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寝る前のメモ。


何かを伝えたい時に思想や哲学だけでは一方通行になってしまうので、それを双方向や多面的にするのがメディアやデザイン、クリエイティブの役割なんだと改めて感じる滞在でした。

風景や空間をはじめ、文章やプロダクトについても、ちゃんと宿っているところはいつだってすーっと心地がいいものなんだと思う。その辺りの共通項や正体を知りたくて、国外を旅しようと思っていた矢先でしたが、近くにもたくさん発見があることを思い出させてくれる一年だったのかなと思います。

年度末の慌ただしいタイミングではあるのですが、この2日を通して自分の役割についてもより解像度が高まったような気がしていて、本当に行けてよかった。フィンランド式のサウナも初の体験で、朝からずっと心地のいいところに周波数が合ったまま帰路につきました。奈良はデトックス要素が強いのかしら。


このご時世、スタイリッシュでお洒落な空間はたくさんあると思うけれど、だからといって必ずしも惹きつけられる場所とは限らない。もちろん、その感覚は人それぞれに違うけれど、私はやっぱり人の温度を感じるところが好き。

大切にしていることを伝えるための補助線として、メディアやデザイン、クリエイティブが機能しているとより受け手側に伝わる機会が増えていくと思うので、小さくてもそういうメディアのようなことがやれるといいよね。訪れる先々に亀岡をコンパクトに持ち運びたい、ということも叶えるマイプロジェクトとして、ちょっと落ち着いたら考えてみようと思います。

そしてやっぱり、最終的にはそういう機能をひとつの(とは限らないかもしれないけれど)場に落とし込んでいきたい。今回のように各所で刺激を受けながら、いい意味で悔しさや力不足も感じつつ、目指したいポイントをクリアにしていくのが良いかな。


私は、何かを目にしたときに「どういう環境・空間ならそれが活かせるか」という視点でものごとを捉えているんじゃないかなと、今更ながらに思うのでした(それも、滞在中ずっと問いかけをもらったことでそう思いました)。まだまだこれからですが、大切にしたいことを改めて感じさせてもらえるような、穏やかなひと時でした。

まわりの人たちはいい問いをたくさんくれるので、自分自身のこととも向き合わざるを得ない、という状況に自然となっていくことも今の私にとっては大切な時間なんじゃないかなと思います。そういう時間を子どもも大人も関係なく過ごせるようになったら、なんだか良い余白が生まれる気がするんだけど、どうなんだろう。

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