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イギリスで就職活動

「イギリスに着いたらやることリスト」のひとつが就職活動。ここ異国の地で改めて考えてみた私の働く理由は、
①生計を立てるため、
②仕事を通じて社会に貢献するため、
③人間関係を豊かにするため、
④自分の能力や人間性を高めるためです。

しかしイギリスで就職するのは初めてのこと。いったい何から手をつければいいのか…。まずは希望の職種を絞り込むことから始めてみました。

日本では英語の講師をしていたので、第一希望は教育関係のお仕事。しかし英語が母国語のイギリスで英語教員になるのはそもそも無理と断念。幼稚園の先生なら!と調べてはみたもののやはり資格が必要でこれも断念。(でもいつか資格を取得してイギリスの教育現場で働いてみたいです)

第二希望は困っている人の役に立つお仕事(だいぶざっくりです(笑))。過去にイギリスの障害者施設やチャリティショップでボランティアをしていたことがあるので、その辺りから攻めてみることにしました。

イギリス上陸の翌日に早速街を散策。すると、あるじゃないですかチャリティショップ!ウィンドウに貼られていたのはボランティア募集とアシスタントマネージャー募集のチラシ。

当時の私のビザは就労不可で、3ヶ月後に就労可のビザを取得する予定でした。そこで思いついたのが、就労許可を得るまではボランティア、就労許可を得たらアシスタントマネージャー職に応募するというものです。

このアイディアを携えていざチャリティショップへ。ドキドキでしたが姉御肌のマネージャーさんに快く賛同いただき、翌週からボランティアをスタートしました。

ボランティアは週3日。プレッシャーなくゆっくり仕事を覚えられてとてもよかったです。また、スタッフや他のボランティアの皆さんともいい人間関係が築けました。

そしてボランティアをはじめてから3ヶ月後、無事に就労可のビザを取得。いよいよアシスタントマネージャー職へ応募です。

〜採用までの簡単な流れ〜
オンラインで応募する(CV*も添付)

オンラインで面接日時の通知が届く

エリア統括マネージャーの面接を受ける

電話で内定通知をいただく

DBS*チェックを受ける

お仕事開始!

*CV(Curriculum Vitae): 履歴書
*DBS(Disclosure and Barring Service): 前歴開示・前歴者就業制限機構。イギリスでは子どもおよび高齢者や病気または障害のある成人に関わる職業に就く場合、事業者は就業希望者の了承を得たうえで、DBSに犯罪歴の照会を依頼することが義務付けられています。日本でも「日本版DBS」を導入するための法案が今年の3月に閣議決定されました。日本版DBS制度は、子どもと接する仕事に就く人の性犯罪歴について、事業者がこども家庭庁を通じて法務省に照会できる仕組みです。2026年度をめどに施行されるようです。

就職してから早6ヶ月が過ぎました。毎日新たな出会いがたくさんあり、おかげさまで楽しく働いています。私が勤務するチャリティショップは障害者を支援する団体が運営していて、イギリス全土に150店舗以上あります。誰かの役に立っていると思うととてもやりがいがあります。

湖水地方のチャリティショップで働く日本人を見かけたら私かもしれません。その時はぜひお声がけください!

〜ワンポイントお仕事英単語(A-Z)〜
Annual Leave: 年次有給休暇。週5日勤務の場合は年間35日間の有給休暇があります。翌年には持ち越せないので、年度内に100%取得するよう指導されます。
Day Off: 休日
Financial Year: 会計年度。イギリスの会計年度は日本と同じ4/1〜3/31。ちなみにCalender Year(暦年)は世界共通の1/1〜12/31で、Academic Year(学年度)は8/1〜7/31です。
Minimum Wage: 最低賃金。2024年のイギリスの最低賃金は£11.44(¥2,288)。日本と比べると高いですが、物価も高いです。(£1=¥200で換算)
Overtime: 超過勤務手当
Pay Day: 給料日
Probationary Period:
試用期間。イギリスでは通常3ヶ月〜6ヶ月。私の職場は26週間です。
Sick Leave: 病気休暇。風邪を引いて病気休暇を2日取得しました。ありがたい事に有給でした。
TOIL(Time Off in Lieu): 代休。実際にはなかなか代休を取れないので、休日出勤をした時には超過勤務手当を申請します。
Travel Expences: 交通費。驚いたことにイギリスでは出勤にかかる交通費(通勤手当)は支給されないのが普通です。

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