目の前にある光景。
この先何十年、この景色を見ることはできるのだろうか。
勝手な話で申し訳ないけれど、そのためにはこの場所でだれかが田んぼをし続けないといけないし、ビルや工場が建つなんてもってのほか。
お彼岸の頃に花を咲かせる彼岸花にも、毎年ご機嫌に咲き続けてもらわないといけないし、草刈りの時に球根を掘り起こしてしまえばそこまで。
何気ない風景にも、ちゃんと「ひと」の手がかかっている。
10年後、ここにはどんな光景が広がっているのだろうか。
変わること、変わらないこと、きっとどちらもあると思うけれど、それを選べる立場にわたしはいない。
どんな景色も「ひと」がつくっている。
どこかのだれかが「残したい」と思える風景ならば、きっとこれからも残るのだろうし、そうでないものは残らない。
わたしができるのは、その土地で生きるひとびとの営みを目に焼き付けること。
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