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【フランス③】 パリの古代美術から現代アートまで。 美大、 ルーブル、 ポンピドゥー。

短かすぎるけど、1泊2日のパリ旅行。
ルーブル美術館については、広すぎてヤバいため
見所などを少しまとめてみた。

(↓ 見出しから飛んでもらえると!)



前回のnote


8日目:パリ国立高等美術学校へ

朝、ボルドーのホステルで朝ごはんを食べて出発。

ボルドー駅

11:30 パリ到着

さすがはヨーロッパ最大の街の一つ。新しいものから古いものまで、豪華絢爛な建物からうんちまで、いろんなものがごったまぜ。(なんかデカすぎるうんちがよく道に落ちてる)

まずは宿に向かう
Peace&Love hostel。安いけどWiFiが全然ダメなので萎える…

宿ではカザフスタン人の二人組と仲良くなって少し話をした。ホステルで中央アジア出身の人と会うってすごく珍しい。

16:00 パリ中心部へ

ポンヌフ駅で降りると、マジのパリが広がっていた

セーヌ川周辺は建物の本気度が凄まじい。

パリ国立高等美術学校、通称ボザール。

今日はありがたいことにボザールに留学している、アーティストるってぃさんに案内してもらえることに。ということで、早速見学!

いや入って早々凄まじい…
毎日通ってると、この感じも慣れるらしい。

いろんな著名なゲスト講師が来て、特別講義のようなものを受けられるらしくこの日もるってぃさんは自分と会うまでは「歩く」のエキスパートの人のレッスンを受けていたらしい。

図書館が世界最強すぎる
Risographらしい
学内のサインに蛍光色
ここは、所属しているアトリエの部屋らしく、日本に留学していた人もいたりであちこちに日本からのものもあった

るってぃさんは、パフォーマンスアートやHOT SANDWICH MAKERS CLUBという活動をしていて、30歳くらいから東京藝大の大学院に入学してこちらに交換留学できている(藝大からも2人くらいしか来ていないらしい、すごい)。

るってぃさんのインスタ
https://www.instagram.com/rutty07z/

この学校では本当にみんな自由にやってるらしく、学費は安くて、美大卒の就職先も日本と比べると見つけやすいらしい。この辺りは、国を含めて周囲の美術への理解があるからなのかもしれない。(例えば美術館が多かったり、芸術に関しての国の予算が多かったり)

日本では学部(表現の手段=How)を先に決めるのが一般的だけど、こちらではコンセプト(なぜ/何を伝えたいか=Why/What)を決めてから手段を決めるというような考え方らしく、そのコンセプトにはこの手段が最適だということで決めていくらしい。

大学での生活、パリの美大生、などについていろいろ教えてもらった。

この日は、夕方から友人と合流して作品作りをするということでついて行くことに。

夕焼けでいい感じの時間に

待ち合わせ場所がなんかめっちゃいい場所

コンコルド広場とルーブル美術館の間にある

ここで、バレエアーティストのTomoさんと合流。Tomoさんはこれまでアメリカやイタリアでもバレエのダンサーとして活動していてクラッシックなバレエからコンテンポラリーな表現まで幅広く活動しているらしい。めっちゃ話しやすい方。

作品制作中
ルートが神ってて、いつの間にかルーブルの前にいる(初)
ルーブル美術館
このあとは公園のベンチでいろいろ話して解散。
公園は管理者がいて時間になったら笛が鳴るので出るスタイル。

めっちゃいい散歩タイムだった。お二人に感謝!

帰り道。ホームレスの人と若い人たちが普通に座りながら話してるのがかなり印象的だった



9日目①:ポンピドゥーセンター

るってぃさんが激推していたポンピドゥーセンターに行くことにした。
パリは芸術面での見どころがたくさんあるけど、ざっくり主要なところで言うと

・ルーブル美術館:古代〜中世の美術
・オルセー美術館:近代美術
・ポンピドゥーセンター:現代美術

という感じらしく、結構わかりやすく分かれている。今回は時間も限られているので、オルセー美術館は次回で、ルーブルとポンピドゥーセンターに行くことに。(オルセー美術館にはモネなどがあるけど、多分一番日本に来る機会も多いので…)

この日は土砂降りスタート&宿のWiFiが全くダメだったので、近くのWiFiのあるカフェに。

Oni Coffee Shop
8ユーロ(1380円ほど..)

晴れた!外に出る。

雨の後は水たまり撮りがち

明日からスイスで、スイスのコインランドリーは高すぎて爆死してしまうと思ったのでここで洗濯。

洗濯8ユーロ
=洗濯5ユーロ+乾燥18分が3ユーロ

朝ごはん食べて洗濯しただけで、なぜか3000円くらい無くなっていて怖すぎる。円安よ、今すぐ止まってくれ…

洗濯を終えて歩いていると
突然、異質な建物が現れた。

12:00 ポンピドゥーセンター 

かっけえ

これがポンピドゥーセンター。もう外観から面白そう。

なんとここ、パリ五輪のあと
修繕のため5年間閉鎖されてしまうらしい…のでぜひ早めに!(とてもおすすめしたい場所)

ドット絵
こちらが入り口。さっきのは逆サイドなんだけどあっちの外観かなり好き
中もいい

ということで上に上がっていって、一番上の階から見ていく。

アンリ・マティス。るってぃさんのいたボザールの教官から特別に個人指導を受けていたらしい。


ワシリー・カンディンスキー。ロシア系の画家、抽象絵画のパイオニア。バウハウスの教官としても有名。

なんか、アヴァンギャルドとか前衛的なものって、ロシアの画家がすごい多い。なんでだろう?と思って調べてたら、Wikiにこう書いてあった。

(カンディンスキーは)1918年、革命後、モスクワに戻った。当時のソ連では前衛芸術はウラジーミル・レーニンによって「革命的」として認められており、カンディンスキーは政治委員などを務めた。しかし、ヨシフ・スターリンが台頭するにつれ前衛芸術が軽視されるようになり、スターリンが共産党書記長に就く直前の1921年に再びモスクワを離れてドイツへと向かった。

Wikipedia

なるほど、そういう背景なのか…

ちなみに、カンディンスキーは大学では法律と政治経済を勉強していて、30歳から絵の勉強を始めているらしく、なんかすごい希望になる。


カンディンスキー
こちらもカンディンスキー
はっきり言っていいのかどうなのかは不明だけど、近づいて見てみるとただの絵ではなくて画材がいろいろで面白い。
フィルモス・フサール。ハンガリーの画家/デザイナー。、
芸術運動デ・ステイル の主唱者の一人。
バート・ファン・デル・レック。彼も芸術運動運動デ・ステイルのメンバー。


スイスのチューリッヒで活動した画家兼グラフィックデザイナーVerena Loewensberg 。(フランスの次チューリッヒに行く)
川久保玲。コム・デ・ギャルソン社長
ナタリア・ゴンチャロワ。ロシアのアヴァンギャルド運動系の美術家・デザイナー。
なんとなく日本のキャラデザ感がある気がする
アメリカの画家、マルシア・ハフィフ
フランスのアーティスト、イヴ・クライン。深い青の「インターナショナル・クライン・ブルー(IKB)」で有名。
ピカソ。キュビズムのパイオニア。
テオ・ファン・ドゥースブルフ。デ・ステイルやダダイズム、バウハウスなど色々と活動してる人らしい
ピエト・モンドリアン。カンディンスキーらとともに抽象の父と呼ばれているそう。「デ・ステイル」という芸術雑誌を創刊したことで有名。「新造形主義(ネオ・プラスティシズム)」という美術理論を提唱も。
「ポップなデザイン…1960 年代は、快楽主義を公然と表現し、現代性を再発明したポップの波が特徴。フォームやプラスチックなどの新しい素材がもたらす可能性によって形状が解放され、軽量家具のおかげで家庭空間はモジュール式の環境になった。イタリアでは、ジョエ・コロンボがユニットの組み合わせによる多機能スペースを開発。 (中略)デンマークの建築家兼デザイナーのヴァーナー・パントンは、グローバルなアプローチで空間に没入型環境を作った。Living-Sculpture (1970-1971) は彫刻であると同時に建築でもある。境界は消去され、家具は居住可能な空間、人工的な風景になった。」
ここら辺からはコンピューターが出てきた感じがする
別の回も散策。各階の通路からの景色がこちら↓
パリで一番よく景色見れたここ
別のフロアには図書館のような場所も
1Fのお土産屋はかなりいいのでぜひ寄って欲しい(高いけど)


14:30 スクワットされたビル「59 Rivoli」

国と銀行が所有していた建物をアーティスト集団に不法占拠(スクワット)した「59 Rivoli」に来てみた。パリ市長交代とともに、空きビルの所有者から買取り、合法化されたらしく、今は一般開放している。

フリーエントランスで寄付制




9日目②:ルーブル美術館

地下のデパート口からも入れるらしいけど、今回は正面口から。


これからルーブルに行く人のために、注意点や見所を簡単にまとめると…

【注意点】

・事前に予約
 
→予約しないとめっちゃ長蛇の列

・火曜日は定休日
 →注意!金曜は夜遅くまでオープンしているみたいらしくおすすめ

・無料アプリをDL
 
→見所が画像付きで見れる。いくつか入れた

・チケットのスクショを撮る
 →ポケットWiFiがない場合は撮っておかないと入場が大変

・インフォメーションでマップをGET
 →中入るとマジでマップないので

・フロアのカウントが日本と異なる
 →0Fが地上階、1Fが日本でいうところの2階

【有名な見所】



◉ Denon(ドゥノン翼)

1F(リシュリュー1Fと繋がっている)
レオナルドダヴィンチ「モナリザ」
レオナルドダヴィンチ「岩窟の聖母」
ドミニクアングルの「グランドオダリスク」
ジャック=ルイダヴィット「ナポレオン戴冠式」
ウジェーヌドラクロワ「民衆を導く女神」
テオドール・ジェリコー「メデューズ号のいかだ」
ウィリアムターナーの風景画
アポロンギャラリー

0F
サモトラケのニケ
ミロのヴィーナス
その他、奥の古代から中世の彫刻も多数

◉ Sully(シュリー翼)
2F(リシュリュー2Fと繋がっている)
アントワーヌ・ヴァトー「シテール島への巡礼」
新古典主義の父であるドミニクアングルの「トルコ風呂」「浴女」
ジョルジュ・ド・ラ・トゥール「ダイアのエースを持つイカサマ師」

◉ Richelieu(リシュリュー翼)
2F
フェルメール「レースを編む女」
ジャンクルエ「フランソワ1世の肖像画」
ジャン=フランソワ・ミレーやルノワールの19世紀絵画

1F
ナポレオン3世のフランス国王居住空間
ハンムラビ法典
肝臓占いの模型
その他、古代のものがたくさん

0F
最古の粘土版 Clay Tablet

それ以外の情報は、アプリが画像付きだったりするのでおすすめ。


15:30 ルーブル美術館 入館

写真は多すぎるので本当に有名どころだけピックアップ。
先に言うと、もう一回行くなら自分は
ヨーロッパの石像より世界の古代美術に時間を割くと思う。と言うのも、石像は正直どれもすごくない??って感じなんだけど、古代美術は「世界最古の〇〇」みたいなものがいくつか存在しててそっちを見ておきたかった。と言うのはあるけどトータルで見れば大満足。

今回は2.5時間しかないので、急ぐ
八岐大蛇と元ネタ一緒のやつだ
キューピッドの接吻で目覚めるプシュケ。確かにすごい作り
!!!!
ニケきた!ナイキの元になってるニケ
手前はすごいけど裏は雑、って言うのは確かに本当だった笑
見上げると天井もえぐい
リザさん解説
奥にリザさんいる!人が多すぎるここ




オダリスク
ナポレオンの戴冠式
岩窟の聖母。ダヴィンチコードでも出てくる
うわ!今ないらしい…
子どもたちは遠足でここにくるみたい
ミロのヴィーナス!
このフロアとかマジで人居なかったけど、普通にめちゃすごいものばかり
なんだかわからないけど凄そうなアイテム
エジプトエリアもめっちゃ広い
ベスさん。個人的にめっちゃお気に入り。夢を司る神、ベスさん。
こんな冷蔵庫が欲しい
古代エリア
ポケモンみたい



3時間では絶対まわれないよ〜と言われているけど、まあ結構みれたんじゃないかな… 次来ることがあれば 人類最古の粘土版(Clay Tablet)とか ハンムラビ法典とかみたい!今回はドンマイ。

18:00 バンド・デシネの店に行く

ルーブル美術館は18:00で閉園なので、出る。

ルイ14世の像とか意外と残ってた
セーヌ川沿い歩こうと思ったら無理だった

バンド・デシネショップに到着!バンド・デシネ(BD)とは、フランスの「マンガ」のこと。この通りには、たくさんバンド・デシネショップがあった。

BD


ここでの目当ては、フランスの有名マンガ家メビウス(ジャンジロー)の作品。ここにはメビウスの作品がたくさんあった!!

日本の漫画からも影響を受けていて、メビウスも日本の漫画家に影響を与えている。
大きいものは高かったため(ほとんどの漫画が大きい)、イラストカードを購入
日本の漫画もたくさん置いている。おやすみぷんぷんもある
こっちのワンピース、表紙が豪華だ…
日常のロゴ、ツノ生えてる


大満足

ラストは、るってぃさんに借りてたものを返しに。この日は、パリ在住の日本人アーティストが個展をされていたのでそこに行くことに。パフォーマンスの時間もあり、そこに来ていた人たちとも話せた。

個展の初日などは、ワイン片手に飲むのがこちらの主流らしい


いろいろ話してたら、時間やばくなってちょっと走る。夜はスイスのチューリッヒ行きのFlixBus(長距離バス)で寝る。スイスの物価が怖すぎて少し食料調達も。

トイレ休憩がそんなに長くないのでトイレは済ませておくと良いかも


まとめ

今回のパリでは、有名観光地も巡れたし、観光ではいけないところも行けて大満足。古代美術から現代芸術までかなりいろんな名作を見れてよかった。あと、街を歩いていると展示やアートを見かける機会も多くてやっぱりアーティストはこっちの方が生きやすそう..と勝手に感じた。

あとは、公園でのんびりしてる人が多かったり、スポーツしてる人が多かったり、健康的に生きてそうだなーと思った。フランス、全体的にすごく人が優しかった。アジア人差別みたいなことも全然なくて、かなり日本のファンでいてくれる人が多い印象。これはやっぱり葛飾北斎に当時のフランスの画家たちが影響受けたりしているからなのかなんなのか….アニメだけじゃなくて映画とか刃物とか好きな人がいたり、何か文化的にお互い惹かれるものがあんのかもしれない。

たくさんの人にお世話になったフランス。ありがとうございました!本当に来れてよかった。

パリの夜の街並み


そんなこんなで次はスイスのチューリッヒへ。


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