窓辺に映るあの日のワクワクを。
人生で失くしたら途方に暮れるものは何か? そんなふうに誰かに訊かれたら、私は迷わず答えるだろう。
それは旅。
「フーテンのマハ」より
“この人の文章をもっと読んでみたい!”
「本日は、お日柄もよく」がきっかけとなり、原田マハさんの小説を読むようになりました。たまたま父が読み終えたものがリビングのテーブルにおいてあったんです。
年齢的にも、仕事的にも、ちょうど共感しやすい女性が主人公の小説が多くて、気がつけばどんどん惹きこまれていきました。
ただただ、「一生懸命に頑張る女性」を取り上げているから、という訳ではなく、丁寧に取材したであろう(もしくは溶け込むように滞在したであろう)その場の空気感をふわっとまとわせた文章が心地よくて。
いまのわたしに、共感できない理由など見つかりませんでした。
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決してとくべつな旅をしてきた訳ではないけれど、ひとりで過ごしたあの時間を、もう一度きちんと書き記しておきたくなったので、すこしずつマガジンにまとめていこうと思います。
なんでもない日なんだけれど、どれも自分をつくりあげてくれたピースだから。
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窓辺に映るあの日のワクワクが忘れられなくて。
空港を出て、電車やバス、タクシーなどに揺られながら眺めるまちの風景。目に映る全てがあたらしくて。そのまちのにおいや、音、空気にちょっぴり緊張しながらも、一歩降りたったときの、「ああ、わたし、いま、この場所を歩いてる」とニンマリしてしまうあの瞬間。
旅は好きだけど、旅するだけじゃものたりない。
もう一度、「旅する」以外の目的ができたときに、わたしはまた旅をするんだと思う。
もしくは、衝動的に行ってしまうかの2択かな(笑)。
いずれにしても、いまは優先して取り組みたいことがあるので、その間に「もうひとりのわたし」をぐっと眠らせておけたらと思います。わがままなことはわかっていますが、だれにも迷惑をかけないわがままならいいのかなって。
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