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|プロダクトデザイン| 東急百貨店東横店の解体コンクリートを使ったノベルティ【東急株式会社】

〇概要

渋谷QWSで活動中のプロジェクト [渋谷土産] 。 [建築土産(ma_)] は、そのうちの1プロジェクトです。クライアントである東急株式会社様より、建築土産の理念に共感いただいたことで、東急株式会社様の社会に対する想いを伝えるノベルティを作れないかとご相談いただいた事がきっかけで企画・デザインをさせていただきました。

〇デザインコンセプト

kumi-tsugu(当プロダクト名)は、素材として東急百貨店東横店の解体コンクリートを使用しています。
[建築土産(ma_)] の理念と、東急株式会社の社会価値提供である、「働く」「遊ぶ」「暮らす」を掛け合わせてノベルティの用途に表現しました。
磁石の入った4本のパーツを組み合わせて好きな使い方が出来るようになっています。都市開発を連想するよう、kumi-tsuguを手にした人自身が「創造」し、「組み立てる」行為を取り入れました。
東急百貨店東横店の一部だったコンクリートで出来たプロダクトを、それぞれが日常使いする事で、都市における循環を身近に感じられる事を想定しています。
二本組み合わせたときは側面に、東急百貨店のロゴマークにあるひし形が現れるデザインになっています。
又、用途の限定されたノベルティだと、使わない人もいる事が想定されるという課題に対しても、組み合わせていろいろな使い方が出来る事と手にした人の創造という要素を入れる事で、長く使ってもらえるよう考えました。

初期スタディの様子

〇構成

東急百貨店東横店の解体コンクリートが入った同じ形状の4本の部材で構成されています。一本一本に磁石が入っているので、4本の組み合わせ方で持ち帰られた方それぞれに合った使い方が出来るようにしました。

全体イメージ01
全体イメージ02
全体イメージ03

A:1本で使う

ペーパーウェイトや単体の磁石として使用できます。

1本で使用する際のイメージ


B:2本で使う

2本をくっつける際に紙や写真を挟む事で写真たてやメモ立てとして使用できます。2本をくっつけると、横から見たときに東急百貨店のロゴのひし形が現れるデザインになっています。

2本で使用する際のイメージ。
横から見ると東急百貨店のロゴマークのひし形になっています。


C:4本で使う

4本を組み合わせると、台座のような使い方が出来るようになります。コーティングをしてあるので、コースターにご使用いただいたり、アクセサリー置き場等にもなります。

コースターとしての仕様イメージ。
組み合わせの順番が分かりやすいようにグラフィックでガイドを付けました。


〇まとめ

単に周知目的のノベルティではなく、日常に東急さんの想いが沁みこんで欲しいと考え設計しました。基本的な使い方は示させていただきましたが、アイデア次第で自由に使っていただく事で愛着をもっていただきたいと考えています。東急さんの想いや建築廃材や都市開発の事を、素材や身近な体験で表現した事で、企業価値を使いながら伝える新しいノベルティを作る試みが出来たと思います。

クリエティブディレクション・制作:渋谷土産プロジェクト(坪沼敬広、中村彩乃)
デザイン:中村彩乃(渋谷土産プロジェクト)
クライアント:東急株式会社
協力:東急建設株式会社、SHIBUYA QWS(渋谷キューズ)
撮影:高野洋

中村彩乃建築設計デザインは、お客様のご要望やイメージを大切にした、オリジナルの設計やインテリア空間、デザインをご提案しています!
又、スタートアップや新規事業立ち上げ、ゲストハウスの運営の経験を活かし、おしゃれで機能的な空間だけではなく、お客様や社会にとっての成功に繋がるプランを共に作り上げることを目指しています。
コストパフォーマンスにも配慮し、ご予算内で最大限のご提案をする事を心がけておりますので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

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