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結婚は成功で離婚は失敗なのか

結婚や離婚に関して思うことを書いているので特に結論は出ません。結婚した人離婚した人、結婚していない人、結婚したくない人いろんな人に読んでもらえたらうれしいです。



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恐らくもう1年ほど前の話になるが、私の離婚について男友達に話した時に「まぁでも、一回くらい失敗しても大丈夫でしょ」と言われた時に感じたことをいつかnoteに書きたいと思っていて書き出したものの、ようやく最後まで書く気になった。

その時は彼も深く考えずに言っていることはわかっていたし私も何も言わなかったが失敗と言われて自然に眉がピクリとしてしまったというか、素直に少し驚いた。世間は失敗と思うのかと。記憶は定かではないが「別に失敗したとは思っていないんだけど・・」とはもしかしたらその場で言ったかもしれない。仲の良い友達にそうLINEを送っただけかもしれない。

そもそも、人生における失敗とは何だろうか。別に話を無限に大きく広げたいわけではないのだがここはちゃんと私の考えを伝えておきたい。
簡単にいうと私にとっての人生の失敗は、人生の終焉を迎える時に「あぁ、あの時こうしていれば」と後悔して死ぬことである。逆に言えばどれだけ貧乏であろうと生涯独身であろうと、どんな人生であっても「ああ、楽しかったな」と思って死ねるのであればその人生は成功だと思う。そしてその時どう思うかなんて今からわかるわけがないし私も私で死ぬ間際に「あぁ何で離婚なんてしてしまったんだろう」と思うかもしれないし(多分思わないけど)、とにかく自分が選んできた選択肢を愛して認めてあげるしかないのだ。綺麗事ではなく、人生における失敗なんていうものはないに等しい。もちろん仕事などに範囲を狭めれば失敗は明確に存在する。


私は結婚する前も後も、結婚を取り巻くやけにポジティブさを押し付けてくるような雰囲気が苦手だったし、逆に離婚イコールこの世の終わりのような暗いイメージもなかった。だから離婚を失敗とは思わないし、逆にいうと結婚を幸せの詰め合わせのようにとらえることはできないのだ。もしかしてこれは世間の何割かの人とは相容れない思想なのかもしれない。

当事者からしてみれば今後末永く一緒に生活をしていきたいと思う人が見つかるのはよろこばしいことだが結婚はその中で選んだ一つの形式であり、後に何らかの理由で離婚することに至ったとしてもこれもまた結果の一つというか、もともとあった選択肢の一つでしかないと思っている。

改めて主張したいが、もちろん私は離婚するだろうなと思って結婚したわけではない。添い遂げられればいいなと思って結婚したし、私がまた結婚する時もそういう気持ちで結婚するつもりだが、本当の覚悟のようなものは長い年月一緒にいてお互いがお互いに信頼される努力をした上で成り立つものだろう。
実際最後まで離婚に反対していた私の母に「生涯添い遂げる覚悟を持て」と何度も言われたが「(結婚して1年そこそこで)そんなもん無理では?」と思ったし冷静になった今でも思っている。


離婚を決めたのは私なので結婚した相手やその家族には申し訳なかったなと思うのはもちろんあるがもう離婚してからしばらく経ったので贖罪の意識もだいぶ薄れた。そんな今思うことは結婚も離婚も独身時代自分が考えていたよりは大したことなかったな、ということだ。だからもっとみんなぽんぽん結婚すればいいのにと思う。
「結婚したいけど相手がいねぇんだよ!」とお怒りの方はごめんなさい。でもほら、例えば5年も10年も付き合っているカップルはそこまで長く付き合う大切なパートナーなのであれば関係を法的に認められていたほうがいろいろメリットがあるし楽なのになぁと思ったりする。子供をつくる場合、家を買う場合、どちらかが死んでしまった場合などの真面目な理由ももちろんだが配偶者であれば自分のマイルで航空券を二人分買えたりするし。

私はあまり「社会を良くしたい」という気持ちは強くないが少子化を本気で食い止めたいなら結婚へのハードルは限りなく下げた方がいいだろう。なので私は夫婦別姓には賛成である。

子供が産まれた後そんな簡単に離婚するなんて無責任だ、という反論があったとしたら、考慮するべきポイントは増えるだろうが離婚したければしたらいいと思う。片親はかわいそうというのは大人の勝手な理屈であり私自身は険悪な両親に挟まれるよりも離婚してくれた方がよかった。片親はかわいそう、ではなく片親であっても安心して子供を育てられる世の中にしたいしあって欲しい。

ちなみに結婚も離婚もそのものは紙を数枚役所に提出すればできるので本当に大したことではない。結納、結婚式、新婚旅行、マンション購入といくらでも大ごとにすることはできるけど実際は紙を書いて出せばできる。

結婚も離婚も、紙を書いて提出した後の諸般の手続きは確かに面倒だった。
私は会社員なので手続きが面倒と言いながらも免許証や銀行の名義の変更等で済んでいるが会社や資産を所有している女性だって増えてきているだろうから、その場合面倒とかそういう次元ではなさそうで心が痛む。こういう理由でも私は夫婦別姓を支持する。ちなみに夫婦別姓を推している女性は自身の旧姓へのこだわりが強いことが多いように見えるが、私は一切ない。仕事はずっと旧姓でやっているがそれもただ面倒だっただけだ。

話が方々に散らかってしまったがそろそろ無理矢理まとめると、「一回くらい失敗したって」と言ってきた彼は独身だったが一回結婚してみればまた考えは変わるかもしれないし変わらないかもしれない。その後この件と関係なく連絡を取らなくなってしまったのでそれを確かめる術はない。

とにかく、結婚しようがしまいがより各々がそれぞれの幸せを追求してそしてそれを認め合えるようになったらいいよね。ということが言いたかった。

では、またね。

お読み頂きありがとうございます。最近またポツポツとnoteを上げています。みなさまのサポートが私のモチベーションとなり、コーヒー代になり、またnoteが増えるかもしれません。