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2020年に聴いた最高のアルバム <女性アーティスト編>

 各音楽メディアのベスト・アルバムをけっこうくまなくチェックしているのですが、2020年は女性シンガーソングライターが多いという印象を受けました。

2020年終わりにこのような記事を投稿したのですが、いやこのなかではもう紹介しきれない。

そんなこんなで、今回は番外編的にはじめて別でまとめてみました。

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Helena Deland『Someone New』

カナダ・モントリオール出身のシンガーソングライター。音楽ブログGorilla vs Bearの運営者によるレーベル第一弾アーティストとしてデビュー。ささやくような歌声、上品で美意識を感じさせるけどちょっと陰鬱な感じ。ランダムで曲がかかるとビックリするぐらい、フォークベースのアーティストとしてはしっかりビートが効いており、個人的には新体験のアルバムであった。


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Soccer Mommy『Color Theory』

米ナッシュヴィルのシンガー・ソングライター、サッカー・マミーの2年振り2枚目のアルバム。前作もインディーシーンを中心に高い評価を経ている。今作は色彩をテーマに、彼女の体験を交え思春期の精神ヘルスを題材にするなど、ポップな表現ながら内容は比較的ダークという作品。


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Lomelda 『Hannah』

テキサス州シルズビー出身のメガネっ娘ハンナ・リードのソロ・プロジェクト。シンプルなアレンジで良質で耳障りのよいインディサウンドを聴かせてくれる。こういうのスロウコアっていうらしいね。ミニマルがゆえに目新しさは無いが、実直でいて風景に溶け込んでしまうようなやさしい音。


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Charli XCX『how I’m feeling now』

コロナ禍の中、自宅でレコーディングを行い先行して配信でリリースされた。MVやインスタグラムなどの企画でファンを巻き込んだりとDIY的なアプローチで製作されたアルバム。チャーリーらしいエレクトロなビートにピリっとした言葉が吐き出される曲だけでなく、愛をテーマにしたドリーミーな楽曲など、すでにポップアイコンになったとはいえインディーファンにも愛されるような共感しやすい作品になっている。


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Dua Lipa『Futare Nostalgia』

イギリス・ロンドン出身で両親は西欧コソボの出。2016年のBBC Sounds選出される少し前ぐらい知っていたが、いつの間にかグラミー・ブリット・アワードや最年少でYoutube10億回再生など、ポップアイコンとして地位を確立してしまったらしい...。本作は2017年のデビュー以来の2ndアルバム。


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Rina Sawayama『Sawayama』

1990年新潟生まれ、ロンドン在住のポップシンガー。といっても4歳の頃に移住したようでもはや完全にロンドン子。宇多田ヒカルや椎名林檎といったJ-POPにも影響されながら、DIVA的なスタイルでモデルとしても注目される存在。エルトン・ジョンから称賛されたりブリット・アワードとマーキュリープライズといった英国の音楽賞にノミネートされないのがおかしいと声があがるほど海外では大きな評価を受けている。日本では彼女がどのように受け入れられていくかわからないが、ポップス界で日本出自のアーティストがこのような評価を受ける事自体、激レアさん過ぎて現実味がわかないのが率直な感想。


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Adrianne Lenker『Songs』

近年の傑作アルバムリリースに加え、ついにはグラミーノミネートまでされてしまったインディーフォークバンド”Big Thief”のボーカルであるエイドリアンのソロ作。本作以外にもインストの『instrumentals』も同時リリースしている。
コロナでツアーが中断し、山小屋に移住してから音にフォーカスできるような環境でインスパイアを経て、アナログ機材のみでレコーディングされた。彼女のささやくような声と、爪弾く温かみのあるギターを感じさせるアンビエントなフォーク作品となっている。


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070 Shake『Modusivendi』

ニュージャージー出身の女性シンガー/ラッパーDanielle Balbuenaのプロジェクト。カニエさんのレーベルからリリースされた作品でHIP-HOPのもつダークさやパーティ感は無く、AOR/シティポップといった爽やかでヒーリング感のあるビートに、どこか中性的な歌声を効かせるフシギな魅力を持つ。Sg.曲「Guilty Conscience」もはやアンセムと呼べるほど、耳障りがよくキャッチー。


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Waxahatchee『Saint Cloud』

アラバマ州バーミンガム出身のケイティ・クラッチフィールドによるソロプロジェクトで、ワクサハッチーと読みます。これまでは90年代のグランジを思わせるギターロックだったが、今作は歌が染み入るような郷愁を感じさせるフォークなバンドサウンドが中心。


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Phoebe Bridgers『Punisher』

カリフォルニア州パサデナ出身のSSW、ファービーちゃん。iPhoneのCMに使用されたり、前作のデビューアルバムが各メディアでベスト・アルバムを総なめしたのも記憶に新しく、そのドリーミーなフォークサウンドは日本人の琴線にも触れる。来日公演での体験を元にした楽曲「Kyoto」も収録。


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以上、いかがだったでしょうか。

まとめるのがめちゃくちゃ遅くなってしまいましたが、まだまだ続く自宅待機に聴く音楽が無くなってきたら、参考にしてみてください。

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