な疑問から業界的な課題まで、思いもよらない視点からすばやく的確なアドバイスをしてくださいました。
特にヒアリングでは、こだわりを持ったものづくりとビジネスライクな商品づくりのバランス感覚を体感することができました。
また、課題への直面で作業が行き詰ったときには「こだわりを優先させましょう」「のびのびやりましょう」と温かいお言葉をかけていただいたことで、挫折せずに進めることができたので、中村さんは伴走者そのものでした。

活動を終えての感想を教えてください
これまで「課題の解決策が分からない」という致命的なところで停滞していたので、課題が解決し、ブランドの立ち上げに形が見えてきたことが本当に嬉しいです。
課題解決プロジェクト中は学業・仕事・起業を上手く調整するのが困難で作業が滞ったのが反省点です。今後はヒアリング時に得たバランスの取り方も意識しながらブランド立ち上げまで走りきりたいと思います。
事務局の皆様にも様々なお力添えをいただいて感謝しています。ありがとうございました。

事務局担当より
馬勝さんはシャイで物静か、落ち着いた雰囲気の女性ですが、好きなことにはズンズンと突き進んでいくバイタリティのある人です。
自身の経験から「売ってないなら自分で作ろう」とランジェリー縫製のスクールに通い、「同じように欲しいと思う人がいるはず」と起業を考え、「せっかくならどんな人でも楽しめるように」とジェンダーニュートラルを目指すという、大胆で夢のあるビジネスを作っていこうとしています。クリエイティブなセンスの持ち主でもある馬勝さん。これからも好きなものにこだわったものづくりを応援したいと思います!
(アンカー神戸マネージャー 網本)

メンター

中村 多伽(なかむら たか)
株式会社taliki代表取締役CEO / talikiファンド代表パートナー

1995年生まれ、京都大学卒。
大学在学中に国際協力団体の代表としてカンボジアに2校の学校建設を行う。その後、ニューヨークのビジネススクールへ留学。現地報道局に勤務し、アシスタントプロデューサーとして2016年大統領選や国連総会の取材に携わる。様々な経験を通して「社会課題を解決するプレイヤーの支援」の必要性を感じ、帰国後の大学4年時に株式会社talikiを設立。関西を中心に250以上の社会起業家のインキュベーションや上場企業の事業開発・オープンイノベーション推進を行いながら、2020年には国内最年少の女性代表として社会課題解決VCを設立し投資活動にも従事。


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