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散文 #蕾はひらかない

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私を蝕む病の話
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#不眠症

眠ること

眠ること

眠るってこんなにも難しいことなのか
電気を消して目を閉じると
目が覚めてしまうんだ
眠気は薄っすらと頼りなくて
夢なんてないのだと確信してしまう
羊を数えたって
英単語帳を読んだって
遮光カーテンで真っ暗にしたって
まるで蛾のように液晶に群がって
どうしてこんなことをしているのだろう

音と

音と

しゅーうぅしゅーうぅしゅーうぅ
加湿器が部屋を潤す
じぃいいーいいじぃいいーいい
卓上空気清浄機が空気を綺麗にする

無音になれないこの部屋は
真っ暗にもなれなくて
私はぼんやり眠れなくて
そわそわ落ち着かないまま
朝を迎える

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冴えた夜に

冴えた夜に

進んではまた引き返す日々に、疲れてしまった。
振り出しではないけれど振り出しだとしか思えなくて、むしろ後退しているような気がして滅入る。不意に全てを手放したくなったらどうすれば良いのだろうか。暴れ回って全てを台無しにしてしまいたくなる。

私は何処か狂ってしまっているのだ。何処が狂っているのか詳らかにしなければ、きっとこの投げやりな気分が解消されることはないのだろう。

静かな夜に、中途半端な闇に

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