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一滴のVoyageを。


・ただ流れゆく日常も、「Voyage」の要素をほんの一滴垂らしてみるとすこしだけ、いつものそれが違ったものに見えてくる。劇的に何かが変わるわけではないけれど、ほんの少しだけ日常を旅してみてはどうだろうか。

だれかの日常におじゃましたり、わたしの日常を案内したり。

しばらくのあいだ、長期で旅に出ることがむずかしいとわかっているからか、すこしばかりこの辺のことが上手になったと思う。


・我ながら、よく飽きないなと思う。

こんなにも新しいもので溢れ、よっぽど刺激的で、同世代の若者たちがごまんと居るまちに滞在しているわけなのだけれど、それでもいまは「亀岡」を選ぶんだと思う。

離れたくないとは思わないけれど、あのまちでまだもう少しやっておきたいことがある。いろんな人たちの行き来が生まれはじめているのに、指をくわえてなにもしないなんてもったいないもんね。

いろいろ投げ出したくなる日もあったけど、飽きずに続けてこれたのは、やっぱりわたし自身がおもしろいと思えているからなんだろうな。ここ数年、外からいろんな人がやってきてくれるようになったことも、わたしのなかでは「おもしろさ」として変換されているみたい。


・では、次はどこを目指すのか。

それでもやっぱり、骨を埋めるつもりはさらさらない。器用ではないし、住みながらしか物事を前に進められないことは知っているけれど、「地域に根付く」ということばが苦手で。

あと2年ほど走りながら、考えながらを繰り返すんだと思う。行きたい国や住んでみたいまちがあっちこっちにあるのよね。でも、明確ではなくて。

滞在先でなにかものづくりに没頭してみたい気持ちもあるし、学びたい気持ちもある。それをなにかしらの媒体で、日本に伝えることができたなら、仕事になるのかもしれない。なんてね。



方角は決めているけれど最後まで目的地を決めきらないのは、おもしろい方へ流れ着けるのを体が知っているから。船を出せば、どこかしらへはたどり着く。それらはすべて、旅先で学んだこと。

こころにいつも一滴ほど、Voyageのエッセンスを垂らしていれば、どんなことでも案外乗り越えられる気がするんだな。


よし、26歳もたのしんでいこう。

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