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中学受験 徒然日記 学校と入試問題

伝統校は「我が校は、こんな学力を持った子に来てほしい」といった試験を作っています。長年培ったノウハウを活かしているわけです。
灘中、麻布中や武蔵中、桜蔭中などの入学試験には濃く表れています。
特殊だとかいうのとはちょっと違うと思います。

灘中は二日にわたって試験があります。
一日目は漢字・語句が中心で国語の基礎は用法を含んだ語彙力を見ているようです。
難関校受験を目指すならば、灘中の一日目は男女関係なく解いてもらいたい問題です。
二日目の特徴は必ず詩が出ることです。
面白いと思うのは東の代表的進学校である筑波大学附属駒場中も詩を出していることです。
灘中は詩文から手がかりを見つけて筋道立てて解く問題。
筑波大学附属駒場中は詩句から受けた感受性を言葉にする問題。
同じ詩の問題でも論理力、鑑賞力と必要とする学力タイプが異なります。

麻布中は数十年にわたって物語文の大問を一つだけ出題しています。
選択問題は点数確保の問題で合否は記述問題です。
満点が60点で1問あたりの配点は6点と4点。
減点方式で5割をどれだけ超えられるかどうかが合否の分かれ目。
受験者全員記述力があるので正確な記述が求められています。

武蔵中も記述問題で麻布中と同じ字数制限のない設問です。しかし答える際に自由度がある設問になっています。
内容も誤読に因るものでなければ、そういった解釈もあり得るとして許容されると思います。
減点方式でなく加点方式での採点です。

学習院女子中の記述は文章を読んでどう感じるか、どう思うかが文章表現できるかをみる試験です。日記などをつけて自分の考えなどを書いている子には苦にならないと思います。

桜蔭中の国語は最も難しいかもしれません。出題された小説のテーマを見つけて文章化できるかをみています。苦手なお子さんは手が出ないでしょう。ただ説明文の出題は比較的解きやすくなっています。こちらで取りこぼしをしないことが大切です。

入試問題は学校の顔のひとつです。

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