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妹という存在

最近、高齢の両親のことで実家に行くことが増え、
妹とも顔を合わすことが増えました。
妹は実家の近くに住み、何かと両親の面倒を見てくれています。

先日、母が入院することになり
さらに実家に通う回数が増えました。
(私は車で30分程の街に住んでいます)
かかりつけ医から大きな病院へ転院
新しい主治医の診察、検査、入院手続き
高齢の母にとっては負担の大きいことばかり。
母が不在の間の父のショートステイの手続きなどもあり
このひと月間はかなり多忙な日々でした。

付き添いや手続き、事務作業などの合間
妹と会話する時間も増えました。

お互い、子育ての間は忙しく
年に数回会うくらいになっていたけど
両親の介護が始まると、徐々に会う機会が増えて
最近は毎週のように顔を合わせています。
もともと会えばおしゃべりしたり
一緒にランチしたりする間柄。
今回も、母の検査の待ち時間など
お互いの近況報告で話は盛り上がりました。


・・・とはいえ、子どもの頃は
「仲がいい」とは言えなかった気がします。

4歳違いの姉妹。
おとなしく真面目で無口な私と
コミュ力が高く、スポーツが好きで友達が多いタイプの妹。
母の付き合うママ友はほとんど妹関連で
親子でソフトボールのチームに入ったり
ママ友のお店でパートをしたり・・・
母としてはそんなつもりはなかったと思いますが
その頃の私から見たら「母と妹はいつも一緒」
なんとなく疎外感を感じていた子ども時代でした。

もともと兄か姉が欲しかった私
好き好んで長女に生まれたわけじゃないのに
妹なんて欲しくなかったのに
そんなことも思っていました。


大学で寮に入り、別々に暮らし始めた時
結婚して家を出た時
どちらかといえば解放感でホッとしました。
半年後に結婚した妹夫婦がそのまましばらく実家で暮らすと聞いた時も
「ふうん、やっぱりそうなるのか」
と冷めた感情しかなかった記憶が。


結局、私は母と妹の関係に
ずーーーーーーーっと嫉妬していたんだと思います。


ここ数年、高齢になった母から時々気弱なLineがきても
「妹に頼ればいいじゃない」という気持ちが消えず・・・
でも、いろいろな問題が重なるようになり
さすがに見て見ぬふりはできなくなってきました。
(こうして文字にすると、なんて冷たい姉なんだと思う)

父の介護が本格的になり、私が加わったことで
私と妹は、やるべきことの「分担」と「連携」を行いました。
お互いの得意分野を活かして
ケアマネさん、ヘルパーさんとの連絡は妹
書類の準備や保険の手続きなどは私、という感じで。

これって、日頃の仕事で行っていることだと気づきました。
オンライン秘書の業務で、先輩秘書さんといつも
「分担」「連携」を意識して仕事をしていることが
こんなところで役立つなんて・・・
オンライン秘書、おそるべし笑

父の介護、母の入院という、傍から見れば大変そうなことも
私たちは前向きな気持ちで受け止めています。
それはたぶん
何事もポジティブに受け止める性格の妹と
「なるようにしかならない」という思考の私だから。
そしてもうひとつの大きな理由は
「ひとりじゃなかったから」
もしひとりだったら潰れていたかもしれない。
幸い、ふたりで力を合わせて向き合うことができている。
(例え、姉妹じゃないとしても、相談できる存在があるだけで
ずいぶん違うのだと思います。)

もしかすると、生まれて初めて「妹がいてよかった」と
思っているのかもしれない。
(妹よ、ほんとにごめん)


こんな冷たい姉なのに、たぶん態度に出てた時期もあると思うのに
妹は昔から私に対してずっと好意的で
いつも「会いたい」「ランチ行こう」と誘ってくれます。
嫌われても仕方ない、と思っていたのに・・・

なんでこんなに好かれてるんだろう?

いつか、妹に聞いてみたいです。
(いまはまだ、勇気がないけど)


今日、母が退院します。
これからまだまだ大変だけど
妹と一緒に両親を支えていきます。



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