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暮らしたい場所で暮らすこと。


ひとが、ひとらしく暮らしていくための手段として「移住」があるのだと思います。

地方創生や東日本大震災をきっかけに暮らしたい「地域」を考えるひとが増え、ある種ブームのようになった「移住」。TVや新聞、雑誌など、いろんなメディアが取り上げるようになったことで、以前よりも「移住」という言葉に対してイメージが湧きやすくなったのではないでしょうか。

実現したい暮らしを求めて地域と出会い、たのしく暮らされている方がたくさんいる一方で、地域ならではの文化やコミュニケーションの仕方があることを理解せずに移住し、アンマッチが起こってしまうケースもあります。都会の引越しとはすこし、ワケが違うんですね。

なんでも揃っていて、交通のアクセスも十分で、不自由なく暮らせる都会暮らしと違って、地方移住は決してユートピアではないと思うんです。ただ、譲れるところをなるべく手放しながら、いちばん大事にしたいことをまん中に置いて暮らせるのは、自分が選んだ地域なんだと思います。


「移住者はゴミが捨てられない」みたいなお話も時々耳にしますが、本当はそうではなくて。コミュニケーション不足から起こっているだけなんだろうなと思います。人が少ない分コミュニティも密ですし、地域を守らねばという意識がありますので、外からの変化に対して保守的なところもあります。とはいえ、地域側が求める自治会費にも「準会員」みたいなかたちがあれば、まずは2拠点からとかでも移住を進めやすいんだろうな。

まだうまくことばにできないのですが、生まれも育ちもミディアムな田舎で、そこを選んでずーっと暮らしてきたからこそわかることもあるのかな。外に出てみたい気持ちもなくはないけれど、いまはここが好きで暮らしてる。自分の意思でここで暮らすようになってから、大事にしたいことの輪郭が見えてきた気がします。



地域ならではの武器や特徴なんて、日本中の田舎が横並びになったらそうそう変わらないと思うんです。

やっぱり、そこで生き暮らすひとたちが全てかな。


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